国語ⅠA

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 国語ⅠA
科目番号 0013 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械電気工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:『現代の国語』(大修館書店)、『国語表現』(東京書籍)
副教材:『国語表現ワークブック』(東京書籍)、『ビジュアルカラー国語便覧 改訂版』(大修館書店)、『未来をひらく 常用漢字 漢字検定5級~2級』(桐原書店)
その他:『新明解国語辞典 第八版』(三省堂)
担当教員 髙槻 侑吾

到達目標

①論理的な文章(評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約することができる。また、筆者の考えに対して自分の意見を分かりやすく述べることができる。【思考力・判断力・表現力】
②基礎的な日本語表現(文章表現・口頭表現)の方法について理解し、それらを適切に用いることができる。【知識及び技能】
③高等学校1年生相当(日本漢字能力検定準2級程度)の漢字を読み書きする能力や語彙力が身についている。【知識及び技能】

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目①論理的な文章(評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約することができる。また、筆者の考えに対して自分の意見を分かりやすく述べることができる。論理的な文章(評論)の構成や展開をとらえ、要約することができる。また、筆者の考えに対して自分の意見を述べることができる。論理的な文章(評論)の構成や展開をとらえ、要約することができない。また、筆者の考えに対して自分の意見を述べることができない。
評価項目②基礎的な日本語表現(文章表現・口頭表現)の方法について理解し、それらを適切に用いることができる。基礎的な日本語表現(文章表現・口頭表現)の方法について理解し、それらをある程度用いることができる。基礎的な日本語表現(文章表現・口頭表現)の方法について理解できない。また、それらを用いることができない。
評価項目③高等学校1年生相当(日本漢字能力検定準2級程度)の漢字を読み書きする能力や語彙力を十分に身につけている。高等学校1年生相当(日本漢字能力検定準2級程度)の漢字を読み書きする能力や語彙力をある程度身につけている。高等学校1年生相当(日本漢字能力検定準2級程度)の漢字を読み書きする能力や語彙力を身につけていない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 本授業では、中学校で学んだ知識や身につけた能力を基盤に、より高度な論理的な文章(評論)を主体的に学ぶことを通して、読解力や思考力・判断力・表現力を身につけ、豊かな感性・人間性を養う。また、技術者・社会人に求められる実践的な日本語運用能力を身につけるために小テスト(漢字・語彙)を定期的に実施するとともに、基礎的な日本語表現(文章表現・口頭表現)の学習を行う。「国語」はすべての科目の基礎であるため、授業には主体的に参加し、課題等にも真摯に取り組むこと。
授業の進め方・方法:
【授業の進め方】
 90分授業を週1回実施する。原則として、【国語ⅠA】では「現代の国語」分野と日本語表現分野を、【国語ⅠB】では「言語文化」分野を扱う。なお、シラバスに記載されている授業計画は、実際の進度や受講者の興味・関心、理解度を踏まえて、事前に周知を行ったうえで変更する場合がある。 

【授業の内容・方法】
 本授業では文部科学省検定済教科書を使用し、教員主体の講義と受講生主体の言語活動(アクティブラーニング)とを組み合わせる形で進める。また、受講生と教員の質疑応答や受講生間での意見交流の機会を設けることで、理解や思考を深められるよう配慮する。また、毎回「コミュニケーションペーパー」(原則としてTeamsのFormsを使用)に感想、質問等を記入してもらい、次回の授業冒頭でフィードバックすることで、受講生と教員との双方向性を確保する。
 
注意点:
【成績評価方法】
①定期試験:40%
②レポート:20%
③課題:20%
④小テスト:10%
⑤プレゼンテーション:10%
(①~⑤の合計:100%)
上記の割合で算出し、総合評価で60点以上を合格とする。

【準備物】
・教科書
・副教材
・ノート
・国語辞典
・A4判のクリアファイル(配付物・返却物を保管するため)

【受講上の注意点・アドバイス】
①配付されたプリント類を整理し、返却された小テスト類はなくさずに保管すること。
②予習・復習を必ず行うこと。また、漢字・語彙の学習を計画的に継続して行うこと。
③提出物は期日までに提出すること。遅れる場合は事前に理由を添えて申し出ること。
④レポート・課題・プレゼンテーションにおいて盗用・剽窃があった場合は0点とする。他人のものを写した場合は、写した者と写させた者の双方を0点とする。
⑤授業内でパソコン・タブレット端末・スマートフォンなどを使用する場合があるが、授業担当教員の指示があるまでは取り出したり、使用したりしないこと。
⑥自分なりの考えや問題意識を持ち、それを積極的に他者に表明しようと努めること。
⑦疑問は放置せず、辞書や情報機器で調べたり、教員に質問したりして解決すること。
⑧授業内容に関連する参考文献を紹介するので、興味・関心を持って触れてみること。
⑨中学校や他科目で学んだ知識や身につけた能力を積極的に活用しようと努めること。
⑩漢字検定、日本語検定、文章読解・作成能力検定などに積極的に挑戦してみること。

【授業担当教員とのコミュニケーション方法】
コミュニケーションペーパー、Teamsチャット、学内メール、直接対話(授業時、オフィスアワー) 
 

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
導入授業
1年間の学びの見通しを持ち、学習の目標と計画を立てることができる。
国語科目を学ぶ必要性、重要性を理解し、説明することができる。
2週 評論入門(1)
小テスト(1)
論理的な文章(評論)を読む方法を理解し、説明することができる。
本文に出てくる難解な語句の意味を理解し、説明することができる。
3週 評論入門(2)
小テスト(2)
本文の構成や論理の展開を的確にとらえ、説明することができる。
4週 評論入門(3)
小テスト(3)
本文を読んで筆者の考えや主張を読み取り、要約することができる。
5週 評論入門(4)
小テスト(4)
本文にあらわれた筆者の考えや主張を批判的に検討し、自分の意見や考えを文章にまとめることができる。
6週 評論入門(5)
小テスト(5)
本文にあらわれた筆者の考えや主張を批判的に検討し、自分の意見や考えを口頭で発表することができる。
7週 評論入門(6)
小テスト(6)
本文を要約することができる。
本文の構成を参考に論理的な文章を書くことができる。
8週 Teamsチャット・メールの書き方
小テスト(7)
Teamsチャット・メールの書き方を理解し、実際に文面を作成することができる。
2ndQ
9週 「話し言葉」と「書き言葉」
小テスト(8)
「話し言葉」と「書き言葉」の違いを理解し、場面に応じて使い分けることができる。
10週 評論の読解(1)
小テスト(9)
本文に出てくる難解な語句の意味を理解し、説明することができる。
11週 評論の読解(2)
小テスト(10)
本文の構成や論理の展開を的確にとらえ、説明することができる。
12週 評論の読解(3)
小テスト(11)
本文を読んで筆者の考えや主張を読み取り、要約することができる。
13週 評論の読解(4)
小テスト(12)
本文にあらわれた筆者の考えや主張を批判的に検討し、自分の意見や考えを文章にまとめることができる。
14週 評論の読解(5)
本文にあらわれた筆者の考えや主張を批判的に検討し、自分の意見や考えを口頭で発表することができる。
15週 前期末試験 1~14週までの授業内容を網羅した試験を実施し、到達目標に対する達成度を確認する。
16週 前期末試験の答案返却と解説
前期のまとめと振り返り
前期末試験を振り返り、不正解だった箇所はその理由を説明することができる。
前期の学びを振り返り、自分の目標到達度と課題を把握し、後期の学習の目標と計画を立てることができる。
後期
3rdQ
1週 後期ガイダンス
プレゼンテーション入門
学習到達度確認テスト
後期の学びの見通しを持ち、学習の目標と計画を立てることができる。
自分の思いや考えを効果的に伝えるプレゼンテーションの技法を理解することができる。
2週 プレゼンテーションの実践(1)
敬語の種類
小テスト(13)
プレゼンテーションによって自分の思いや考えを効果的に伝えることができる。
敬語の種類を理解し、説明することができる。
3週 プレゼンテーションの実践(2)
尊敬語について
小テスト(14)
プレゼンテーションによって自分の思いや考えを効果的に伝えることができる。
尊敬語について理解し、説明することができる。
4週 プレゼンテーションの実践(3)
謙譲語について
小テスト(15)
プレゼンテーションによって自分の思いや考えを効果的に伝えることができる。
謙譲語について理解し、説明することができる。
5週 プレゼンテーションの実践(4)
丁寧語について
小テスト(16)
プレゼンテーションによって自分の思いや考えを効果的に伝えることができる。
丁寧語について理解し、説明することができる。
6週 プレゼンテーションの実践(5)
敬語問題演習①
小テスト(17)
プレゼンテーションによって自分の思いや考えを効果的に伝えることができる。
場面に応じた適切な敬語を用いることができる。
7週 プレゼンテーションの実践(6)
敬語問題演習②
小テスト(18)
プレゼンテーションによって自分の思いや考えを効果的に伝えることができる。
場面に応じた適切な敬語を用いることができる。
8週 レポートの書き方
小テスト(19)
作文・レポート・論文の違い、引用の方法、参考文献の書き方を理解し、実際にレポートを作成することができる。
4thQ
9週 評論の精読(1)
小テスト(20)
本文に出てくる難解な語句の意味を理解し、説明することができる。
10週 評論の精読(2)
小テスト(21)
本文の構成や論理の展開を的確にとらえ、説明することができる。
11週 評論の精読(3)
小テスト(22)
本文を読んで筆者の考えや主張を読み取り、要約することができる。
12週 評論の精読(4)
小テスト(23)
本文にあらわれた筆者の考えや主張を批判的に検討し、自分の意見や考えを文章にまとめることができる。
13週 評論の精読(5)
小テスト(24)
本文にあらわれた筆者の考えや主張を批判的に検討し、自分の意見や考えを口頭で発表することができる。
14週 レポートの相互評価 他者が書いたレポートをルーブリックに基づいて文章診断することができる。
15週 後期末試験 1~14週までの授業内容を網羅した試験を実施し、到達目標に対する達成度を確認する。
16週 後期末試験の答案返却と解説
1年間のまとめと振り返り
後期末試験を振り返り、不正解だった箇所はその理由を説明することができる。
1年間の学びを振り返り、自分の目標到達度と課題を把握し、次年度の学習の目標と計画を立てることができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

定期試験レポート課題小テストプレゼンテーション合計
総合評価割合4020201010100
基礎的能力4020201010100