基礎設計製図Ⅱ

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 基礎設計製図Ⅱ
科目番号 0029 科目区分 専門 / 必修
授業形態 演習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械電気工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 (1) 林 洋次 他 「機械製図」(実教出版),(2) 門脇、黒田共著 「SolidWorksによる3次元CAD」(実教出版)
担当教員 張間 貴史,三浦 靖一郎

到達目標

情報技術をベースに、実体験を通して表現力を身につけることができるようになるために、
1.3次元ソリッドモデル、サーフェスモデルの作成ができ、3次元ソリッドモデルから製図の描画方法に沿った2次元製図の展開ができる。
2.基本的な機械要素を理解し、製図規則にしたがって正しい作図ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
CAD製作図を基にSolidWorksを利用して3次元ソリッドモデルを設定された時間内に正しい寸法で作成することができる。製作図を基にSolidWorksを利用して3次元ソリッドモデルを正しい寸法で作成することができる。製作図を基にSolidWorksを利用して3次元ソリッドモデルを正しい寸法で作成することができない。
機械要素機械要素を理解し,設定された時間内に機械製図規則に則って正しい寸法で作図することができる。機械要素を理解し,機械製図規則に則って正しい寸法で作図することができる。機械要素を理解できず,機械製図規則に則って正しい寸法で作図することができない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 B 1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
前期はSolidWorksによる基本的な3次元モデルの作成方法,およびより複雑な3次元機械部品の作成やデザインを重視した作図の演習を行う。また3次元モデルから2次元製図の作成方法についても学習する。
後期は機械要素について、講義および作図演習を行う。
授業の進め方・方法:
前期は自学自習形態の演習が主体となるが、定期試験において3次元モデル作成技術の確認を行う。
後期は講義と演習を組み合わせて、機械要素について学習する。
注意点:
成績評価式:最終成績= 前期中間 × 0.12 + 前期末) × 0.13 + 前期課題評価点 × 0.25 + 後期末試験 × 0.2 + 後期小テスト × 0.1 + 後期課題評価点 × 0.2

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
スケッチの練習
寸法追加と幾何拘束を過不足なく付加することができる。
2週 3次元ソリッドモデルの作成練習(1) スケッチとフィーチャーの操作を理解する。
3週 3次元ソリッドモデルの作成練習(2) フィーチャーの組合せが操作できる。
4週 サーフェスモデルの作成練習(1) サーフェスが作成できる。
5週 サーフェスモデルの作成練習(2) サーフェスによるソリッドモデルの加工ができる。
6週 アセンブリモデルの作成練習(1) 任意の部品を組み立てられる。
7週 アセンブリモデルの作成練習(2) 部品の配置ができる。
8週 前期中間試験 投影図を元にソリッドモデルが作成できる。
2ndQ
9週 Toolbox機能を利用した3次元ソリッドの作成練習(1) ボルト・ナット等が作成できる。
10週 Toolbox機能を利用した3次元ソリッドの作成練習(2) 歯車が作成できる。
11週 3次元ソリッドモデルを基にした2次元図面作成練習(1) 任意のソリッドモデルの2次元図面が作成できる。
12週 3次元ソリッドモデルを基にした2次元図面作成練習(2) 2次元図面のフォーマットを操作できる。
13週 アセンブリモデルを基にした2次元図面作成練習(1) 任意のアセンブリモデルの2次元モデルが作成できる。
14週 アセンブリモデルを基にした2次元図面作成練習(2) 同上
15週 モーションコントロールの練習(1) アセンブリモデルを動かすことができる。
16週 前期末試験 投影図を元にソリッドモデルが作成できる。
後期
3rdQ
1週 ねじの基本に関する学習 ねじの規格、呼びを理解できる。
2週 ボルト・ナットの学習 ねじの製図規則が理解できる。
3週 ボルト・ナットの手書き製図演習 ねじの製図規則に従って作図できる。
4週 ボルト穴と座の製図演習 ねじの製図規則に従って作図できる。
5週 軸およびキー・ピンの学習 軸およびキー・ピンの規格、呼びを理解できる。
6週 スプラインおよびセレーションの学習 スプラインおよびセレーションの規格、呼びを理解できる。
7週 軸継手とクラッチの学習 軸継手とクラッチの種類と用途を理解できる。
8週 フランジ形軸継手の手書き製図演習 製図規則に従ってフランジ形わたみ軸継手が作図できる。
4thQ
9週 軸受の学習 軸受の種類と規格、呼びを理解できる。
10週 軸受の手書き製図演習 製図規則に従って軸受の図面を読み、CADで作図できる。
11週 プーリの学習 プーリの種類と用途を理解できる。
12週 プーリの手書き演習 製図規則に従ってプーリを作図できる。
13週 スプロケットの学習 スプロケットの種類と用途を理解できる。
14週 プーリ・スプロケットの演習 製図規則に従ってスプロケットをCADで作図できる。
15週 前期末試験 後期全範囲の理解度の確認。
16週 総まとめ、ふりかえり

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野設計製図図面の役割と種類を適用できる。3後3
製図用具を正しく使うことができる。3後3
線の種類と用途を説明できる。3後3
物体の投影図を正確にかくことができる。3後3
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。3後6
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。3後6
部品のスケッチ図を書くことができる。3後6
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。3前2,前9,前13
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。3後6,後9,後10
機械設計ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。3後1
軸の種類と用途を理解し、適用できる。3後5
滑り軸受の構造と種類を説明できる。3後9

評価割合

前期中間試験前期末試験前期CAD課題後期末試験後期小テスト後期課題合計
総合評価割合121325201020100
専門的能力121325201020100