到達目標
情報技術をベースに、実体験を通して表現力を身につけるために、各機械要素の役割を理解し、機械構造物における基本的な機械要素の製図が行える。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
バネの製図ができる. | バネ製図の規則を理解し,自ら製図ができる. | バネ製図の規則を理解し,与えられた製図例を書くことができる. | バネ製図の規則が理解できず,与えられた製図例を書くことができない. |
歯車の製図ができる. | 歯車製図の規則を理解し,自ら製図ができる. | 歯車製図の規則を理解し,与えられた製図例を書くことができる. | 歯車製図の規則が理解できず,与えられた製図例を書くことができない. |
管・管継手の製図ができる, | 管・管継手製図の規則を理解し,自ら製図ができる. | 管・管継手製図の規則を理解し,与えられた製図例を書くことができる. | 管・管継手製図の規則が理解できず,与えられた製図例を書くことができない. |
溶接記号の製図ができるようになる. | 溶接記号の規則を理解し,自ら製図ができる. | 溶接記号の規則を理解し,与えられた製図例を書くことができる. | 溶接記号の規則が理解できず,与えられた製図例を書くことができない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
第二学年に引き続き、機械構造物を設計する際に必要な機械要素について、その作図法を学ぶ。
また、各機械要素を基にした簡単な製品の作図をCADで行えるようにする。
授業の進め方・方法:
この講義で学ぶ機械要素は4種類あり、1つの機械要素について2~3週の講義・演習を行う。それぞれの要素については、最初の週で概要の説明を行い、2週目で、手書きの作図により要素の書き方を覚える。3週目がある場合は、各要素を用いた簡単な製品についてCADを用いて3次元的に作図する。
注意点:
総合評価(100%)=各要素の役割の確認テスト40%(バネ10%,歯車10%,管・管継手10%,溶接継手10%)+各要素の作図演習60%(バネ15%,歯車15%,管・管継手15%,溶接継手15%)
各要素の作図課題について,バネ,管・管継手はCAD製図,歯車,溶接継手は手書き製図にて演習を行う.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
1・2学年の内容の復習 |
これまでに学習した内容を復習する。
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2週 |
第4章 ばね ばねの概要 |
バネの種類、構造を通して、バネの役割を理解する。
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3週 |
コイルばねの作図(1) |
ばねの作図(略図を含)をCADで行う。
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4週 |
コイルばねの作図(2) |
3週で完成させたバネの図面に要目表を追加する。
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5週 |
第5章 歯車 歯車の概要 |
歯車の種類、構造の説明を通して、歯車の役割を理解する。
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6週 |
平歯車の作図(1) |
平歯車の形状に関する作図を行う。
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7週 |
平歯車の作図(2) |
6週で完成させた平歯車の図面に寸法を記入する。
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8週 |
平歯車の作図(3) |
7週で完成させた平歯車の図面に交差などを記入する。
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2ndQ |
9週 |
第6章 管・管継手・バルブ 管・管継手・バルブの概要 |
管・管継手・バルブの種類、構造の説明を通して、管・管継手・バルブの役割を理解する。
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10週 |
逃がし弁の製作(1) |
逃し弁の部品の製作をCADで行う。(1)
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11週 |
逃がし弁の製作(2) |
逃し弁の部品の製作をCADで行う。(2)
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12週 |
逃がし弁の製作(3) |
逃がし弁の組立をCADで行い、完成させる。
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13週 |
第7章 溶接 溶接の概要 |
溶接継手の種類等を通して、溶接の役割を理解する。
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14週 |
溶接記号の理解(1) |
溶接記号の理解の準備として、溶接部材の形状の作図を行う。
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15週 |
溶接記号の理解(2) |
14週で完成させた溶接部材の図面に溶接記号を記入し,溶接記号の理解を深める。
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16週 |
まとめ |
これまで学んできた機械要素の作図についての総括を行う。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 設計製図 | 図面の役割と種類を適用できる。 | 4 | 前1 |
製図用具を正しく使うことができる。 | 4 | 前1 |
線の種類と用途を説明できる。 | 4 | 前1 |
物体の投影図を正確にかくことができる。 | 4 | 前1 |
製作図の書き方を理解し、製作図を作成することができる。 | 4 | 前6 |
公差と表面性状の意味を理解し、図示することができる。 | 4 | 前8 |
部品のスケッチ図を書くことができる。 | 3 | 前3,前6,前10,前14 |
CADシステムの役割と基本機能を理解し、利用できる。 | 3 | 前3,前4,前10,前11,前12 |
ボルト・ナット、軸継手、軸受、歯車などの機械要素の図面を作成できる。 | 3 | 前6,前7,前8 |
機械設計 | 標準規格の意義を説明できる。 | 3 | 前2,前5,前9,前13 |
歯車の種類、各部の名称、歯型曲線、歯の大きさの表し方を説明できる。 | 3 | 前5 |
評価割合
| 要素の役割 | 製図課題 | 合計 |
総合評価割合 | 40 | 60 | 100 |
バネの製図ができる. | 10 | 15 | 25 |
歯車の製図ができる. | 10 | 15 | 25 |
管・管継手の製図ができる, | 10 | 15 | 25 |
溶接記号の製図ができる. | 10 | 15 | 25 |