国語総合Ⅱ

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 国語総合Ⅱ
科目番号 0068 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械電気工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 教科書:『国語表現』(大修館書店)
副教材:『新総合 図説国語』(東京書籍)、『意味から学ぶ頻出漢字3000』(第一学習社)
その他:国語辞典(出版社は問わない。電子辞書も可)
担当教員 金 桂英,髙槻 侑吾

到達目標

【目的】
文章を読み、思考を通じて、話す・書くという表現において、自らの意見を述べることが可能になる。

【到達目標】
①文章を正確に読み取り、筆者の見解に対して自身の意見を持つことができる。
②目的や場面に応じて内容を考え、筋道を立てて表現することができる。
③文章構成の型を用い、根拠を明示した小論文を書くことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文章を正確に読み取り、筆者の見解に対する自身の意見を持ち表明することができる。文章を正確に読み取り、筆者の見解に対して自身の意見を持つことができる。文章を正確に読み取り、筆者の見解に対して自身の意見を持つことができない。
評価項目2目的や場面に応じて内容を考え、筋道を立てて分かりやすく表現することができる。目的や場面に応じて内容を考え、筋道を立てて表現することができる。目的や場面に応じて内容を考え、筋道を立てて表現することができない。
評価項目3文章構成の型を用いた、構造的で、根拠に基づいた小論文を書くことができる。文章構成の型を用い、根拠を明示した小論文を書くことができる。文章構成の型を用い、根拠を明示した小論文を書くことができない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本授業では、表現(話す・書く)のために必要となる思考力を、文章を正確に読み取り、内容について考えることで養成する。また、自分の考えをまとめたり深めたりし、目的や場面に応じ、筋道を立てて文章に書くための基本を身につけていく。学習したことが、きちんと習得されているかどうかを、文章を書くことを中心に確認していく。また、表現と理解に役立てるための音声・文法・表記・語句・語彙・漢字等の知識を確認する。
授業の進め方・方法:
【授業の進め方】
1週に90分の授業を1回実施する。テキストは必要に応じて、テキスト中の文章を素材として用いる、あるいは、解説を参考資料として用いるために使用します。設定した各単元において、講義内容をふまえた課題の提出を求めます。なお、シラバスに記載されている授業計画は、事前に周知を行ったうえで、変更する場合がある。

【授業の内容・方法】
本授業では、教員による講義と受講者主体の言語行動(アクティブラーニング)を組み合わせる形で進める。また、評価表を用いて相互評価を行う場合もあります。
注意点:
【成績評価方法】
①実作課題:60%
②定期試験:30%
③漢字確認テスト:10%

【準備物】
教科書、A4版クリアファイル(配布物、小テスト等を保管するため)

【授業担当教員とのコミュニケーション方法】
リアクションペーパー、Teamsチャット、学内メール等

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス
・調べる 本にあたるー情報探しの一方法ー
シラバスに記された内容について理解できる。
情報探しの方法について理解し、取材、記録についての基本事項を理解できる。
2週 ・調べる 本にあたるー情報探しの一方法ー 要約の基本方法を理解し、文章を的確に要約することができる。
・実作課題1
3週 ・課題作文(自己アピール文)を書く「私から見た私」 課題作文を書く上での基本事項を理解できる。
・漢字確認テスト1
4週 ・課題作文(自己アピール文)を書く「私から見た私」 求められた文章を一定の時間内で完成させることができる。
・実作課題2
5週 ・発表する 情報を整理して口頭で伝える 口頭発表と評価の仕方について理解できる。
6週 ・話す メモをもとにしたスピーチもしくはスピーチ原稿の作成 スピーチもしくはスピーチ原稿が作成できる。
・漢字確認テスト2
7週 ・話す メモをもとにしたスピーチもしくはスピーチ原稿の作成 スピーチもしくはスピーチ原稿を完成し、相互評価ができる。
・実作課題3
8週 ・紹介文を書く
紹介文の特徴と、基本的な書き方を理解できる。
2ndQ
9週 ・紹介文を書く 紹介文を作成する。
・漢字確認テスト3
10週 ・紹介文を書く 相互評価紹介文を完成し、相互評価ができる。
・実作課題4
11週 ・手紙を書く 手紙、Eメールに関する基礎知識を理解できる。ビジネス上のEメールの実際の利用について理解できる。
・漢字確認テスト4
12週 ・手紙とメール 手紙とメールの違いを理解できる。違いに対応して実作可能な知識を得る。
13週 ・手紙を書く 手紙の実作を行い、各自が現時点での改善点を把握できる。
・漢字確認テスト5
14週 ・手紙を書く 手紙を完成できる。
・実作課題5
15週 前期末試験 前期の到達目標に対する達成度を確認する。
16週 前期末試験の解説
前期のまとめと振り返り
前期期末試験を振り返り、不正解だった箇所の正答を把握することができる。
前期の学びを振り返り、自分の目標到達度と課題を把握し、後期の目標と計画を立てることができる。
後期
3rdQ
1週 授業ガイダンス
・紹介文の実践
シラバスに記された内容について理解できる。
学科紹介文を書くうえでの注意事項について理解できる。
2週 ・紹介文の実践 学科紹介文が作成できる。
・漢字確認テスト6
3週 ・紹介文の実践 学科紹介文2種類が完成できる。
・実作課題6
4週 ・提案書を書く 提案書の基本的な型について理解できる。
エンジニアの提案書に必要な内容を理解できる。
・漢字確認テスト7
小論文を書く際の留意点と構成の仕方を理解できる。
5週 ・提案書を書く 現実に通用するレベルの提案書を作成する。
・実作課題7
6週 ・試験型小論文 試験型小論文を作成する上での留意点と構成を理解できる。
提示された小論文問題に関する講義をうけて、小論文の準備を
7週 ・試験型小論文 試験型小論文が作成できる。
・漢字確認テスト8
8週 ・試験型小論文 試験型小論文の実作(1200~2000字程度)を完成させる。時間内に仕上げることができる。
・実作課題8
4thQ
9週 ・レポート型小論文 レポートの特徴と、基本的な書き方を理解できる。
一般的なレポートの型とその小論文への応用について理解できる。
・漢字確認テスト9
10週 ・レポート型小論文 レポート型小論文を作成するために、各自調査を行い、必要なデータを収集できる。
11週 ・レポート型小論文 レポート型小論文の実作(1000~2000字程度)を行うがことができる。
・実作課題9
12週 プレゼンテーション(一般向け) スピーチとプレゼンテーションの違いを理解し、学術学会向けとは異なる、一般向けプレゼンテーションの基本について理解できる。
・漢字確認テスト10
13週 プレゼンテーション(一般向け) ショートプレゼンをまとめるための基本事項について理解できる。
14週 プレゼンテーション(一般向け) ショートプレゼンの作成
実作課題10
15週 後期末試験
後期の到達目標に対する達成度を確認する。
16週 後期期末試験の解説
1年間のまとめと振り返り
後期期末試験を振り返り、不正解だった箇所の正答を把握することができる。
1年間の学びを振り返り、自分の目標到達度と課題を把握し、次年度の目標と計画を立てることができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

定期試験実作課題漢字確認テスト合計
総合評価割合306010100
総合的能力306010100