微分積分学Ⅱ

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 微分積分学Ⅱ
科目番号 0107 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械電気工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 教科書:斉藤純一他「新微分積分II」(大日本図書)と自主教材問題集:阿部弘樹他「新微分積分II問題集」(大日本図書)
担当教員 飛車 来人,三浦 靖一郎

到達目標

無限数列や無限級数の収束・発散の概念が理解できる。初等関数のマクローリン展開やテイラー展開を具体的に求めることができる。教科書・問題集の問題は必ず自力で解けるようになる。さらに問題集にない応用問題も解けるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1上記到達目標に十分なレベルに達している上記到達目標に必要なレベルに達している上記到達目標に達していない

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 1 説明 閉じる
JABEE c-1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
自然現象を記述するための基本ツールの微分積分学の基礎道具を徹底的に学ぶ。
授業の進め方・方法:
授業は教科書の該当箇所を参照して、教員が作成した教材で、演習を中心に行う。
授業の理解を高めるために、予習復習が必須である。
学生は分析計算や数値計算ソフトOctaveを用いて、数値計算を行う。
学生はレポートをLaTeXで作成する。
注意点:
点付きのレポート点数の平均値
各レポートの締切までの修正・再提出する時間が十分にあるため、再受験は認めない。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 数列と級数の収束 基礎数列と級数の収束を証明、数値計算で極限値を計算できる
2週 平均値の定理と関数の不動点
漸化式の収束と収束速度の計算方法を理解し、応用できる
3週 不動点の存在と安定さ1 基礎非線形漸化式の不動点の安定さを理解を数値計算できる
4週 不動点の存在と安定さ2 基礎非線形漸化式の不動点の不安定さを理解を数値計算できる
5週 不動点の存在と安定さ3 基礎非線形漸化式のカオス現象を理解と計算できる
6週 部分積分:ガンマ関数とベタ関数 部分積分をガンマとベタ関数に関わる積分で応用できる
7週 部分積分:関数の近似 部分積分でテーラ展開の収束速度を解析的にも、数値的にも計算できる
8週 陰関数 陰関数の存在、微分法、代表的な実例を理解し、計算できる
4thQ
9週 条件付極値 ラグランジュ乗数法を理解し、応用できる
10週 基礎微分方程式 基礎微分方程式の代表的な解析解法を応用できる
11週 変分計算法1 変分法の概念を理解とオイラー・ラグランジュ方程式の実例を計算できる
12週 変分計算法2 変分法の概念を理解とオイラー・ラグランジュ方程式の実例を計算できる
13週 微分方程式2:ルンゲクッタ法 常微分方程式の代表的な数値計算方法を理解し、応用できる
14週 微分方程式3:カオス 微分方程式のカオス現象を数値計算で理解できる
15週 ガンマ関数:関数等式 ガンマ関数の基礎等式を解析的にも、数値的にも計算できる
16週 答案返却など 答案の返却と解答の説明を行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力数学数学数学簡単な1変数関数の局所的な1次近似式を求めることができる。3
1変数関数のテイラー展開を理解し、基本的な関数のマクローリン展開を求めることができる。3
オイラーの公式を用いて、複素数変数の指数関数の簡単な計算ができる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオレポート合計
総合評価割合000250100125
基礎的能力00025075100
専門的能力000002525
分野横断的能力0000000