環境リサイクル論

科目基礎情報

学校 徳山工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 環境リサイクル論
科目番号 0124 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 機械電気工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 学習ノート含めた資料を配付する。 参考図書:みんなの地球(オーム社 浦野紘公著) 「環境年表」国立天文台編 丸善株式会社
担当教員 池田 光優

到達目標

複合分野の基礎となる基本的な素養を身に着けるため、環境問題やリサイクルに関する基礎知識を得て、企業の環境報告書の調査で現実の対応策を学び、調査内容を発表する。そして、現状のリサイクル技術を把握する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
地球環境のシステムに関する理解地球システムの概要とそれらを構成するサブシステムの結合過程の理解に基づいて自然現象を説明できる。地球システムの概要とそれらを構成するサブシステムについて説明できる。地球システムの概要に関する基本的事項を説明できない。
環境問題に関する理解これまでに発生している環境問題について、科学的解釈と社会的な対応について説明できる。これまでに発生している環境問題に説明ができる。環境に関する社会的な課題に関す津基本的事項を説明できない。
社会的な対応・課題に関する理解産業界の対応について、基本的な内容を説明し、自らの提案を合理的に説明できる。環境リサイクルに関する産業界の対応について、基本的な内容を説明できる。環境リサイクルに関する産業界の対応について、基本的な内容を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

到達目標 A 1 説明 閉じる
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教育方法等

概要:
日本経済はバブル崩壊後の長いトンネルを抜け出し、グローバルな競争段階を迎えている。又、産業界では省資源、省エネルギーなど地球環境問題がクローズアップし、二酸化炭素(CO2)排出量の削減やリサイクル処理が急務になっている。本授業では、現在の地球環境問題(低炭素化社会の実現など)を学び、実際に企業で行われている環境活動をHP等で、学生が自らサーベイして、まとめ学ぶことにする。
授業の進め方・方法:
ノート講義、HPサーベイを中心に授業を進める。授業内容の理解度を確認し、不足を補うためのレポート課題の出題、授業に対する要望などを知るために、学習シートを配布する。特に、環境設計論(専攻科)及び、本科で学んだ創造演習I、創造演習II、創造製作I、創造製作IIなどの知識を基に学ぶ。授業の内容を確実に身につけるため予習復習が必須である。

この科目は学習単位のため、以下のような自学自修を必要とします。
「各回の授業のまとめ」 0.5時間×13回(試験を除く)=6.5時間
「発表のための調査時間」 6時間
「プレゼンテーション資料の製作時間」2.5時間
注意点:
評価の方法は以下のとおりである。
8週目に提示するまとめレポートと授業中に課題として提示するレポートの合計評価:70%
授業中に実施する発表会の評価:30%

上記を合計して60点以上を合格とする。

【関連科目】
本科:創造演習I・II(1・2年)、創造製作I・II(2・4年)
専攻科:環境設計論(2年)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 地球環をめぐる諸問題 オリエンテーション(講義の目的、概要、進め方)
2週 地球システムの概要 地球環境を構成する基本システムを理解する
3週 気候モデルと地球温暖化 地球大気の温室効果と温暖化について理解する
4週 地球の水循環 グローバルな水循環について学び、大気海洋の相互作用を理解する
5週 地球の炭素循環 地球の炭素循環モデルについて学び地球温暖化問題との関係を理解する
6週 地球環境問題のスケール間結合 ローカルな環境汚染と汎世界的な環境問題との関連を理解する
7週 国内外における環境問題対策 国内外における環境問題対応のフレームワークを理解する
8週 中間レポートの作成 7週までの内容を踏まえて、授業中に提示するテーマについてレポートを作成する。
4thQ
9週 現在の地球環境問題 現在我々が抱えている環境問題を理解,議論できるようにする
10週 SDGs SDGsを理解し,各到達目標と現在の環境問題を関連づけて議論できるようにする
11週 カーボンユートラル2050の実現(1) 日本政府によるカーボンニュートラル2050の政策について,各自が自分で調べた分野において実現可能かどうかを検討し,レポートにまとめる
12週 カーボンユートラル2050の実現(2) 第11週で検討した内容を5名程度のグループで共有し,そのグループ内で2050年にカーボンニュートラルが実現できるかどうかを議論する
13週 カーボンユートラル2050の実現(3) 12週で検討した内容を14週の報告会で報告するが,その報告内容を各グループで検討し,報告資料を作成する
14週 カーボンユートラル2050の実現(4) カーボンニュートラル2050が実現できるかどうかについて各グループで検討した内容を報告し,他のグループと討論する
15週 カーボンユートラル2050の実現(5) 14週で行った報告会での討論を通して,各グループが最終的にカーボンニュートラル2050を実現できるかどうかを検討し,レポートにまとめる
16週 まとめ 本講義のまとめとして,地球環境問題と自分との関係をまとめる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス・アースサイエンスライフサイエンス・アースサイエンス地球上の生物の多様性について説明できる。3後2
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。3後3
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。3後3
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。3後5
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。3後3,後4,後5,後6,後7,後11,後12,後13,後14,後15

評価割合

レポートプレゼンテーション合計
総合評価割合7030100
地球システムの理解50050
環境に関する問題の理解101525
産業界の対応についての理解101525