到達目標
1.人間行動の背後にある、心理的メカニズムを考えられるようになる(心理学的な問題意識の獲得)
2.基礎的な心理現象について知る(心理学的知識を得る)
3.主体的な授業参加を通じて、学習項目への理解を深める
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1
心理学に関する基礎知識の習得 | 代表的な心理現象、重要概念など学習項目についての知識が内部で整理・体系化されており、それらを自分の言葉で的確に説明することができる。 | 代表的な心理現象、重要概念について、大まかに理解ができており、当該項目の名称を答えたり、その内容を正しく説明する記述を選ぶことができる。 | 代表的な心理現象、重要概念の名称や内容について知らない、理解できていない。 |
評価項目2
授業への主体的参加 | 実験・ディスカッション等の課題に積極的に参加できている。自発的に質問したり、意見を述べる。注意深く仕上げられた課題を提出する。 | 授業内で行う実験・ディスカッション等に参加する。課題を提出する。 | 授業内で行う実験・ディスカッション等にまじめに参加しない。課題を提出しない。 |
評価項目3
心理学的な問題意識の獲得 | 授業内で取り上げた事象だけでなく、自分の専門分野や日常生活に引きつけて問題を発見し、心理学的に考察することができる | 授業内で取り上げた心理現象について、メカニズムを説明することができる | 授業内で取り上げた心理現象について、メカニズムを説明することができない |
学科の到達目標項目との関係
到達目標 A 2
説明
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JABEE b
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教育方法等
概要:
心理学は、英語ではサイコロジー(Psychology) 。サイコは「心」をあらわし、ロジーは「学問」とか「科学・法則」を示す。心理学は人の心や行動について、単に頭の中であれこれと考えるだけでなく、調査や実験、あるいは実践を通して現実のデータとつき合わせながら、実証的に知識を構築していく学問である。本講義では「行動科学としての心理学」という視点に立ち、私たちの様々な行動について、心理学的に理解するための方法や基礎知識について「身体」「自己」「他者」「社会」という4つの視点から解説する。受講学生はこれらを通じて、「心理学的に考える」ことのアウトラインをつかみ、専門分野における学びや日々の生活に活かしてほしい。
授業の進め方・方法:
各回ごとに定めたテーマについて、テキストとスライドを用いて基本的な概念・現象の解説を行う。また、関連する実験や心理検査を実体験する機会を設けるので、受講生はそれらの課題に積極的に取り組むことで、理解を深めてほしい。授業終わりのふりかえり課題(コメントペーパーを含む)への取り組みを通じて、学習内容の整理と知識の定着を図ることにも務めてほしい。
注意点:
注意事項:この授業は、半期で完結。前・後期に同様の内容を実施。
定期試験の平均が7割、課題を3割で評価する。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
イントロダクション:心理学とはどのような学問か? 心のはじまりは身体と動きから |
心理学が向き合う研究テーマ・領域の拡がりと研究手法について理解する。
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2週 |
五感が心の材料 |
感覚器官と脳の情報処理について理解する。
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3週 |
もの・こと・ひとはどう見えるか――知覚や認知のバイアス―― |
知覚の定義,知覚と情報処理(文脈効果と選択的注意,スキーマ,ステレオタイプ)について理解する。
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4週 |
感情の役割——ネガティブな感情も必要—— |
感情の定義,感情と身体の関係,感情の発達,感情の機能と役割について理解する。
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5週 |
自分を知り,自分とうまく付き合う |
性格の定義,自尊感情,自己概念,自己評価について理解する。
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6週 |
自分を心豊かに成長させる |
発達の定義,発達の基本原則,動機づけ,メタ認知について理解する。
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7週 |
自分を整える |
思考,ストレスとストレスマネジメント,援助要請について理解する。
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8週 |
心豊かな人生を送る |
キャリア発達と人間関係,好意について理解する。
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2ndQ |
9週 |
魅せる,見せる |
印象形成,対人魅力と対人嫌悪,自己呈示と自己開示について理解する。
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10週 |
人間関係の原理を知り,スキルを磨く |
社会的交換理論,言語的・非言語的コミュニケーション,社会的スキル,SNSにおけるコミュニケーションについて理解する。
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11週 |
チームで働く力を磨く――自分に合ったリーダーシップスタイル―― |
チームの定義,チームビルディング,リーダーシップについて理解する。
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12週 |
社会を動かす,知っておくべき集団心理 |
集団で意思決定をするときの特徴,社会的促進と社会的抑制,社会的手抜き,責任の分散について理解する。
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13週 |
災難・災害にしなやかに対応する心づくり |
災害時の心と行動について理解する。
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14週 |
よりよい社会を目指して |
社会的ジレンマについて理解する。
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
答案返却など |
試験の講評と解説を行う。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 課題 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |