科学技術史Ⅰ(3C)

科目基礎情報

学校 秋田工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 科学技術史Ⅰ(3C)
科目番号 0053 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 一般教科(人文科学系) 対象学年 3
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書:『科学史年表』小山慶太著 中央公論新社、その他:自製プリントの配布
担当教員 米澤 晋彦

到達目標

1.自然科学誕生の歴史的前提を説明できる。
2.物理学を柱にした近代科学の成立過程を説明できる。
3.産業革命と科学及び技術の関係を説明できる。
4.近代科学の諸領域の成立及び展開過程を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1自然科学誕生の歴史的前提を具体的に説明できる。 自然科学誕生の歴史的前提の概略を説明できる。自然科学誕生の歴史的前提を説明できない。
評価項目2物理学を柱にした近代科学の成立過程を具体的に説明できる。物理学を柱にした近代科学の成立過程の概略を説明できる。物理学を柱にした近代科学の成立過程を説明できない。
評価項目3産業革命と科学及び技術の関係を具体的に説明できる。産業革命と科学及び技術の関係の概略を説明できる。産業革命と科学及び技術の関係を説明できない。
評価項目4近代科学の諸領域の成立及び展開過程を具体的に説明できる。近代科学の諸領域の成立及び展開過程の概略を説明できる。近代科学の諸領域の成立及び展開過程を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
科学・技術の歴史について基本的な知識を身につけると共に、現代社会において大きな役割を担っている「科学技術」( Science Based Technology )の諸特徴について、歴史学的手法による学習を通して、読み解く能力を修得する。
授業の進め方・方法:
講義形式で行う。必要に応じて適宜課題レポートの提出および課題のプレゼンテーションを求める。
注意点:
授業中はパワーポイントや板書の内容を書き取るだけでなく、口頭による説明についても各自メモを取る習慣を身に付ける必要がある。授業内容を深く理解するために、参考文献やインターネット等の複数メディアを活用し、資料収集し学ぶ方法(スキル)を身に付けるよう心がけること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 授業ガイダンス
科学技術とは
授業の進め方と評価の仕方について説明する。
科学技術及び科学、技術とは何かがわかる。
2週 (1)自然科学誕生前史 自然科学誕生の歴史的前提がわかる。
3週 (2)17世紀の歩み① 物理学を柱にした近代科学の成立過程がわかる。
4週    17世紀の歩み②     同上
5週 (3)18世紀の歩み① 18世紀における科学の展開過程がわかる。
6週    18世紀の歩み②     同上
7週 到達度試験(前期中間) 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
8週 試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答。
2ndQ
9週    18世紀の歩み③ 産業革命と科学及び技術の関係がわかる。
10週 (4)19世紀前半の歩み①
近代科学の諸領域の成立過程がわかる。
11週    19世紀前半の歩み②
    同上
12週 プレゼンテーション発表会 科学及び技術分野において著名な人物の生き様やその業績及び社会に与えた影響がわかる。
13週 (5)19世紀後半の歩み① 近代科学の諸領域の展開過程がわかる。
14週    19世紀後半の歩み②     同上
15週 到達度試験(前期末) 上記項目について学習した内容の理解度を確認する。
16週 試験の解説と解答 到達度試験の解説と解答。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。1
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。1
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。1
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。2
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。2
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。2
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。2
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。2
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。2
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている2
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。2
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合6010010020100
基礎的能力6050001075
専門的能力0000000
分野横断的能力0501001025