工作実習Ⅱ

科目基礎情報

学校 舞鶴工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 工作実習Ⅱ
科目番号 0014 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 機械工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 西山,北代,石井,櫻井 共著「実習工場 安全ハンドブック」(舞鶴高専教育研究支援センター)
担当教員 豊田 香,山田 耕一郎

到達目標

1 災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し,実践できる。
2 レポート作成の仕方を理解し,実践できる。
3 旋盤の基本操作を習得し,穴ぐり,穴仕上げ,ねじ切りなどの作業ができる。
4 NC工作機械について,各部の名称と機能,作業の基本的な流れと操作を理解し,基本作業ができる。
5 やすりを用いて平面仕上げの作業ができる。
6 NCフライス盤の基本操作を習得し,ボーリング加工などの作業ができる。
7 各種アーク溶接の基本作業ができる。
8 設計要求を考慮し設計ができる。
9 相手の立場や専門性に応じて合意形成することができる。
10 チームワークについて認識し,メンバーとしての役割を把握した行動ができる。
11 リーダーシップについて認識し,協調行動を促すことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1災害防止と安全確保のためにすべきことを十分理解し,実践できる。災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し,実践できる。災害防止と安全確保のためにすべきことを理解せず,実践できない。
評価項目2レポート作成の仕方を十分理解し,実践できる。レポート作成の仕方を理解し,実践できる。レポート作成の仕方を理解せず,実践できない。
評価項目3旋盤の基本操作を習得し,穴ぐり,穴仕上げ,ねじ切りなどの作業が十分できる。旋盤の基本操作を習得し,穴ぐり,穴仕上げ,ねじ切りなどの作業ができる。旋盤の基本操作を習得し,穴ぐり,穴仕上げ,ねじ切りなどの作業ができない。
評価項目4NC工作機械について,各部の名称と機能,作業の基本的な流れと操作を理解し,基本作業が十分できる。NC工作機械について,各部の名称と機能,作業の基本的な流れと操作を理解し,基本作業ができる。NC工作機械について,各部の名称と機能,作業の基本的な流れと操作を理解できず,基本作業ができない。
評価項目5やすりを用いて平面仕上げが十分できる。やすりを用いて平面仕上げができる。やすりを用いて平面仕上げができない。
評価項目6NCフライス盤の基本操作を習得し,ボーリング加工などの作業が十分できる。NCフライス盤の基本操作を習得し,ボーリング加工などの作業ができる。NCフライス盤の基本操作を習得できず,ボーリング加工などの作業ができない。
評価項目7各種アーク溶接の基本作業が十分できる。各種アーク溶接の基本作業ができる。各種アーク溶接の基本作業ができない。
評価項目8設計要求を考慮し設計が十分できる。設計要求を考慮し設計ができる。設計要求を考慮し設計ができない。
評価項目9相手の立場や専門性に応じて多様な方法で合意形成することができる。相手の立場や専門性に応じて合意形成することができる。相手の立場や専門性に応じて合意形成することができない。
評価項目10チームワークについて認識し,メンバーとしての役割を十分把握した行動ができる。チームワークについて認識し,メンバーとしての役割を把握した行動ができる。チームワークについて認識できず,メンバーとしての役割を把握した行動ができない。
評価項目11リーダーシップについて十分認識し,協調行動を促すことができる。リーダーシップについて認識し,協調行動を促すことができる。リーダーシップについて認識できず,協調行動を促すことができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (ⅲ) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
2学年で学んだ工作実習のまとめとして3学年では,旋盤,マシニングセンタ,フライス盤,溶接の各ショップにおいて,各自の課題製作を通し,ものつくりのよろこびを学ぶ。

授業の進め方・方法:
【授業方法】
前期は以下の4班に分かれ,4つの実習テーマを2週ずつローテーションして学習する。
1班:旋盤 リングナット製作,引張試験片製作の概要
2班:マシニングセンタ(MC) NCプログラミング,輪郭加工,各種固定サイクル
3班:フライス盤 NCフライス盤(ボーリング加工),手仕上げ(やすりがけ)
4班:溶接/CNC旋盤  被覆アーク溶接,TIG溶接,レーザ加工,CNC旋盤概要
後期は各自のアイデアに基づき課題製作に取り組む。

【学習方法】
事前にシラバスを見て,取り組みのスケジュールを確認する。

注意点:
【成績の評価方法・評価基準】 
前期は作品の完成度(40%)とレポート(10%),後期は製作物およびそのレポート(50%)に関し,到達目標の達成度を基準として成績を評価する。
前期レポートは,各ショップ終了後1週間以内に提出する。
前・後期の中間,期末試験は行わない。

【備考】
毎時間,作業着に着替え(着帽すること),筆記具を持参すること。

【教員の連絡先】
研 究 室 A棟2階(A-204),A棟3階(A-307)
内線電話 8936,8934
e-mail: toyodaアットマークmaizuru-ct.ac.jp(アットマークは@に変えること。)
kyamadaアットマークmaizuru-ct.ac.jp(アットマークは@に変えること。)

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス内容の説明,安全教育 [2週目以降,各テーマを2週ずつローテーション] 1,2
2週 旋盤
リングナット製作(穴ぐり,穴仕上げ,ねじ切りなど)
1,3
3週 旋盤
引張試験片製作の概要
1,3
4週 マシニングセンタ(MC)
NCプログラミング
   輪郭加工
1,4
5週 マシニングセンタ(MC)
NCプログラミング
   各種固定サイクル
1,4
6週 フライス盤
やすりがけについての説明と実演 
1,5
7週 フライス盤
NCフライス盤によるボーリング加工についての説明と実演
1,6
8週 補充実習 1,2,3,4,5,6,7
2ndQ
9週 溶接/CNC旋盤
レーザ加工,CNC旋盤
1,4
10週 溶接/CNC旋盤
被覆アーク溶接(フランジ継手,作品製作),TIG溶接,浸透探傷検査
1,7
11週 創造設計製作 製作物の概要説明,班分け,構想設計
1,2,3,4,5,6,7
12週 構想設計
8,9,10,11
13週 構想設計
8,9,10,11
14週 構想設計
8,9,10,11
15週 構想設計
8,9,10,11
16週
後期
3rdQ
1週 構想設計 8,9,10,11
2週 構想設計 8,9,10,11
3週 構想設計 8,9,10,11
4週 構想設計 8,9,10,11
5週 構想設計 8,9,10,11
6週 構想設計 8,9,10,11
7週 構想設計 8,9,10,11
8週 詳細設計 出図 8,9,10,11
4thQ
9週 部品製作 1,2,3,4,5,6,7
10週 部品製作 1,2,3,4,5,6,7
11週 部品製作 1,2,3,4,5,6,7
12週 部品製作 1,2,3,4,5,6,7
13週 部品製作 1,2,3,4,5,6,7
14週 部品製作,組立・調整 1,2,3,4,5,6,7
15週 発表・レポート整理・指導
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力機械系分野(実験・実習能力)機械系分野(実験・実習能力)アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。4前9,前10
アーク溶接の基本作業ができる。4前9,前10

評価割合

試験発表相互評価実技等ポートフォリオその他合計
総合評価割合00001000100
基礎的能力0000000
専門的能力00001000100
分野横断的能力0000000