基礎実習

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 基礎実習
科目番号 1911015 科目区分 一般 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般教科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 自主教材を使用
担当教員 菅田 慶,川崎 雄貴

到達目標

(1)本校の専門教育に使用される施設や教育内容を体験し、自分の将来の専門性についての見通しを得る。
(2) 情報リテラシについて理解する。
(3) レポートの書き方を理解し、基本的なプレゼンテーションを実施できる。
(4) 海や船への関心を高め、仲間と協調する心の大切さを身につける。
(5) 工具や器具の取扱を理解し、それらを利用して自作ができるようになる。
(6) 社会を支える経済について基本的な事柄を知る。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1情報リテラシについてが理解できて、内容も説明できる。情報リテラシについてが理解できる。情報リテラシについてに関する理解できない。
評価項目2 レポートの書き方を理解し、基本的なプレゼンテーションが理解できて、実施できる。 レポートの書き方を理解し、基本的なプレゼンテーションが理解できる。 レポートの書き方を理解し、基本的なプレゼンテーションに関する理解できない。
評価項目3海や船への関心を高め、仲間と協調し行動する大切さが理解し、実行できる。海や船への関心を高め、仲間と協調する大切さを理解できる。海や船への関心を高め、仲間と協調する大切さを理解できない。
評価項目4センサを利用したプログラム、工具や器具の取扱を理解し、それらを利用して自作が実行できる。センサを利用したプログラム、工具や器具の取扱を理解し、それらを利用しての自作が理解できる。センサを利用したプログラム、または工具や器具の取扱が理解できない。
評価項目5触媒と酵素のはたらきと特徴が理解でき、説明することができる。触媒と酵素のはたらきと特徴が理解できる。触媒と酵素のはたらきと特徴が理解できない。
評価項目6地域の課題を発見し、それを解決できるアイデアを協働して考え、実行できる。地域の課題を発見し、それを解決できるアイデアを協働して考えることができる。地域の課題を発見し、それを解決できるアイデアを協働して考えることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
①本科目は各学科の専門科目の基礎となるもので、組織において協力して行動することの意義を理解しながら、実技・実習と情報演習を行う。
②一般教科、商船学科、電子制御工学科、流通情報工学科で学習する基礎的な実習・演習を所属学科に関係なく習得する。
③本科目では専門的知識・技術とその基礎を体験する。社会に貢献できる創造力と実践力の基礎を身につける。
授業の進め方・方法:
前期は、1年生を6班にわけ、週ごとに、「練習船実習」「ロープワーク」「触媒と酵素のはたらきの観察」「工具・測定器取扱実習」「プログラミング実習」「地域創造実習基礎」のそれぞれを体験実習する。あわせて、クラスごとに行われる情報演習の授業も受講し、パソコン操作の基礎練習をする。後期は、情報演習に特化した授業を受講する。
注意点:
教室での座学と違って、実習施設や設備の利用には、学習内容以外にも、実習態度や危険を避けるための服装等にも注意を払う必要がある。各実習テーマに沿った指示を守ることが肝要である。正当な事由なく無断欠席した場合は未履修となる。病気などで止むを得ない事情により欠席する場合には、学級担任または教務係に授業開始前に連絡すること。予習事項はガイダンスの時に指示する。班ごとに実習の内容が異なるので、日程表と簡易手引書で確認すること。連絡事項や服装などを毎回確認すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 基礎実習の目的を理解し、日程・実施場所・注意事項を確認する
2週 情報モラル教育 ソーシャルメディアのガイドラインにより、正しい利用方法を学ぶ
3週 情報モラル教育 情報システムのユーザガイドラインにより、正しい利用方法と管理方法を学ぶ
4週 練習船実習 練習船乗船中の常道や危険回避に関する知識を得る
5週 ロープワーク 船の運航と不可欠なロープの使い方を知る
6週 触媒と酵素のはたらきの観察 ガラス器具や化学試薬などの適切な取扱を学習する
7週 工具・測定器取扱実習 実習工具や測定機の扱い方を知る
8週 プログラミング実習 プログラミングに関する知識を得る
2ndQ
9週 地域創造実習基礎 地域の課題を発見し、それを解決できるアイデアを協働して考える
10週 報告書作成法(Word) Wordの使い方を習得し、実習に関する報告書を作成する
11週 報告書作成法(Word) Wordの使い方を習得し、実習に関する報告書を作成する
12週 班別準備(Power Point) Power Pointの使い方を習得し、実習に関するプレゼン資料を作成する
13週 班別準備(Power Point) Power Pointの使い方を習得し、実習に関するプレゼン資料を作成する
14週 班別発表(Power Point) 自らの発表と他者の発表の聴講により、プレゼンテーション技術を習得する
15週
16週
後期
3rdQ
1週 情報演習 ワープロ・表計算の実際を体験する
2週 情報演習 ワープロ・表計算の実際を体験する
3週 情報演習 ワープロ・表計算の実際を体験する
4週 情報演習 ワープロ・表計算の実際を体験する
5週 情報演習 ワープロ・表計算の実際を体験する
6週 情報演習 ワープロ・表計算の実際を体験する
7週 情報演習 ワープロ・表計算の実際を体験する
8週 情報演習 ワープロ・表計算の実際を体験する
4thQ
9週 情報演習 ワープロ・表計算の実際を体験する
10週 情報演習 ワープロ・表計算の実際を体験する
11週 情報演習 ワープロ・表計算の実際を体験する
12週 情報演習 ワープロ・表計算の実際を体験する
13週 情報演習 ワープロ・表計算の実際を体験する
14週 情報演習 ワープロ・表計算の実際を体験する
15週 情報演習 ワープロ・表計算の実際を体験する
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3前3,前4
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3前1,前3,前4
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3前3,前4
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3前3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3前3,前6
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3前3,前6
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3前3,前6
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3前1,前3,前4
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3前1,前3,前4
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3前1,前3,前4
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3前3,前4
技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3前6,前8
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。3前1,前8
技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。3前1,前8
社会における技術者の役割と責任を説明できる。3前1,前8
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3前7,前8
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3前7,前8
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。3前1,前8
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3前1,前8
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3前1,前7,前8
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。3前7,前8
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。3前6,前7,前8
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。3前6,前7,前8
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。3前7,前8
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3前7,前8
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3前6,前7,前8
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。3前1,前7,前8
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。3前2
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。3前2
情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3前5,前7,前8
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3前5
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3前5
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3前5,前7,前8
同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。3前5,前7
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。3前5,前7
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。3前5,前7
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。3前5,前6,前7,前8
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。3前5,前6,前7,前8
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している3前5,前6,前7,前8
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。3前5,前6,前7,前8
グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3前1,前7,前8
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3前1,前7,前8
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3前1,前7,前8
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。3前1,前7,前8
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3

評価割合

試験発表レポート・課題小テスト成果品・実技その他合計
総合評価割合00500500100
基礎的能力0030030060
専門的能力0010010020
分野横断的能力0010010020