理科総合

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 理科総合
科目番号 1921008 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般教科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 化学基礎(啓林館)、生物基礎(啓林館)、化学基礎の基本マスター
担当教員 大沼 みお

到達目標

(1) 物質量について理解し、応用できる。
(2) 気体の性質に関する知識を習得し、応用できる。
(3) 酸と塩基に関する知識を習得し、応用できる。
(4) 酸化還元反応に関する知識を習得し、説明できる。
(5) 生物の多様性と生態系について知識を習得し、説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 物質量物質量について理解し、発展的な問題を解くことができる。物質量について理解し、標準的な計算問題を解くことができる。物質量について理解していない。
評価項目2 化学反応式化学反応式を理解し、発展的な問題を解くことができる。化学反応式を理解し、標準的な問題を解くことができる。化学反応式を理解していない。
評価項目3 酸と塩基酸と塩基について理解し、発展的な問題を解くことができる。 酸と塩基について理解し、標準的な問題を解くことができる。酸と塩基について理解していない。
評価項目4 生物の多様性と生態系生物の多様性と生態系について理解し、発展的な問題を解くことができる。 生物の多様性と生態系について理解し、標準的な問題を解くことができる。 生物の多様性と生態系について理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
化学:1年生で学んだ物質の構造、化学結合などの知識を基礎に、様々な物質の性質や化学変化に関する知識と考え方を習得する。
生物:様々な生命現象を科学的に説明できる様になるための基礎的な知識を学ぶ。
授業の進め方・方法:
教科書を用いて講義形式で授業を行います。学習内容に応じて適宜、動画などを視聴します。また、演習を行う時間を適宜設けます。
注意点:
(1) 予習復習を行うこと。
(2) 分からない点は放置せずに質問すること。
(3) 宿題は必ず期限内に提出すること。
(4) 授業態度も評価対象とします。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1年生(化学)の復習(原子の構造と化学結合)
1.原子量・分子量・式量と物質量
原子の構造と化学結合について理解している。
原子の相対質量と原子量が理解できる。
2週 1.原子量・分子量・式量と物質量 分子量・式量がどのような意味をもつか理解できる。
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用いて物質の量を表すことができる。物質量に関する問題が解ける。
3週 1.原子量・分子量・式量と物質量 気体の体積と物質量の関係を理解し、問題が解ける。
4週 2.溶液の濃度 電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。
5週 2.溶液の濃度 モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。
6週 原子量・分子量・式量と物質量、溶液の濃度の演習
7週 前期中間試験 答案返却・解説
8週 3.化学反応式 化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。
2ndQ
9週 3.化学反応式 化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。
10週 3.化学反応式 化学反応を用いて化学量論的な計算することができる。
11週 3.化学反応式 化学反応を用いて化学量論的な計算することができる。
12週 3.化学反応式 化学反応を用いて化学量論的な計算することができる。
13週 4.酸と塩基 酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)が説明できる。
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。
14週 4.酸と塩基 酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。
15週 化学反応式、酸・塩基の演習
16週 前期末試験 答案返却・解説
後期
3rdQ
1週 前期の復習(物質量と化学反応式) 物質量について理解している。
化学反応を用いて化学量論的な計算することができる。
2週 前期の復習(酸と塩基)
酸・塩基の定義を理解している。
酸・塩基の価数と強弱を理解している。
3週 4.酸と塩基 pHが説明でき、pHから水素イオン濃度、水素イオン濃度からpHを計算できる。
4週 4.酸と塩基 pHが説明でき、pHから水素イオン濃度、水素イオン濃度からpHを計算できる。
5週 4.酸と塩基 中和反応がどのような反応であるか説明できる。また、中和滴定の計算ができる。
6週 4.酸と塩基 中和反応がどのような反応であるか説明できる。また、中和滴定の計算ができる。
7週 4.酸と塩基 中和反応がどのような反応であるか説明できる。また、中和滴定の計算ができる。
8週 物質量と化学反応式、酸と塩基の演習
4thQ
9週 後期中間試験
答案返却・解説
10週 生物の多様性と生態系 植生の遷移について説明でき、そのしくみについて説明できる。
11週 生物の多様性と生態系 世界のバイオームとその分布について説明できる。
日本のバイオームの水平分布、垂直分布について説明できる。
12週 生物の多様性と生態系 生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。
生態ピラミッドについて説明できる。
13週 生物の多様性と生態系 生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。
14週 生物の多様性と生態系 生態系のバランスと保全について説明できる。
15週 生物の多様性と生態系の演習
16週 学年末試験 答案返却・解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。3前12
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。3前12
原子の構造(原子核・陽子・中性子・電子)や原子番号、質量数を説明できる。3
同位体について説明できる。3前12
イオン式とイオンの名称を説明できる。3
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。3
原子の相対質量が説明できる。3前1,後1
天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。3前1
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。3前2,後1
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。3前2
気体の体積と物質量の関係を説明できる。3前3,後1
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。3前8,前9
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。3前9,前10,前11,前12,後1
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。3前4
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。3前4
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。3前5
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。3前13,後2
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。3前13,後2
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。3前14,後2
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。3後3,後4
中和反応がどのような反応であるか説明できる。3後5,後6
中和滴定の計算ができる。3後6,後7
酸化還元反応について説明できる。3後5,後10
イオン化傾向について説明できる。3後5,後10,後11
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。3後5,後11,後12
ダニエル電池についてその反応を説明できる。3後6,後12
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。3後6,後12
一次電池の種類を説明できる。3後6,後12
二次電池の種類を説明できる。3後6,後12
電気分解反応を説明できる。3後7,後12
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。3後7,後12
ファラデーの法則による計算ができる。3後7,後12
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。3後7
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。3後7
測定と測定値の取り扱いができる。3後7
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。3後7
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。3後7
ガラス器具の取り扱いができる。3後7
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。3後7
試薬の調製ができる。3後7
代表的な気体発生の実験ができる。3後7
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。3後7
ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス植生の遷移について説明でき、そのしくみについて説明できる。3後11
世界のバイオームとその分布について説明できる。3後11,後12
日本のバイオームの水平分布、垂直分布について説明できる。3後12
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。3後13
生態ピラミッドについて説明できる。3後13
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。3後14
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。3後14
有害物質の生物濃縮について説明できる。3
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。3

評価割合

試験課題態度合計
総合評価割合70255100
基礎的能力70255100
専門的能力0000
分野横断的能力0000