理科総合

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 理科総合
科目番号 0014 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般教科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 化学基礎(啓林館)、生物基礎(啓林館)、化学基礎の基本マスター
担当教員 大沼 みお

到達目標

(1) 様々な身の回りの物質の性質や用途などに関する知識を習得する。
(2) 物質の構造と性質に関する知識を習得し、応用できる。
(3) 化学結合に関する知識を習得し、説明できる。
(4) 物質量について理解し、応用できる。
(5) 地球上の生物の多様性と共通する性質について理解する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 身の回りの物質様々な身の回りの物質の性質や用途、生物および環境への有効性やリスクなどを理解し、説明できる。様々な身の回りの物質の性質や用途、生物および環境への有効性やリスクなどを理解している。様々な身の回りの物質の性質や用途、生物および環境への有効性やリスクなどを理解していない。
評価項目2 物質の構造と性質物質の構造と性質を理解し、発展的な問題を解くことができる。物質の構造を理解し、標準的な問題を解くことができる。物質の構造を理解していない。
評価項目3 化学結合化学結合について理解し、発展的な問題を解くことができる。化学結合について理解し、標準的な問題を解くことができる。化学結合について理解していない。
評価項目4 物質量物質量について理解し、発展的な問題を解くことができる。物質量について理解し、標準的な計算問題を解くことができる。物質量について理解していない。
評価項目5 生物:生物の多様性と共通性、生体内のエネルギー地球上の生物の多様性と共通する性質、生体内のエネルギーについて理解し、発展的な問題を解くことができる。地球上の生物の多様性と共通する性質、生体内のエネルギーについて理解している。地球上の生物の多様性と共通する性質、生体内のエネルギーについて理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
化学:日常生活や社会と関連付けながら、物質の構造や化学変化に関する知識と考え方を習得する。
生物:様々な生命現象を科学的に説明できる様になるための基礎的な知識を学ぶ。
授業の進め方・方法:
教科書を用いて講義形式で授業を行います。学習内容に応じて適宜、動画などを視聴します。また、演習を行う時間を適宜設けます。
注意点:
(1) 予習復習を行うこと。
(2) 分からない点は放置せずに質問すること。
(3) 宿題は必ず期限内に提出すること。
(4) 携帯電話、居眠り、過度な私語、意味の無い立ち歩きなどは減点対象とします。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 化学と人間生活 代表的な金属やプラスチックなどの材料について、その性質、用途および、環境への影響など生活とのかかわりについて理解する。
2週 化学と人間生活 洗剤や、農薬、食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて理解する。
3週 物質の探究 純物質と混合物の区別ができる。
混合物の分離法について理解でき、分離操作を行う場合、適切な分離法を選択できる。
4週 物質の探究 混合物の分離法について理解でき、分離操作を行う場合、適切な分離法を選択できる。
5週 物質の探究 元素、単体、化合物の意味と具体例が説明できる。
同素体がどのようなものか説明できる。
6週 物質の探究 物質を構成する分子・原子が常に運動していることが理解できる。
物質の三態とその状態変化を説明できる。
7週 前期中間試験 答案返却・解説
8週 原子の構造と元素の周期表、化学結合 原子の構造(原子核・陽子・中性子・電子)や原子番号、質量数を説明できる。
2ndQ
9週 原子の構造と元素の周期表、化学結合 同位体について理解し、放射性同位体とその代表的な用途について説明できる。
10週 原子の構造と元素の周期表、化学結合 原子番号から価電子の数を見積もり、原子の性質について考えることができる。
11週 原子の構造と元素の周期表、化学結合 元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。
12週 原子の構造と元素の周期表、化学結合 イオンとイオン結合について具体例を挙げて説明できる。
13週 原子の構造と元素の周期表、化学結合 分子と共有結合について具体例を挙げて説明できる。
14週 原子の構造と元素の周期表、化学結合 金属と金属結合について具体例を挙げて説明できる。
15週 原子の構造と元素の周期表、化学結合の演習
16週 前期末試験 答案返却・解説
後期
3rdQ
1週 原子量・分子量・式量と物質量 原子の相対質量と原子量が理解できる。
分子量・式量がどのような意味をもつか理解できる。
2週 原子量・分子量・式量と物質量 アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用いて物質の量を表すことができる。
物質量に関する問題が解ける。
3週 原子量・分子量・式量と物質量 アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用いて物質の量を表すことができる。
物質量に関する問題が解ける。
4週 原子量・分子量・式量と物質量 気体の体積と物質量の関係を理解し、問題が解ける。
5週 原子量・分子量・式量と物質量 気体の体積と物質量の関係を理解し、問題が解ける。
6週 溶液の濃度 電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。
質量ーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。
7週 溶液の濃度 モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。
8週 後期中間試験 答案返却・解説
4thQ
9週 生物の多様性と共通性 地球上の生物の多様性について理解している。
10週 生物の多様性と共通性 生物の共通性と進化の関係について理解している。
11週 生物の多様性と共通性 生物に共通する性質について理解している。
12週 生命活動とエネルギー エネルギーと代謝、代謝を進める酵素について理解している。
13週 生命活動とエネルギー 生体内におけるエネルギー変換(光合成と呼吸)について理解している。
14週 生命活動とエネルギー ミトコンドリアと葉緑体の起源について理解している。
15週 生物の多様性と共通性および生命活動とエネルギーの演習
16週 学年末試験 答案返却・解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。3前1
洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。3前2
物質が原子からできていることを説明できる。3前3
単体と化合物がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。3前5
同素体がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。3前5
純物質と混合物の区別が説明できる。3前3
混合物の分離法について理解でき、分離操作を行う場合、適切な分離法を選択できる。3前3,前4
物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。3前6
水の状態変化が説明できる。3前6
物質の三態とその状態変化を説明できる。3前6
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。3
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。3
原子の構造(原子核・陽子・中性子・電子)や原子番号、質量数を説明できる。3前8
同位体について説明できる。3前9
放射性同位体とその代表的な用途について説明できる。3前9
原子の電子配置について電子殻を用い書き表すことができる。3前10,前11
価電子の働きについて説明できる。3前10,前11
原子のイオン化について説明できる。3
代表的なイオンを化学式で表すことができる。3
原子番号から価電子の数を見積もることができ、価電子から原子の性質について考えることができる。3前10
元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。3前11
イオン式とイオンの名称を説明できる。3前12
イオン結合について説明できる。3前12
イオン結合性物質の性質を説明できる。3前12
イオン性結晶がどのようなものか説明できる。3前12
共有結合について説明できる。3前13
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。3前13
自由電子と金属結合がどのようなものか説明できる。3前14
金属の性質を説明できる。3前14
原子の相対質量が説明できる。3後1
天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。3後1
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。3後2,後3
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。3後2,後3
気体の体積と物質量の関係を説明できる。3後4,後5
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。3
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。3
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。3後6
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。3後6
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。3後7
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。3
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。3
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。3
ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス太陽系を構成する惑星の中に地球があり、月は地球の衛星であることを説明できる。3
地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。3
陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。3
地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。3
マグマの生成と火山活動を説明できる。3
地震の発生と断層運動について説明できる。3
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。3
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。3
地球上の生物の多様性について説明できる。3後9
生物の共通性と進化の関係について説明できる。3後9,後14
生物に共通する性質について説明できる。3後10,後11,後12,後13
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。3
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。3
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。3
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。3
植生の遷移について説明でき、そのしくみについて説明できる。3
世界のバイオームとその分布について説明できる。3
日本のバイオームの水平分布、垂直分布について説明できる。3
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。3
生態ピラミッドについて説明できる。3
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。3
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。3
有害物質の生物濃縮について説明できる。3
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。3

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000