理科総合(D3)

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 理科総合(D3)
科目番号 0032 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般教科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 化学基礎(東京書籍)、生物基礎(東京書籍),レッツトライノート化学基礎
担当教員 大沼 みお

到達目標

化学
(1) 物質量と化学反応式について理解し、応用できる。
(2) 酸化還元反応に関する知識を習得し、応用できる。

生物
(3) 遺伝子はどのように働くかを説明できる。
(4) 体内の環境をどのように維持しているかを説明できる。

地学
(5) 地球の外観と内部の活動、地球上の植生、生態系を理解し、その保全について考えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1 物質量と化学反応式物質量と化学反応式について理解し、発展的な問題を解くことができる。物質量と化学反応式について理解し、標準的な計算ができる。物質量と化学反応式について理解していない。
評価項目2 酸化還元反応酸化還元反応について理解し、発展的な問題を解くことができる。酸化還元反応について理解し、標準的な問題を解くことができる。酸化還元反応について理解していない。
評価項目3 生物:遺伝子の発現、体内環境の維持遺伝子の発現、体内環境の維持について理解し、発展的な問題を解くことができる。遺伝子の発現、生物の体内環境の維持について理解し、標準的な問題を解くことができる。遺伝子の発現、生物の体内環境の維持について理解していない。
評価項目4 地学:地球の外観と内部の活動 生物:生態地球の外観と内部の活動、地球上の植生、生態系について理解し、発展的な問題を解くことができる。地球の外観と内部の活動、地球上の植生、生態系について理解し、標準的な問題を解くことができる。地球の外観と内部の活動、地球上の植生、生態系について理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
化学:1、2年生で学んだ知識を基礎に、様々な化学反応に関する知識と考え方を習得する。
地学、生物:地球の構造と様々な生命現象を科学的に説明できる様になるための基礎的な知識を学ぶ。
授業の進め方・方法:
教科書を用いて講義形式で授業を行います。学習内容に応じて適宜、動画などを視聴します。また、演習を行う時間を適宜設けます。
注意点:
(1) 予習復習を行うこと。
(2) 分からない点は放置せずに質問すること。
(3) 宿題は必ず期限内に提出すること。
(4) 携帯電話、居眠り、過度な私語、意味の無い立ち歩きなどは減点対象とします。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.生物と遺伝子、遺伝情報とその分配の復習 1-(1) 遺伝子の本体がDNAであることを理解している。
1-(2) 細胞が分裂する際にどのようにDNAが複製、分配されるかについて理解している。
2週 2.遺伝情報とタンパク質の合成(1) 1-(3) 遺伝情報がタンパク質の合成という形で現れる遺伝子発現の過程のうち、転写について理解している。
3週 2.遺伝情報とタンパク質の合成(2) 1-(4) 遺伝情報がタンパク質の合成という形で現れる遺伝子発現の過程のうち、翻訳について理解している。
4週 2.遺伝情報とタンパク質の合成(3) 1-(5) 遺伝子発現が、生命現象の中でどのように起こっているか理解している。
5週 2.遺伝情報とタンパク質の合成(4) 1-(5) 遺伝子発現が、生命現象の中でどのように起こっているか理解している。
6週 遺伝情報とタンパク質の合成の演習
7週 前期中間試験 答案返却・解説
8週 3.生物の体内環境の維持(1) 3-(1) 体液の循環や調節に関わる心臓・腎臓・肝臓などのはたらきを理解している。
2ndQ
9週 3.生物の体内環境の維持(2) 3-(1) 体液の循環や調節に関わる心臓・腎臓・肝臓などのはたらきを理解している。
10週 3.生物の体内環境の維持(3) 3-(2) 自律神経とホルモンによる体内環境の調節のしくみについて理解している。
11週 3.生物の体内環境の維持(4) 3-(2) 自律神経とホルモンによる体内環境の調節のしくみについて理解している。
12週 3.生物の体内環境の維持(5) 3-(2) 自律神経とホルモンによる体内環境の調節のしくみについて理解している。
13週 3.生物の体内環境の維持(6) 3-(3) 異物の体内への侵入防御や、侵入した異物を排除するしくみについて理解している。
14週 3.生物の体内環境の維持(7) 3-(3) 異物の体内への侵入防御や、侵入した異物を排除するしくみについて理解している。
15週 生物の体内環境の維持の演習 3-(3) 異物の体内への侵入防御や、侵入した異物を排除するしくみについて理解している。
16週 前期末試験 答案返却・解説
後期
3rdQ
1週 4.物質量と化学反応式の復習と演習 1-(1) 原子の相対質量と原子量を理解している。
1-(2) 分子量・式量がどのような意味をもつか理解している。
1-(3) アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用いて物質の量を表すことができる。物質量に関する問題が解ける。
1-(4) 気体の体積と物質量の関係を理解し、問題が解ける。
2週 4.物質量と化学反応式の復習と演習 1-(5) 化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。
1-(6) 化学反応を用いて化学量論的な計算することができる。
3週 5.酸化還元反応 2-(1) 酸化還元反応について説明できる。
2-(2) イオン化傾向について説明できる。
4週 5.酸化還元反応 2-(3) 金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。
5週 5.酸化還元反応 2-(3) 金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。
2-(4) 酸化還元反が、人間生活どのように関わっているか例をあげて説明てきる。
6週 5.酸化還元反応 2-(5) 電池の種類、構造と反応について説明できる。
7週 酸化還元反応の演習
8週 後期中間試験 答案返却・解説
4thQ
9週 6.地球の構造と環境(1) 6-(1) 惑星としての地球の特徴、および地球の内部構造とその活動を理解している。
10週 6.地球の構造と環境(2) 6-(1) 惑星としての地球の特徴、および地球の内部構造とその活動を理解している。
11週 6.地球の構造と環境(3) 6-(2) 地球上の様々な環境と生態系について理解している。
12週 6.地球の構造と環境(4) 6-(2) 地球上の様々な環境と生態系について理解している。
13週 6.地球の構造と環境(5) 6-(3) 様々な環境問題について理解し、保全について考えることができる。
14週 6.地球の構造と環境(6) 6-(3) 様々な環境問題について理解し、保全について考えることができる。
15週 球の構造と環境の演習
16週 学年末試験 答案返却・解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)原子の相対質量が説明できる。3
天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。3
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。3
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。3
気体の体積と物質量の関係を説明できる。3
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。3
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。3
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。3
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。3
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。3
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。3
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。3
中和反応がどのような反応であるか説明できる。3
中和滴定の計算ができる。3
酸化還元反応について説明できる。3
イオン化傾向について説明できる。3
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。3
ダニエル電池についてその反応を説明できる。3
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。3
一次電池の種類を説明できる。3
二次電池の種類を説明できる。3
電気分解反応を説明できる。3
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。3
ファラデーの法則による計算ができる。3
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。3
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。3
測定と測定値の取り扱いができる。3
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。3
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。3
ガラス器具の取り扱いができる。3
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。3
試薬の調製ができる。3
代表的な気体発生の実験ができる。3
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。3
ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス太陽系を構成する惑星の中に地球があり、月は地球の衛星であることを説明できる。3
地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。3
陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。3
地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。3
マグマの生成と火山活動を説明できる。3
地震の発生と断層運動について説明できる。3
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。3
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。3
地球上の生物の多様性について説明できる。3
生物の共通性と進化の関係について説明できる。3
生物に共通する性質について説明できる。3
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。3
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。3
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。3
植生の遷移について説明でき、そのしくみについて説明できる。3
世界のバイオームとその分布について説明できる。3
日本のバイオームの水平分布、垂直分布について説明できる。3
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。3
生態ピラミッドについて説明できる。3
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。3
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。3
有害物質の生物濃縮について説明できる。3
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。3

評価割合

試験課題・レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000