理科総合

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 理科総合
科目番号 0040 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般教科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 化学基礎(東京書籍)、生物基礎(東京書籍)、レッツトライノート化学基礎
担当教員 大沼 みお

到達目標

(1) 物質量について理解し、応用できる。
(2) 気体の性質に関する知識を習得し、応用できる。
(3) 酸と塩基に関する知識を習得し、応用できる。
(4) 酸化還元反応に関する知識を習得し、説明できる。
(5) 生物の特徴の一つである、遺伝と遺伝情報がどのような形で現れるかについて知識を習得し、説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 物質量物質量について理解し、発展的な問題を解くことができる。物質量について理解し、標準的な計算問題を解くことができる。物質量について理解していない。
評価項目2 気体の性質気体の性質を理解し、発展的な問題を解くことができる。気体の性質を理解し、標準的な問題を解くことができる。気体の性質を理解していない。
評価項目3 酸と塩基酸と塩基について理解し、発展的な問題を解くことができる。 酸と塩基について理解し、標準的な問題を解くことができる。酸と塩基について理解していない。
評価項目4 酸化還元酸化還元反応について理解し、発展的な問題を解くことができる。 酸化還元反応について理解し、標準的な問題を解くことができる。 酸化還元反応について理解していない。
評価項目5 生物:遺伝遺伝と遺伝情報がどのような形で現れるかについて理解し、発展的な問題を解くことができる。遺伝と遺伝情報がどのような形で現れるかについて理解し、標準的な問題を解くことができる。遺伝と遺伝情報がどのような形で現れるかについて理解していない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
化学:1年生で学んだ物質の構造、化学結合などの知識を基礎に、様々な物質の性質や化学変化に関する知識と考え方を習得する。
生物:様々な生命現象を科学的に説明できる様になるための基礎的な知識を学ぶ。
授業の進め方・方法:
教科書を用いて講義形式で授業を行います。学習内容に応じて適宜、動画などを視聴します。また、演習を行う時間を適宜設けます。
注意点:
(1) 予習復習を行うこと。
(2) 分からない点は放置せずに質問すること。
(3) 宿題は必ず期限内に提出すること。
(4) 携帯電話、居眠り、過度な私語、意味の無い立ち歩きなどは減点対象とします。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1.原子量・分子量・式量と物質量 1-(1) 原子の相対質量と原子量が理解できる。
2週 1.原子量・分子量・式量と物質量 1-(2) 分子量・式量がどのような意味をもつか理解できる。
1-(3) アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用いて物質の量を表すことができる。物質量に関する問題が解ける。
3週 1.原子量・分子量・式量と物質量 1-(4) 気体の体積と物質量の関係を理解し、問題が解ける。
4週 2.溶液の濃度 2-(1) 電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。
2-(2) 質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。
5週 2.溶液の濃度 2-(3) モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。
6週 原子量・分子量・式量と物質量、溶液の濃度の演習
7週 前期中間試験 答案返却・解説
8週 3.化学反応式 3-(1) 化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。
2ndQ
9週 3.化学反応式 3-(1) 化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。
10週 3.化学反応式 3-(2) 化学反応を用いて化学量論的な計算することができる。
11週 3.化学反応式 3-(2) 化学反応を用いて化学量論的な計算することができる。
12週 3.化学反応式 5-(2) 化学反応を用いて化学量論的な計算することができる。
13週 4.気体の性質-1 物質の三態変化とそれに関わる熱量について理解し,計算することができる。
14週 4.気体の性質-1 物質の三態変化とそれに関わる熱量について理解し,計算することができる。
15週 化学反応式、気体の性質の演習
16週 前期末試験 答案返却・解説
後期
3rdQ
1週 5.気体の性質-2 5-(1)気体の圧力とは何か、説明でき、計算問題が解ける。
2週 5.気体の性質-2 6-(1) ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、計算問題が解ける。
3週 5.気体の性質-2 5-(2) 気体の状態方程式が説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。
4週 5.気体の性質-2 5-(2) 気体の状態方程式が説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。
5週 6.酸と塩基-1 6-(1) 酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)が説明できる。
6-(2) 酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。
6週 6.酸と塩基-1 6-(3) 電離度から酸・塩基の強弱が説明できる。
6-(4) pHが説明でき、pHから水素イオン濃度、水素イオン濃度からpHを計算できる。
7週 6.酸と塩基-1 6-(5) 中和反応がどのような反応であるか説明できる。また、中和滴定の計算ができる。
8週 気体の性質と酸と塩基の演習
4thQ
9週 後期中間試験
答案返却・解説
10週 7.酸化還元反応 7-(1) 酸化還元反応について説明できる。
11週 7.酸化還元反応 8-(2) イオン化傾向について説明できる。
12週 7.酸化還元反応 8-(3) 金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。
13週 8.生物と遺伝子 9-(1) 遺伝子の本体がDNAであることを理解している。
9-(2) 細胞が分裂する際にどのようにDNAが複製、分配されるかについて理解している。
14週 8.生物と遺伝子 9-(3) 遺伝情報がタンパク質の合成という形で現れる過程を理解している。
15週 酸化還元反応と生物と遺伝子の演習
16週 学年末試験 答案返却・解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学(一般)化学(一般)代表的な金属やプラスチックなど有機材料について、その性質、用途、また、その再利用など生活とのかかわりについて説明できる。3
洗剤や食品添加物等の化学物質の有効性、環境へのリスクについて説明できる。3
物質が原子からできていることを説明できる。3
単体と化合物がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。3
同素体がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。3
純物質と混合物の区別が説明できる。3
混合物の分離法について理解でき、分離操作を行う場合、適切な分離法を選択できる。3
物質を構成する分子・原子が常に運動していることが説明できる。3前13
水の状態変化が説明できる。3前13,前14
物質の三態とその状態変化を説明できる。3前14,後1
ボイルの法則、シャルルの法則、ボイル-シャルルの法則を説明でき、必要な計算ができる。3後2,後3
気体の状態方程式を説明でき、気体の状態方程式を使った計算ができる。3後3,後4
原子の構造(原子核・陽子・中性子・電子)や原子番号、質量数を説明できる。3
同位体について説明できる。3
放射性同位体とその代表的な用途について説明できる。3
原子の電子配置について電子殻を用い書き表すことができる。3
価電子の働きについて説明できる。3
原子のイオン化について説明できる。3
代表的なイオンを化学式で表すことができる。3
原子番号から価電子の数を見積もることができ、価電子から原子の性質について考えることができる。3
元素の性質を周期表(周期と族)と周期律から考えることができる。3
イオン式とイオンの名称を説明できる。3
イオン結合について説明できる。3
イオン結合性物質の性質を説明できる。3
イオン性結晶がどのようなものか説明できる。3
共有結合について説明できる。3
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。3
自由電子と金属結合がどのようなものか説明できる。3
金属の性質を説明できる。3
原子の相対質量が説明できる。3前1
天然に存在する原子が同位体の混合物であり、その相対質量の平均値として原子量を用いることを説明できる。3前1
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。3前2
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。3前2
気体の体積と物質量の関係を説明できる。3前3
化学反応を反応物、生成物、係数を理解して組み立てることができる。3前8,前9,前10
化学反応を用いて化学量論的な計算ができる。3前9,前10,前11,前12
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。3前4
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。3
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。3前5
酸・塩基の定義(ブレンステッドまで)を説明できる。3後5
酸・塩基の化学式から酸・塩基の価数をつけることができる。3後5
電離度から酸・塩基の強弱を説明できる。3後6
pHを説明でき、pHから水素イオン濃度を計算できる。また、水素イオン濃度をpHに変換できる。3後6,後7
中和反応がどのような反応であるか説明できる。3後7
中和滴定の計算ができる。3後7
酸化還元反応について説明できる。3後10
イオン化傾向について説明できる。3後10,後11
金属の反応性についてイオン化傾向に基づき説明できる。3後11,後12
ダニエル電池についてその反応を説明できる。3後12
鉛蓄電池についてその反応を説明できる。3後12
一次電池の種類を説明できる。3後12
二次電池の種類を説明できる。3後12
電気分解反応を説明できる。3後12
電気分解の利用として、例えば電解めっき、銅の精錬、金属のリサイクルへの適用など、実社会における技術の利用例を説明できる。3後12
ファラデーの法則による計算ができる。3後12
ライフサイエンス/アースサイエンスライフサイエンス/アースサイエンス太陽系を構成する惑星の中に地球があり、月は地球の衛星であることを説明できる。3
地球は大気と水で覆われた惑星であることを説明できる。3
陸地および海底の大地形とその形成を説明できる。3
地球の内部構造を理解して、内部には何があるか説明できる。3
マグマの生成と火山活動を説明できる。3
地震の発生と断層運動について説明できる。3
地球科学を支えるプレートテクトニクスを説明できる。3
プレート境界における地震活動の特徴とそれに伴う地殻変動などについて説明できる。3
地球上の生物の多様性について説明できる。3
生物の共通性と進化の関係について説明できる。3後13,後14
生物に共通する性質について説明できる。3後13,後14
大気圏の構造・成分を理解し、大気圧を説明できる。3
大気の熱収支を理解し、大気の運動を説明できる。3
大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。3
海水の運動を理解し、潮流、高潮、津波などを説明できる。3
植生の遷移について説明でき、そのしくみについて説明できる。3
世界のバイオームとその分布について説明できる。3
日本のバイオームの水平分布、垂直分布について説明できる。3
生態系の構成要素(生産者、消費者、分解者、非生物的環境)とその関係について説明できる。3
生態ピラミッドについて説明できる。3
生態系における炭素の循環とエネルギーの流れについて説明できる。3
熱帯林の減少と生物多様性の喪失について説明できる。3
有害物質の生物濃縮について説明できる。3
地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。3

評価割合

試験課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力70300000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000