概要:
機械は年々複雑化しており,機械技術者に求められる能力も機械・電気・情報と多岐に渡る.本授業では,機械工作実習等で身につけた機械の製作能力,本科3年次メカトロニクス演習の電子回路の製作能力,C言語応用のプログラミング能力を活用して,ライントレースロボットを作製することで機械をトータルシステムとして捉える広い視野の獲得と,自然科学・専門の基礎知識を用いた問題解決能力の育成を目指す.本科目は,企業で機械設計業務に携わっていた教員がその経験を活かし、設計開発プロセスやチーム開発の方法を、問題解決の過程を通じて教授するものである。
授業の進め方・方法:
授業は,4人1班のプロジェクトチームを組み,課題(ライントレースロボット)の製作を行い,期末に競技大会を行う.
注意点:
参考書等 後閑哲也著 「電子工作入門」 技術評論社
学習・教育目標: 本科(準学士課程):RB2(○),RD1(◎),環境生産システム工学プログラム:JB3(◎),JD4(○),JE1(○)
関連科目: C言語基礎(本科2年),C言語応用(本科3年),メカトロニクス実習(本科3年)
評価方法:実機評価会成績(50%),プレゼンテーション(15%)、提出物(見積仕様書、設計書、テスト仕様書、テスト報告書、UI仕様書)(25%),まとめレポート(10%)
評価基準:学年成績60点以上
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野(実験・実習能力) | 機械系分野(実験・実習能力) | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 4 | 前1 |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 4 | 前1 |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 3 | 前1 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | コミュニケーションスキル | コミュニケーションスキル | 他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
他者の意見を聞き合意形成することができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
合意形成のために会話を成立させることができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
基盤的資質・能力 | 自己理解 | 自己理解 | 周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
目標の実現に向けて計画ができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
創造性・デザイン能力 | 創造性 | 創造性 | 工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。 | 3 | 前2,前3,前4,前5 |