概要:
機械システムの高度化設計に際して留意すべき振動現象についての基本的な考え方を理解し,信頼性や安全性に富む機械製品づくりに際する認識を動力学的な観点からも持てることを目標とする.
授業の進め方・方法:
授業においては運動力学の基礎を確認しながら,機械振動に関する講義と演習を通して理解を深める.
注意点:
学習・教育目標:本科 (準学士課程):RB2(◎) 環境生産システム工学プログラム:JB3(◎)
関連科目:工学基礎物理II(本科4年),工業力学(本科4年)
評価方法:授業内容に関する中間、期末試験の平均点を60%,授業外学修による課題レポート40%で評価する.なお合格点に達しない場合は再試験または追加課題等を課し,その評価によっては最大10点の加点を行う場合もある.
評価基準:学年成績60点以上
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 力学 | 力は、大きさ、向き、作用する点によって表されることを理解し、適用できる。 | 4 | 前1 |
一点に作用する力の合成と分解を図で表現でき、合力と分力を計算できる。 | 4 | 前1,前2 |
一点に作用する力のつりあい条件を説明できる。 | 4 | 前2,前3 |
力のモーメントの意味を理解し、計算できる。 | 4 | 前3 |
偶力の意味を理解し、偶力のモーメントを計算できる。 | 4 | 前3 |
着力点が異なる力のつりあい条件を説明できる。 | 4 | 前3 |
重心の意味を理解し、平板および立体の重心位置を計算できる。 | 4 | 前4,前5 |
速度の意味を理解し、等速直線運動における時間と変位の関係を説明できる。 | 4 | 前4,前5 |
加速度の意味を理解し、等加速度運動における時間と速度・変位の関係を説明できる。 | 4 | 前4,前5 |
運動の第一法則(慣性の法則)を説明できる。 | 4 | 前4,前5,前6 |
運動の第二法則を説明でき、力、質量および加速度の関係を運動方程式で表すことができる。 | 4 | 前4,前5,前6,前7 |
運動の第三法則(作用反作用の法則)を説明できる。 | 4 | 前4,前5,前6 |
周速度、角速度、回転速度の意味を理解し、計算できる。 | 4 | 前4,前5,前6,前7 |
向心加速度、向心力、遠心力の意味を理解し、計算できる。 | 4 | 前4,前5,前6,前7 |
エネルギーの意味と種類、エネルギー保存の法則を説明できる。 | 4 | 前12 |
位置エネルギーと運動エネルギーを計算できる。 | 4 | 前12 |
剛体の回転運動を運動方程式で表すことができる。 | 4 | 前7,前9 |
平板および立体の慣性モーメントを計算できる。 | 4 | 前7,前9 |
振動の種類および調和振動を説明できる。 | 4 | 前4 |
不減衰系の自由振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。 | 4 | 前4,前13 |
減衰系の自由振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。 | 4 | 前4,前9,前11,前13 |
調和外力による減衰系の強制振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。 | 4 | 前5,前6,前10,前11,前14,前15 |
調和変位による減衰系の強制振動を運動方程式で表し、系の運動を説明できる。 | 4 | 前5,前6,前10,前11,前14,前15 |