工作実習Ⅱ

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 工作実習Ⅱ
科目番号 0035 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 配布プリント
担当教員 田畑 隆英

到達目標

各種工作法の基礎実技習得を通して,理論と実際の対比,原理・原則に基づく仕組みの体得,応用力・判断力・総合力の養成を図り,あわせて安全作業の重要性を説明し,実践できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
実習内容の理解各実習内容の目的を理解し,指導された方法で実習に取り組むことができる.各実習内容の目的を理解できず,指導された方法においても実習に取り組むことができない.
工作機械や交互の原理は使用方法とその使用 実習で使用する工作機械や工具を応用し,創造力に富んだものづくりをすることができる.実習で使用する工作機械や工具の原理や使用方法を理解し,指導された方法で装置を使用することができる.実習で使用する工作機械や工具やの原理や使用方法を理解できず,指導された方法においても装置を使用することができない.
グループワークグループワークでリーダーシップを取ることができる.他者と協力・協調してグループで実習に取り組むことができる.他者と協力・協調しながらのグループワークができない.
報告書の提出計画的に報告書を作成し,余裕を持って報告書を提出することができる.報告書を提出期限内に提出することができる.報告書を提出期限内に提出することができない.

学科の到達目標項目との関係

本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3-c 説明 閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 4-a 説明 閉じる

教育方法等

概要:
 座学の機械工作法で学習した理論と本科目での実践との有機的結合により,加工方法の原理や適切な材料選択および工作機械の運動について理解が深まり,実際の生産現場に適応できる技能能力が養成される.実用車の分解組み立てを通して機械工学の専門科目の学習内容に触れる。
授業の進め方・方法:
実習テーマの終了時に,担当者から実習レポートの提出の指示があるので,指示された日時までに必ず提出すること.また,報告書作成のために実習内容や実習手順等を実習ノートにメモしておくこと.
注意点:
実習心得を守り安全に作業すること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション オリエンテーションを行い,工作実習の内容について理解し,説明できる.
2週 機械加工 鋼とアルミの切削条件について理解し,説明できる.
3週 機械加工 高速度鋼および超硬バイトの種類・形状について理解し,説明できる.
4週 機械加工 旋盤の穴あけ・穴ぐり・めねじ切り作業について把握し,実践できる.
5週 機械加工 立てフライス盤の切削工具選定について理解し,説明できる.
6週 機械加工 立てフライス盤の操作について把握し,実践できる.
7週 機械加工 立てフライス盤の平面削り・溝削り・段削りの作業を把握し,実践できる.
8週 レポート指導 レポート指導を受け,レポートの書き方について理解し,説明できる.
2ndQ
9週 NC旋盤加工 NC(数値制御)の概要と特徴を理解し,説明できる.
10週 NC旋盤加工 NC(数値制御)の概要と特徴を理解し,説明できる.
11週 NC旋盤加工 加工プログラミングを把握し,実践できる.
12週 NC旋盤加工 加工プログラミングを把握し,実践できる.
13週 NC旋盤加工 CAD/CAMの操作法について把握し,実践できる.
14週 NC旋盤加工 CNC旋盤の操作を把握し,実践できる.
15週 レポート指導 レポート指導を受け,レポートの書き方について理解し,説明できる.
16週
後期
3rdQ
1週 溶接加工 被覆アーク溶接作業について把握し,実践できる.
2週 溶接加工 被覆アーク溶接作業について把握し,実践できる.
3週 溶接加工 被覆アーク溶接作業について把握し,実践できる.
4週 溶接加工 被覆アーク溶接作業について把握し,実践できる.
5週 熱処理 焼入れ作業を把握し,実践できる
6週 熱処理 硬さ試験及び引張り試験を把握し,実践できる.
7週 レポート指導 レポート指導を受け,レポートの書き方について理解し,説明できる.
8週 車両の分解組立 実用機械の部品の観察し加工方法を理解し,説明できる.
4thQ
9週 車両の分解組立 実用機械の部品の観察し加工方法を理解し,説明できる.
10週 車両の分解組立 工具の正しい使用方法を習得する.四輪バギーの分解・組立作業の作業工程・工具の使用方法を理解し,実践できる.
11週 車両の分解組立 工具の正しい使用方法を習得する.四輪バギーの分解・組立作業の作業工程・工具の使用方法を理解し,実践できる.
12週 車両の分解組立 四輪車の操舵機構・動作原理を理解し,説明できる.
13週 車両の分解組立 四輪車の操舵機構・動作原理を理解し,説明できる.
14週 工作機械の清掃整備 工作機械の整備が他と協力してできる。
15週 レポート指導 レポート指導を受け,レポートの書き方について理解し,説明できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野工作アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。4
サブマージアーク溶接、イナートガスアーク溶接、炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接のしくみを説明できる。3
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。3
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。3
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。3
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。3
切削工具材料の条件と種類を説明できる。3
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。3
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。3
材料引張試験の方法を理解し、応力-ひずみ線図を説明できる。3
硬さの表し方および硬さ試験の原理を説明できる。3
Fe-C系平衡状態図の見方を説明できる。3
焼きなましの目的と操作を説明できる。3
焼きならしの目的と操作を説明できる。3
焼入れの目的と操作を説明できる。3
焼戻しの目的と操作を説明できる。3
分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】旋盤主要部の構造と機能を説明できる。4
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。4
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。4
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。4
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。4
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。3
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。2
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。2
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。2
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。2
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。2
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性法令やルールを遵守した行動をとれる。2

評価割合

実習態度レポート試験工作評価課題合計
総合評価割合4030101010100
基礎的能力000000
専門的能力4030101010100
分野横断的能力000000