概要:
自然現象を理解するためには,現象の観察や,現象の本質を見極めるための実験が必要不可欠である。一方,授業で学んだ物理の法則を正確に理解したり,その法則を実際の現象に適用したりするには,様々な状況を設定した問題を解く作業が必要である。このような作業を「演習」という。本授業は,基礎的な物理現象に関わる実験と,これまでに学んだ物理に関する演習から構成される。
授業の進め方・方法:
実験では,自ら実験装置を組み立て,実験を遂行する。さらにデータを解析し,物理法則を確認し,報告書にまとめる。
演習では,自分の力に応じた演習問題を授業時間内に解いて,レポートにまとめる。
注意点:
1.評価については, 評価割合に従って行います. ただし, 適宜再試や追加課題を課し, 加点することがあります.
2.中間試験を授業時間内に実施することがあります.
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 物理 | 力学 | 速度と加速度の概念を説明できる。 | 2 | 後1 |
直線および平面運動において、2物体の相対速度、合成速度を求めることができる。 | 2 | 後1 |
等加速度直線運動の公式を用いて、物体の座標、時間、速度に関する計算ができる。 | 2 | 後1 |
平面内を移動する質点の運動を位置ベクトルの変化として扱うことができる。 | 2 | 後1 |
平均の速度、平均の加速度を計算することができる。 | 2 | 後1 |
自由落下、及び鉛直投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。 | 2 | 後1 |
水平投射、及び斜方投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。 | 2 | 後1 |
物体に作用する力を図示することができる。 | 2 | 後1,後3 |
力の合成と分解をすることができる。 | 2 | 後1,後3 |
重力、抗力、張力、圧力について説明できる。 | 2 | 後1,後3 |
フックの法則を用いて、弾性力の大きさを求めることができる。 | 2 | 後1 |
質点にはたらく力のつりあいの問題を解くことができる。 | 2 | 後1 |
慣性の法則について説明できる。 | 2 | 後1 |
作用と反作用の関係について、具体例を挙げて説明できる。 | 2 | 後1 |
運動方程式を用いた計算ができる。 | 2 | 後1 |
運動の法則について説明できる。 | 2 | 後1 |
静止摩擦力がはたらいている場合の力のつりあいについて説明できる。 | 2 | 後3 |
最大摩擦力に関する計算ができる。 | 2 | 後3 |
動摩擦力に関する計算ができる。 | 2 | 後3 |
仕事と仕事率に関する計算ができる。 | 2 | 後4 |
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。 | 2 | 後4 |
重力による位置エネルギーに関する計算ができる。 | 2 | 後4 |
弾性力による位置エネルギーに関する計算ができる。 | 2 | 後4 |
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。 | 2 | 後5 |
周期、振動数など単振動を特徴づける諸量を求めることができる。 | 2 | 後9 |
単振動における変位、速度、加速度、力の関係を説明できる。 | 2 | 後9 |
等速円運動をする物体の速度、角速度、加速度、向心力に関する計算ができる。 | 2 | 後7,後8 |
熱 | 原子や分子の熱運動と絶対温度との関連について説明できる。 | 2 | 後10 |
時間の推移とともに、熱の移動によって熱平衡状態に達することを説明できる。 | 2 | 後10,後11 |
物体の熱容量と比熱を用いた計算ができる。 | 2 | 後10,後11 |
熱量の保存則を表す式を立て、熱容量や比熱を求めることができる。 | 2 | 後10,後11 |
動摩擦力がする仕事は、一般に熱となることを説明できる。 | 2 | 後10 |
ボイル・シャルルの法則や理想気体の状態方程式を用いて、気体の圧力、温度、体積に関する計算ができる。 | 2 | 後12 |
気体の内部エネルギーについて説明できる。 | 2 | 後12 |
熱力学第一法則と定積変化・定圧変化・等温変化・断熱変化について説明できる。 | 2 | 後12 |
エネルギーには多くの形態があり互いに変換できることを具体例を挙げて説明できる。 | 2 | 後12 |
不可逆変化について理解し、具体例を挙げることができる。 | 2 | 後12 |
波動 | 波の振幅、波長、周期、振動数、速さについて説明できる。 | 2 | 後2 |
横波と縦波の違いについて説明できる。 | 2 | 後2 |
波の重ね合わせの原理について説明できる。 | 2 | 後2 |
波の独立性について説明できる。 | 2 | 後2 |
2つの波が干渉するとき、互いに強めあう条件と弱めあう条件について計算できる。 | 2 | 後2 |
定常波の特徴(節、腹の振動のようすなど)を説明できる。 | 2 | 後2 |
気柱の長さと音速から、開管、閉管の固有振動数を求めることができる(開口端補正は考えない)。 | 2 | 後2 |
共振、共鳴現象について具体例を挙げることができる。 | 2 | 後2 |
電気 | 導体と不導体の違いについて、自由電子と関連させて説明できる。 | 2 | 後6 |
電場・電位について説明できる。 | 2 | 後6 |
クーロンの法則が説明できる。 | 2 | 後6 |
クーロンの法則から、点電荷の間にはたらく静電気力を求めることができる。 | 2 | 後6 |
物理実験 | 物理実験 | 測定機器などの取り扱い方を理解し、基本的な操作を行うことができる。 | 2 | 後2,後6,後8,後11,後14 |
安全を確保して、実験を行うことができる。 | 2 | 後2,後6,後8,後11,後14 |
実験報告書を決められた形式で作成できる。 | 2 | 後2,後6,後8,後11 |
有効数字を考慮して、データを集計することができる。 | 2 | 後2,後6,後8,後11 |
力学に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。 | 2 | 後8 |
熱に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。 | 2 | 後11 |
波に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。 | 2 | 後2 |
電磁気に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。 | 2 | 後6 |
電子・原子に関する分野に関する実験に基づき、代表的な物理現象を説明できる。 | 2 | 後14 |