プログラム演習Ⅰ

科目基礎情報

学校 沼津工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 プログラム演習Ⅰ
科目番号 2019-99 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 機械工学科 対象学年 2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 ザ・C [第3版] -ANSI C準拠-,戸川隼人著,サイエンス社
担当教員 三谷 祐一朗

到達目標

グラフィックスを頻繁に利用することで,プログラミングに対する興味を持ち,簡単な文法を理解し,ある課題に対するアルゴリズムを構築,プログラミングできる事を目標とする.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
C言語の基本的文法を活用することができる.□C言語の基本的文法を活用し,プログラムを作ることができる.□C言語の基本的文法が説明できる.□C言語の基本的文法が説明できない.
与えられた課題に対するアルゴリズムを構築できる.□与えられた課題に対し,複数のアルゴリズムを構築できる.□与えられた課題に対し,アルゴリズムを構築できる.□与えられた課題に対し,アルゴリズムを構築できない.

学科の到達目標項目との関係

【本校学習・教育目標(本科のみ)】 2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
プログラミングをすることの意味とその有用性を理解することおよび,基礎的な課題に対してアルゴリズムを作成しプログラミングできることを目指す.C言語を用い,単純な物理現象をシミュレーションすることや,簡単なゲームプログラミングを通じて,基本的な文法やグラフィック手法を学ぶ.
授業の進め方・方法:
説明は最小限にとどめ,学生が教科書などを参考にプログラミングする時間を多く取る.授業中に作成した課題を提出させ,ミスや改良点・評価点を記入後,返却することで,能力向上を図る.
注意点:
1.評価については、評価割合に従って行います。ただし、適宜再試や追加課題を課し、加点することがあります。
2.中間試験を授業時間内に実施することがあります。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 シラバス説明,UNIXの起動と使い方(viエディタ,コマンド) 授業の到達目標を説明できる.viエディタやUnixのコマンドを使うことができる.
2週 UNIXの起動と使い方(C言語によるプログラミング),C言語によるプログラミング1-グラフィックスの基礎(~レポート1) プログラムを実行するための手順として,C言語のプログラムのコンパイル,および実行ができる.
3週 C言語によるプログラミング1-グラフィックスの基礎(レポート1提出,変数の宣言・繰り返し処理) 定数・変数の概念を理解し,変数の宣言,繰り返し処理を用いてプログラムを作成できる.
4週 レポート4のヒント(scanf),レポート1~4 標準入出力を用いたプログラムを作成できる.
5週 レポート5のヒント(#define,if・else if・else),レポート1~5 条件分岐を用いたプログラムを作成できる.
6週 レポート6のヒント(while, ++, +=の使い方),レポート2~6 繰り返し処理,インクリメント演算子を用いたプログラムを作成できる.
7週 小テスト(3問,制限時間45分)とその解答・解説,レポート2~6 変数宣言,繰り返し処理,条件分岐,算術演算,比較演算,インクリメント演算子を用いて,アルゴリズムを意識したプログラムを作成できる.
8週 前半の総復習 viエディタやUnixコマンドを活用でき,変数宣言,繰り返し処理,条件分岐,インクリメント演算子を用いた処理を応用できる.
2ndQ
9週 前期中間試験の解答・解説,授業の感想・希望集計結果・コメント,得点分布の提示・コメント 筆記試験結果より,C言語に関する基礎的な文法の活用能力を向上させる事ができる.
10週 C言語によるプログラミング2-プログラミングにおける注意事項(数当てゲーム),break,!=の,レポート~9 繰り返し処理の中断,比較演算子を用いたプログラムを作成できる.
11週 レポート7のヒント(演算子%の使い方),レポート~9 整数型や実数型のデータ型を理解し,演算子%を用いたプログラムを作成できる.
12週 C言語によるプログラミング3-関数の作成 に関する説明(親関数,子関数,引数,返値),レポート~12 関数を用いたプログラムを作成できる.
13週 レポート9・10のヒント,レポート~12 複数の関数を用いたプログラムを作成できる.
14週 小テスト(3問,制限時間55分)とその解答・解説,レポート~12 繰り返し処理の中断,比較演算子,演算子%,関数を用いたプログラムが作成できる.
15週 レポート課題,総まとめ 今までの学習内容を適宜活用し,与えられた課題を解決するプログラムを作成できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー同一の問題に対し、それを解決できる複数のアルゴリズムが存在しうることを知っている。2前3,前4,前5,前6,前7,前12,前14
与えられた基本的な問題を解くための適切なアルゴリズムを構築することができる。2前2,前3,前4,前5,前6,前7,前12,前14
任意のプログラミング言語を用いて、構築したアルゴリズムを実装できる。2前3,前4,前5,前6,前7,前12,前14
専門的能力分野別の専門工学機械系分野情報処理プログラムを実行するための手順を理解し、操作できる。3前1,前2
定数と変数を説明できる。3前3,前7,前14
整数型、実数型、文字型などのデータ型を説明できる。2前3,前7,前14
演算子の種類と優先順位を理解し、適用できる。2前6,前7,前11,前14
算術演算および比較演算のプログラムを作成できる。3前5,前7,前10,前14
データを入力し、結果を出力するプログラムを作成できる。3前4,前7,前14
条件判断プログラムを作成できる。3前5,前6,前7,前10,前14
繰り返し処理プログラムを作成できる。3前3,前6,前7,前10,前14

評価割合

前期中間試験前期末試験レポート態度合計
総合評価割合30303010100
評価割合30303010100