到達目標
1.文語の基本的な構造を理解し、辞書を用いて大意をとることができる。
2.作品の特性を時代背景と合わせて理解し、日本における文学と社会の繋がりについて説明できる。
3.作品に描かれた人間について読解することで、人間の普遍的ありようについて考察できる。
4.調べ・考察した内容を発表できる。
5.ピアで協力して活動できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 文語の基本的な構造を理解し、辞書などを用いて正確に読解できる。 | 文語の基本的な構造を理解し、辞書などを用いて大意を取ることができる。 | 古文・漢文の基本的な構造を理解せず、辞書などを用いて大意を取ることができない。 |
評価項目2 | 作品の特性を時代背景と合わせて理解し、日本における文学と社会の繋がりについて的確に説明できる。 | 作品の特性を時代背景と合わせて理解し、日本における文学と社会の繋がりについて説明できる。 | 作品の特性を時代背景と合わせて理解し、日本における文学と社会の繋がりについて説明できる。 |
評価項目3 | 作品に描かれた人間について読解することで、人間の普遍的ありようについて深く考察できる。 | 作品に描かれた人間について読解することで、人間の普遍的ありようについて考察できる。 | 作品に描かれた人間について読解することで、人間の普遍的ありようについて考察できない。 |
評価項目4 | 調べ・考察した内容をわかりやすく発表できる。 | 調べ・考察した内容を発表できる。 | 調べ・考察した内容を発表できない。 |
評価項目5 | ピアで協力して主体的に活動できる。 | ピアで協力して活動できる。 | ピアで協力して活動できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
前近代日本において読まれた、あるいは記された作品などを取り上げ、それぞれの時代の価値観や社会と文学のかかわりとともに、時代を越えて受け継がれ人間の普遍的なありようについて学ぶ。また、言語の変遷を学ぶことで、現代の日本語への知見を深める。
授業の進め方・方法:
・古語辞典(電子辞書)を準備する。
・講義および学生同士のピア活動を中心とする。
・「投げ込み教材」もあるので、ノート作成を重視する。(各試験直後には提出を求める)
・文法事項や約束事などの暗記もさることながら、「どういうことか?」「なぜ?」ということにこだわった授業を中心とする。
注意点:
・ノートは各試験時に平常点として加味する。
・授業への積極的な関りがなされているかは、評価の大きなポイントとなる。
・授業内容はかなり多めだが、試験は無理のないように範囲をできるだけ限定したものとする。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス 日本語の歴史 |
シラバスを読み、授業の目的・進行方法を理解できる。 日本語の歴史について、概略を説明できる。
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2週 |
古今和歌集・仮名序 |
品詞について学び、口語訳の方法を理解できる。
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3週 |
万葉集・古今和歌集・新古今和歌集(1) |
口語訳できる。 奈良時代から平安時代の和歌の社会的重要性を説明できる。
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4週 |
万葉集・古今和歌集・新古今和歌集(2) |
三大和歌集の比較検討ができる。助詞についての理解を深める。
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5週 |
古今和歌集・真名序 |
仮名序と比較しながら、漢文訓読の基礎についての理解を深める。
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6週 |
漢詩(1) |
漢詩の訓読と口語訳ができる。絶句や律詩など簡単な漢詩の約束を学習する。
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7週 |
漢詩(2) |
漢詩と和歌の類似点、相違点について自分の考えを述べることができる。
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8週 |
小式部内侍の歌才(十訓抄) |
口語訳できる。平仮名の成立について併せて理解できる。
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2ndQ |
9週 |
東下り(伊勢物語)(1) |
口語訳できる。助動詞への理解を深める。
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10週 |
東下り(伊勢物語)(2) |
口語訳できる。和歌の修辞技法について併せて理解できる。
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11週 |
知音(呂氏春秋) |
書き下し文が理解できる。口語訳ができる。
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12週 |
論語(1) |
書き下し・口語訳ができる。
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13週 |
論語(2) |
日本文化に与えた影響なども併せて考察ができる。
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14週 |
壇ノ浦の戦い(平家物語)(1) |
口語訳できる。
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15週 |
壇ノ浦の戦い(平家物語)(2) |
平安時代から武家社会への移行についても学ぶ。
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16週 |
定期試験 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
南の院の競射(大鏡)(1) |
口語訳できる。
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2週 |
南の院の競射(大鏡)(2) |
歴史物語について司馬遷の『史記』などと比較しながら理解できる。
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3週 |
鶏鳴狗盗(十八史略)(1) |
書き下し文が理解できる。口語訳ができる。
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4週 |
鶏鳴狗盗(十八史略)(2) |
書き下し文が理解できる。口語訳ができる。
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5週 |
光る君誕生(源氏物語)(1) |
口語訳できる。
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6週 |
光る君誕生(源氏物語)(2) |
口語訳できる。
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7週 |
光る君誕生(源氏物語)(3) |
初見の人にもわかるように本文内容を発表できる。
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8週 |
源氏物語の受容 |
源氏物語が後代にどのような影響を及ぼしたか説明できる。
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4thQ |
9週 |
四面楚歌(史記)(1) |
書き下し文が理解できる。口語訳ができる。
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10週 |
四面楚歌(史記)(2) |
『史記』が書かれた時代背景についても学習を深める。
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11週 |
車争ひ(源氏物語)(1) |
口語訳できる。
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12週 |
車争ひ(源氏物語)(2) |
口語訳できる。
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13週 |
項王の最期(史記)(1) |
書き下し文が理解できる。口語訳ができる。
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14週 |
項王の最期(史記)(2) |
書き下し文が理解できる。口語訳ができる。
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15週 |
古典と現代 |
一年間を通じ、古典学習を踏まえた上での言語的・文化的な私見を述べることができる。
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16週 |
定期試験 |
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評価割合
| 試験 | 発表 | 課題・ピア | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 10 | 10 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 10 | 10 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |