到達目標
1. 機械工学分野における情報セキュリティ対策の課題を指摘できる.
2. 情報セキュリティの基盤技術である,情報通信の基礎技術を理解し説明できる.
3. 情報セキュリティを体系的に理解し,攻撃や事故の事例を体系に則って説明できる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1
(到達目標1) | 機械工学分野における特定のケースでの情報セキュリティの課題を指摘することができ,是正するための情報技術分野を特定することができる. | 機械工学分野における特定のケースでの情報セキュリティの課題を指摘することができる. | 機械工学分野における特定のケースでの情報セキュリティの課題を指摘することができない. |
評価項目2
(到達目標2) | TCP/IPネットワークと,その背景となるコンピュータの仕組みを説明することができる.
ネットワーク:(良)に加え,生じがちな基本的接続トラブル(物理配線,WiFi設定,IPアドレス設定)の対処法を説明できる.
コンピュータの仕組み:(良)に加え,生じがちなPCトラブル(ドライバ等のハードウェア接続トラブル,ハードディスク障害,メモリ不足,パフォーマンス劣化,OSとアプリケーションの不適合)の対処や予防の方法を説明できる. | TCP/IPネットワークと,その背景となるコンピュータの仕組みを説明することができる.
ネットワーク:インターネットの閲覧の流れを,TCP/IPプロトコルモデル(階層)に沿って説明できる.
コンピュータの仕組み:五大装置,OSとプログラムの役割を,実際の機器に照らし合わせて説明できる.市販されている機器の商品カタログを見て,特徴を説明できる. | TCP/IPネットワークと,その背景となるコンピュータの仕組みを説明することができない.
ネットワーク:インターネットの閲覧の流れを説明できない.
コンピュータの仕組み:実際の機器が果たしている役割を説明することができない. |
評価項目3
(到達目標3) | (良)に加え,セキュリティ事故の事例や攻撃手法と,その対策技術を説明することができる.(7つ以上説明できることが望ましい.) | 情報セキュリティ関連の用語(資産,脅威,脆弱性,気密性,完全性,可用性)を説明できる.
1つ〜2つの代表的なセキュリティの脅威の説明と,その対策の特定をすることができる. | 情報セキュリティ関連の用語(資産,脅威,脆弱性,気密性,完全性,可用性)を説明できない.
代表的なセキュリティの脅威の説明と,その対策の特定ができない. |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 A-3
説明
閉じる
JABEE e
説明
閉じる
教育方法等
概要:
情報セキュリティの基本的な技術・知識を習得する.
(1)機械工学分野における,情報セキュリティの課題を特定し,対処や対策を適切に取れるようにする.【導入】
(2)そのために,情報セキュリティの定義や用語を知り,事故や攻撃に対するセキュリティ技術を理解する.【1〜2章,10〜11章】
(3)(2)を理解するためには,その基礎技術であるIT技術(コンピュータ基礎,ネットワーク技術)を習得する必要がある.【3〜9章】
(4)情報システムを俯瞰できるように,システム運用や新しい技術であるクラウドコンピューティングを紹介している.【12〜15章】
授業の進め方・方法:
予備知識:これまでに学習してきた,情報セキュリティ基礎の知識
講義室:
授業形式:講義,グループワーク,事前事後学習としてe-learning課題を出す.
学生が用意するもの:可能であれば,BYOD端末があるとよい
注意点:
評価方法:各章毎の到達度テストを50%,グループワークとして行う活動等での態度・内容をそれぞれ25%により評価し,60点以上を合格とする.
自己学習の指針:授業後の復習をしっかりと行い,各章ごとの確認テストを独力で取り組む.これらの自己学習時間は,十分確保することが望ましい.
オフィスアワー:時間が空いている時はいつでも可
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
機械工学分野ケーススタディ(K-SEC高学年分野別教材 1〜4) |
分野別教材のケーススタディにより,機械工学分野における情報セキュリティの課題を認識できる.
|
2週 |
グループワーク (機械工学分野の情報セキュリティの課題を調査,発表) |
グループで課題を調査し,プレゼンテーションができる.
|
3週 |
セキュリティの概要(K-SEC高学年共通教材 1章) |
情報セキュリティの用語や定義を理解できる.
|
4週 |
セキュリティの概要(K-SEC高学年共通教材 2章) |
セキュリティ事故と結びつけて,攻撃の種類を理解できる.
|
5週 |
グループワーク (セキュリティ事故の事例を調べ,発表.脆弱性や脅威について認識する.) |
グループで事例を調査し,プレゼンテーションができる.
|
6週 |
コンピュータ基礎(K-SEC高学年共通教材 3〜4章) |
コンピュータの五大機能と,対応している装置とその特徴,プログラムの実行との関連を理解できる.
|
7週 |
コンピュータ基礎(K-SEC高学年共通教材 4〜5章) |
コンピュータの五大機能と,対応している装置とその特徴,プログラムの実行との関連を理解できる.
|
8週 |
グループワーク (コンピュータの分解・組立,コマンドプロンプト操作) |
グループで作業を分担し,コミュニケーションがとれる.
|
4thQ |
9週 |
ネットワーク基礎(K-SEC高学年共通教材 6〜7章) |
OSI参照モデル,TCP/IPモデルを理解できる.接続機器の種類を理解できる. MACアドレスを理解できる.無線LANの注意点を理解できる.
|
10週 |
ネットワーク基礎(K-SEC高学年共通教材 8〜9章) |
IPアドレスの仕組みを理解できる. ネットワークアドレスとホストアドレスを理解できる.
|
11週 |
グループワーク (ネットワークの接続,MACアドレスの確認,IP関連コマンドの実行) |
グループで作業を分担し,コミュニケーションがとれる.
|
12週 |
セキュリティ対策(K-SEC高学年共通教材 10〜11章) |
代表的なセキュリティ技術を理解できる. 個人と組織の取り得るセキュリティ対策を理解できる.
|
13週 |
グループワーク (セキュリティ対策に関するディスカッション) |
グループでディスカッションを行い,プレゼンテーションができる.
|
14週 |
情報システムとサーバ,クラウド(K-SEC高学年共通教材 12〜13章) |
社会の中での情報システムの位置付けを知り,そのための運用があり,サーバが存在することを理解できる.
|
15週 |
情報システムとサーバ,クラウド(K-SEC高学年共通教材 14〜15章) |
仮想化とクラウドの特徴を理解できる.
|
16週 |
|
|
評価割合
| 到達度テスト | 活動態度 | 発表内容 | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 25 | 25 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 50 | 25 | 25 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 |