各種工作法の基礎実技習得を通して,理論と実際の対比,原理・原則に基づく仕組みの体得,応用力・判断力・総合力の養成を図り,あわせて安全作業の重要性を説明し,実践できる.
概要:
座学の機械工作法で学習した理論と本科目での実践との有機的結合により,加工方法の原理や適切な材料選択および工作機械の運動について理解が深まり,実際の生産現場に適応できる技能能力が養成される.実用車の分解組み立てを通して機械工学の専門科目の学習内容に触れる。
授業の進め方・方法:
実習テーマの終了時に,担当者から実習レポートの提出の指示があるので,指示された日時までに必ず提出すること.また,報告書作成のために実習内容や実習手順等を実習ノートにメモしておくこと.
注意点:
実習心得を守り安全に作業すること.
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション 機械加工 |
オリエンテーションを行い,工作実習の内容について理解し,説明できる. 鋼とアルミの切削条件について理解し,説明できる.
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2週 |
機械加工 |
高速度鋼および超硬バイトの種類・形状について理解し,説明できる.
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3週 |
機械加工 |
旋盤の穴あけ・穴ぐり・めねじ切り作業について把握し,実践できる.
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4週 |
機械加工 |
立てフライス盤の切削工具選定について理解し,説明できる.
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5週 |
機械加工 |
立てフライス盤の操作について把握し,実践できる.
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6週 |
機械加工 |
立てフライス盤の平面削り・溝削り・段削りの作業を把握し,実践できる.
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7週 |
NC旋盤加工 |
NC(数値制御)の概要と特徴を理解し,説明できる.
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8週 |
NC旋盤加工 |
NC(数値制御)の概要と特徴を理解し,説明できる.
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2ndQ |
9週 |
NC旋盤加工 |
加工プログラミングを把握し,実践できる.
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10週 |
NC旋盤加工 |
加工プログラミングを把握し,実践できる.
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11週 |
NC旋盤加工 |
CAD/CAMの操作法について把握し,実践できる.
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12週 |
NC旋盤加工 |
CNC旋盤の操作を把握し,実践できる.
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13週 |
予備日(再実習およびレポート指導) |
レポートの書き方(目的,背景,結果,考察,結論)を理解し,読み手が理解しやすいレポートを作成することができる.)
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14週 |
予備日(再実習およびレポート指導) |
レポートの書き方(目的,背景,結果,考察,結論)を理解し,読み手が理解しやすいレポートを作成することができる.)
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15週 |
予備日(再実習およびレポート指導) |
レポートの書き方(目的,背景,結果,考察,結論)を理解し,読み手が理解しやすいレポートを作成することができる.)
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16週 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
溶接加工 |
被覆アーク溶接作業について把握し,実践できる.
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2週 |
溶接加工 |
被覆アーク溶接作業について把握し,実践できる.
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3週 |
溶接加工 |
被覆アーク溶接作業について把握し,実践できる.
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4週 |
溶接加工 |
被覆アーク溶接作業について把握し,実践できる.
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5週 |
金属材料と熱処理 |
実用金属の特徴を理解し, 説明できる.
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6週 |
金属材料と熱処理 |
熱処理が金属に及ぼす影響を理解し, 説明できる.
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7週 |
構造分析 |
ラジコンカーを教材に使用し,動力伝達経路,ギア比と走行特性の関係性を理解し,説明できる.
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8週 |
構造分析 |
ラジコンカーを教材に使用し,動力伝達経路,ギア比と走行特性の関係性を理解し,説明できる.
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4thQ |
9週 |
構造分析 |
ラジコンカーを教材に使用し,動力伝達経路,ギア比と走行特性の関係性を理解し,説明できる.
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10週 |
構造分析 |
教材に使用しているラジコンカーの駆動損失の低減方法について理解し,説明できる.
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11週 |
構造分析 |
教材に使用しているラジコンカーの駆動損失の低減方法について理解し,説明できる.
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12週 |
構造分析 |
サスペンションの変更とそれに伴う走行性能の変化について考察し,説明できる。
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13週 |
予備日(再実習およびレポート指導) |
レポートの書き方(目的,背景,結果,考察,結論)を理解し,読み手が理解しやすいレポートを作成することができる.)
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14週 |
予備日(再実習およびレポート指導) |
レポートの書き方(目的,背景,結果,考察,結論)を理解し,読み手が理解しやすいレポートを作成することができる.)
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15週 |
予備日(再実習およびレポート指導) |
レポートの書き方(目的,背景,結果,考察,結論)を理解し,読み手が理解しやすいレポートを作成することができる.)
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 工作 | アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。 | 4 | |
サブマージアーク溶接、イナートガスアーク溶接、炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接のしくみを説明できる。 | 3 | |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。 | 3 | |
バイトの種類と各部の名称、旋盤の種類と構造を説明できる。 | 3 | |
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。 | 3 | |
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。 | 3 | |
切削工具材料の条件と種類を説明できる。 | 3 | |
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。 | 3 | |
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。 | 3 | |
材料 | 引張試験の方法を理解し、応力-ひずみ線図を説明できる。 | 3 | |
硬さの表し方および硬さ試験の原理を説明できる。 | 3 | |
Fe-C系平衡状態図の見方を説明できる。 | 3 | |
焼きなましの目的と操作を説明できる。 | 3 | |
焼きならしの目的と操作を説明できる。 | 3 | |
焼入れの目的と操作を説明できる。 | 3 | |
焼戻しの目的と操作を説明できる。 | 3 | |
分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野(実験・実習能力) | 機械系分野(実験・実習能力) | 旋盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 4 | |
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。 | 4 | |
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 4 | |
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。 | 4 | |
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。 | 4 | |
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。 | 3 | |
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。 | 3 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | コミュニケーションスキル | コミュニケーションスキル | 書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 3 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 2 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 2 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 2 | |
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。 | 2 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 2 | |
基盤的資質・能力 | 自己理解 | 自己理解 | 法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 2 | |