到達目標
1.材料力学や材料強度の観点から荷重を受ける部材を評価できる.
2.機械を構成する各種要素について,機能や特徴を説明できる.
3.機械を構成する各種要素について,理論と実用面から使用目的に応じた形状と材料を決定できる.
4.製品の耐久性,保守,経済性,外観などを考慮した機械設計ができる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 応力とひずみの関係に加えて,安全率,応力集中,疲労を考慮し部材の安全性を評価できる. | 引張・圧縮,曲げ,ねじり,せん断荷重を受ける部材の応力とひずみを計算できる. | 引張・圧縮,曲げ,ねじり,せん断荷重を受ける部材の応力とひずみを計算できない. |
評価項目2 | ねじおよび軸・軸継手の代表的なものの8割について,機能と特徴を説明できる. | ねじおよび軸・軸継手の代表的なものの6割について,機能と特徴を説明できる. | ねじおよび軸・軸継手の機能と特徴を説明できない. |
評価項目3 | ねじおよび軸・軸継手の代表的なものの8割について,使用目的に応じた形状を決定できる. | ねじおよび軸・軸継手の代表的なものの6割について,使用目的に応じた形状を決定できる. | ねじおよび軸・軸継手ついて,使用目的に応じた形状決定ができない. |
| 製品の耐久性,保守,経済性,外観の8割を考慮した機械設計ができる. | 製品の耐久性,保守,経済性,外観の6割を考慮した機械設計ができる. | 製品の耐久性,保守,経済性,外観を考慮した機械設計ができない. |
学科の到達目標項目との関係
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 3-c
説明
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教育方法等
概要:
本教科は材料力学・材料学・製図との関連性が高く,一つの機械を設計する場合にそれらの知識をどのように応用展開するかを理解するものである.機械を構成する各種の要素について,理論と実用面から使用目的に応じた材料の選択と必要形状を決定できる能力を修得するとともに,製図との関連性を/持たせ,製品の耐久力・保守・経済性・外観等の必要性についても学習することを目標とする.
授業の進め方・方法:
各章の講義毎に演習を行う.解答に必要な原理原則の理解に努めること.小テストを実施し,成績に反映させる.
注意点:
日頃より身近な機械類に関心を持ち,その機械の機構および材料がどのようなものから成り立っているのかを現物を通して良く観察することが重要である.設計力を涵養するには演習問題を多用するとともに慣れと経験が重要であるため,その観点に基づいて学習すること.力学、材料力学をしっかり復習しておくこと.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
機械設計の基礎(1) |
機械に共通して用いられる機械部品について説明できる.
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2週 |
機械設計の基礎(2) |
引張荷重,圧縮荷重,ねじり,せん断など各種荷重について説明できる.
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3週 |
部品に作用する力と変形(1)
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材料に荷重を掛けた場合の応力とひずみの関係について説明できる.
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4週 |
部品に作用する力と変形(2) |
材料強度と実際に許される荷重との関係について説明できる.
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5週 |
部品に作用する力と変形(3) |
はりの曲げについて説明できる.
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6週 |
部品に作用する力と変形(4) |
はりのねじりについて説明できる.
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7週 |
ねじの設計(1) |
ねじの原理について説明できる.ねじの形状とその用途について説明できる.
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8週 |
ねじの設計(2) |
六角ボルト,六角ナット,小ねじ,木ねじなどのねじ部品が説明できる.
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4thQ |
9週 |
ねじの設計(3) |
ねじのゆるみ止めの方法が説明できる.ねじ部品の設計計算ができる.
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10週 |
軸の設計(1) |
回転軸として用いられる軸について説明できる.
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11週 |
軸の設計(2) |
軸の強度および直径が計算できる.
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12週 |
軸の設計(3) |
軸の危険回転数が計算できる.
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13週 |
軸継手の設計 |
二つの軸を連結する機械部品である軸継手について説明できる.
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14週 |
キーの設計 |
軸とボスとにキーをはめ込む場合のキーの選定および強度計算ができる.
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15週 |
まとめ |
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16週 |
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 機械設計 | 標準規格の意義を説明できる。 | 4 | 後1 |
許容応力、安全率、疲労破壊、応力集中の意味を説明できる。 | 4 | 後2 |
標準規格を機械設計に適用できる。 | 4 | 後2,後3 |
ねじ、ボルト・ナットの種類、特徴、用途、規格を理解し、適用できる。 | 4 | 後7,後8 |
ボルト・ナット結合における締め付けトルクを計算できる。 | 4 | 後9 |
ボルトに作用するせん断応力、接触面圧を計算できる。 | 4 | 後9 |
軸の種類と用途を理解し、適用できる。 | 4 | 後10 |
軸の強度、変形、危険速度を計算できる。 | 4 | 後11 |
キーの強度を計算できる。 | 4 | 後14 |
軸継手の種類と用途を理解し、適用できる。 | 4 | 後13 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 小テスト | 合計 |
総合評価割合 | 60 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 40 | 100 |
基礎的能力 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 30 | 70 |
専門的能力 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 | 30 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |