機械材料学ⅠB(1088)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 機械材料学ⅠB(1088)
科目番号 3M27 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位A: 1
開設学科 産業システム工学科機械・医工学コース 対象学年 3
開設期 冬学期(4th-Q) 週時間数 4th-Q:2
教科書/教材 よくわかる材料学/宮川大海ほか /森北出版
担当教員 古谷 一幸

到達目標

機械材料学ⅠAに引き続き、機械材料としての主に金属材料を基礎から学び,性質・特性を理解し,設計条件を満足する材料の選択ができるようになること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1機械材料としての金属材料の基礎的性質・特性を理解できる機械材料としての金属材料の基礎的性質・特性をある程度理解できる。機械材料としての金属材料の基礎的性質・特性を理解できない。
評価項目2設計条件を満足する最適材料の選択ができる。設計条件を満足する候補材料の選択ができる。材料の選択ができない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP3 ◎ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
機械システムに使用する材料は,システムの寸法や形状だけでなく,機械システムの性能にも多大な影響を与える.適切な材料の選択が,高精度・高性能な機械システムを製作するためには必要不可欠である.従って,本講義は,機械工学を専攻する学生にとって重要な科目で必修得科目である.本講義は学習教育目標の『得意とする専門分野の知識と技術の修得』を目指している.具体的には,金属材料の一般的な性質,冶金的特性,機械的特性,熱処理,鉄鋼材料,非鉄材料について学び,材料の適切な選択ができることを目標とする.
授業の進め方・方法:
主として、各種熱処理が材料特性に及ぼす影響等について学ぶ.講義は週1回、全部で7.5回実施する.学期末に到達度試験を1回実施する.
注意点:
・本科目は学習単位である.授業時間の他に30時間の自学自習が必要となり、その分学習進度は早いので、その旨十分に留意しながら授業に臨むこと.機械材料学ⅠAで学習した平衡状態図の知識は必須なので十分に復習しておくこと。
・いわゆる補充試験は原則的に行わないが、到達度試験の点数が50点以上の場合に限りレポート等を課す場合がある。この場合の評価方法は、到達度試験の点数を8割、レポート等の点数を2割で換算し、合計点数が60点以上であれば合格とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
4thQ
9週 鋼の熱処理1 鋼の熱処理のポイントを知っている。
10週 鋼の熱処理2 共析鋼の連続冷却変態図の見方を深く理解できる。
11週 鋼の熱処理3 連続冷却変態図と平衡状態図の関連性を深く理解できる。
12週 鋼の熱処理4 焼き鈍し及び焼きならの目的と具体的操作等について十分に説明出来る。
13週 鋼の熱処理5 焼入れの目的と具体的操作方法等について十分に説明出来る。
14週 鋼の熱処理6 焼戻しの目的と具体的操作方法等について十分に説明出来る。
15週 鋼の熱処理7 表面硬化処理の目的と具体的操作方法等について十分に説明出来る。
16週 到達度試験


60点以上

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野材料焼きなましの目的と操作を説明できる。4
焼きならしの目的と操作を説明できる。4
焼入れの目的と操作を説明できる。4
焼戻しの目的と操作を説明できる。4

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力0000000
専門的能力10000000100
分野横断的能力0000000