物理化学Ⅱ

科目基礎情報

学校 米子工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 物理化学Ⅱ
科目番号 0036 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 千原ほか訳「アトキンス 物理化学要論」東京化学同人
担当教員 田中 晋,青木 薫

到達目標

非理想気体に関する知識を示し、各種計算できる。
熱力学の法則に関する知識を示し、各種計算できる。
自由エネルギーと化学ポテンシャルを用いて現象を説明できる。
化学平衡に関する現象を説明し、各種計算ができる。
各種状態図を用いて現象を説明できる。
統計熱力学に関する知識を示し、各種計算ができる。
気体分子運動論に関する知識を示し、各種計算ができる。
反応速度論に関する知識を示し、各種計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1非理想気体に関する知識を示し、各種計算できる。非理想気体に関する知識をある程度示し、各種計算をある程度できる。非理想気体に関する知識を示せず、各種計算もできない。
評価項目2熱力学の法則に関する知識を示し、各種計算できる。熱力学の法則に関する知識をある程度示し、各種計算をある程度できる。熱力学の法則に関する知識を示せず、各種計算もできない。
評価項目3自由エネルギーと化学ポテンシャルを用いて現象を説明できる。自由エネルギーと化学ポテンシャルを用いて現象をある程度説明できる。自由エネルギーと化学ポテンシャルを用いて現象を説明できない。
評価項目4化学平衡に関する現象を説明し、各種計算ができる。化学平衡に関する現象をある程度示し、各種計算をある程度できる。化学平衡に関する現象を説明できず、各種計算もできない。
評価項目5各種状態図を用いて現象を説明できる。各種状態図を用いて現象をある程度説明できる。各種状態図を用いて現象を説明できない。
評価項目6統計熱力学に関する知識を示し、各種計算ができる。統計熱力学に関する知識をある程度示し、各種計算をある程度できる。統計熱力学に関する知識を示せず、各種計算もできない。
評価項目7気体分子運動論に関する知識を示し、各種計算ができる。気体分子運動論に関する知識をある程度示し、各種計算をある程度できる。気体分子運動論に関する知識を示せず、各種計算もできない。
評価項目8反応速度論に関する知識を示し、各種計算ができる。反応速度論に関する知識をある程度示し、各種計算をある程度できる。反応速度論に関する知識を示せず、各種計算もできない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 A-4 説明 閉じる
JABEE d1 説明 閉じる

教育方法等

概要:
化学熱力学を中心に講義を展開する。
授業の進め方・方法:
本科目は学修単位であるため、次のような自学自習を60時間以上行うこと。
・授業の予習
・章末問題による復習。
・課題レポートの作成。
・定期試験に対する準備。
注意点:
受講レポートが未提出の場合には試験を受けることができない。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス・非理想気体 非理想気体に関する知識を示し、各種計算できる。
2週 熱力学第1法則1 熱力学第1法則やエンタルピーに関する知識を示し、各種計算ができる。
3週 熱力学第1法則2 エンタルピー、内部エネルギー、熱容量に関する知識を示し、各種計算ができる。
4週 熱力学第2および第3法則1 熱力学第2および第3法則に関する知識を示し、各種計算ができる。
5週 熱力学第2および第3法則2 化学反応でのエントロピー変化を計算できる。
6週 自由エネルギー 自由エネルギーに関する知識を示し、各種計算ができる。
7週 化学ポテンシャル 化学ポテンシャルに関する知識を示し、各種計算ができる。
8週 化学平衡 平衡の記述を説明できる。
4thQ
9週 1成分系における平衡 1成分系における平衡に関する知識を示し、各種計算ができる。
10週 多成分系における平衡1 多成分系における平衡に関する知識を示し、基礎的な計算ができる。
11週 多成分系における平衡2 混合物の自由度(温度、圧力、組成)を計算し、平衡状態を説明できる。
12週 電気化学とイオン溶液 電気化学とイオン溶液に関する知識を示し、各種計算ができる。
13週 気体分子運動論 気体分子運動論に関する知識を示し、各種計算ができる。
14週 反応速度論1 反応速度に関する知識を示し、各種計算ができる。
15週 反応速度論2 連続反応、可逆反応などに関する知識を示し、各種計算ができる。
16週 学年末試験までの復習(学年末試験) 学年末試験までの学習内容を理解している。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野物理化学気体の法則を理解して、理想気体の方程式を説明できる。2後1
気体の分子速度論から、圧力を定義して、理想気体の方程式を証明できる。2後1,後13
実在気体の特徴と状態方程式を説明できる。2後1
臨界現象と臨界点近傍の特徴を説明できる。2後1
混合気体の分圧の計算ができる。2後1
純物質の状態図(P-V、P-T)を理解して、蒸気圧曲線を説明できる。2後9
2成分の状態図(P-x、y、T-x、y)を理解して、気液平衡を説明できる。2後10
束一的性質を説明できる。2後10
蒸気圧降下、沸点上昇より、溶質の分子量を計算できる。2後11
凝固点降下と浸透圧より、溶質の分子量を計算できる。2後11
相律の定義を理解して、純物質、混合物の自由度(温度、圧力、組成)を計算し、平衡状態を説明できる。2後8
熱力学の第一法則の定義と適用方法を説明できる。2後2
エンタルピーの定義と適用方法を説明できる。2後2
化合物の標準生成エンタルピーを計算できる。2後2
エンタルピーの温度依存性を計算できる。2後3
内部エネルギー、熱容量の定義と適用方法を説明できる。2後3
平衡の記述(質量作用の法則)を説明できる。2後8
諸条件の影響(ルシャトリエの法則)を説明できる。2後8
均一および不均一反応の平衡を説明できる。2後8
熱力学の第二・第三法則の定義と適用方法を説明できる。2後4
純物質の絶対エントロピーを計算できる。2後4
化学反応でのエントロピー変化を計算できる。2後5
化合物の標準生成自由エネルギーを計算できる。2後6
反応における自由エネルギー変化より、平衡定数・組成を計算できる。2後6
平衡定数の温度依存性を計算できる。2後8
気体の等温、定圧、定容および断熱変化のdU、W、Qを計算できる。2後5
反応速度の定義を理解して、実験的決定方法を説明できる。2後14
反応速度定数、反応次数の概念を理解して、計算により求めることができる。2後14
微分式と積分式が相互に変換できて半減期が求められる。2後14
連続反応、可逆反応、併発反応等を理解している。2後15
律速段階近似、定常状態近似等を理解し、応用できる。2後15
電池反応と電気分解を理解し、実用例を説明できる。2後12

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力10000000100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000