応用微生物学

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 応用微生物学
科目番号 0052 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 物質化学工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 教科書:簡明 食品衛生学 第2版 (菅家祐輔 編著,光生館)、参考書:解いて学ぶ!食品衛生・食品安全テキスト&問題集 第2版(藤井建夫、塩見一雄 著、講談社)
担当教員 辻 雅晴

到達目標

1. 食品衛生の意義,およびそれに関わる社会的なシステム(法律・規則・行政)を理解し,説明できる。
2. 食品衛生と微生物(有害物質含む)の関わりを理解し,説明できる。
3. 食品衛生を確保するための基礎的知識を理解し,説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 食品衛生の意義,そのための社会的なシステムを十分に理解し,正確に説明できる。食品衛生の意義,そのための社会的システムを理解でき,ほぼ正確に説明できる。食品衛生の意義,そのための社会的システムを理解できない。
評価項目2 食品衛生と微生物(有害物質含む)の関わりを理解し,説明できる。食品衛生と微生物(有害物質含む)の関わりを理解し,ほぼ正確に説明できる。食品衛生と微生物(有害物質含む)の関わりを理解できない。
評価項目3 食品衛生を確保するための基礎的知識を十分に理解し,正確に説明できる。食品衛生を確保するための基礎的知識を理解でき,ほぼ正確に説明できる。食品衛生を確保するための基礎的知識を理解できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 物質化学工学科の教育目標 ② 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 本科の教育目標 ③ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
食中毒の分類,食中毒を引き起こす微生物・自然毒・化学物質,食中毒と経口感染症の関わり,食品添加物の役割と安全性,食品の安全性を確保する方策(HACCP&トレーサビリティ)に関する基礎的知見を学ぶ。
授業の進め方・方法:
・食品衛生の重要性および食品に関わる微生物(有害物質含む)に関しての講義を行う。
・教科書の内容で古い記述(法律などの改正により)は、最新の内容に改めて授業を行う。
注意点:
・総時間数90時間(自学自習60時間)
・自学自習時間(60時間)は,日常の授業(30時間)に対する予習復習,試験のための学習時間を総合したものとする。
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる.
・授業は一部、英語で行う場合もある。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス,食性病害と越境性感染症
食性病害と越境性感染症について理解し、説明できる。
2週 遺伝子組換え食品と有機JAS規格 各種遺伝子組換え技術、有機JAS規格を理解し、その違いを説明できる。
3週 食品衛生と食品衛生行政(1) 食品衛生の重要性,および食品衛生行政と関連法規を理解し,説明できる。
4週 食品の規格基準 食品の規格基準,微生物の増殖条件,衛生指標細菌・一般細菌を理解し,説明できる。
5週 小テスト①
食品の変質(1)
食品の変質機構,食品の酸敗とその防止,食品の変質防止技術を理解し,説明できる。
6週 食品の変質(2) 食品の変質機構,食品の酸敗とその防止,食品の変質防止技術を理解し,説明できる。
7週 食品の変質(3)
食品の変質機構,食品の酸敗とその防止,食品の変質防止技術を理解し,説明できる。
8週 小テスト②
食中毒(1)
食中毒の発生状況と食中毒の分類,食中毒を引き起こすウイルス・微生物,自然毒・化学物質による食中毒を理解し,説明できる
4thQ
9週 食中毒(2) 食中毒の発生状況と食中毒の分類,食中毒を引き起こすウイルス・微生物,自然毒・化学物質による食中毒を理解し,説明できる
10週 食中毒(3)
食中毒の発生状況と食中毒の分類,食中毒を引き起こすウイルス・微生物,自然毒・化学物質による食中毒を理解し,説明できる
11週 食中毒(4) 食中毒を引き起こすウイルス・微生物,自然毒・化学物質による食中毒を理解し,説明できる。
12週 食中毒(5) 食中毒を引き起こすウイルス・微生物,自然毒・化学物質による食中毒を理解し,説明できる。
13週 小テスト③
食品添加物
食品添加物の利用と安全性について理解し,説明できる。
食品添加物の利用と安全性、食品添加物の表示,主な食品の種類と用途を理解し,説明できる。
14週 食品衛生の管理と対策(1) 食品の安全性を確保するためのHACCPを理解し,説明できる。
15週 食品衛生の管理と対策(2) 食品の安全性と安心を確保するためのトレーサビリティの意味と意義を理解し,説明できる。
16週 学年末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野生物工学原核微生物の種類と特徴について説明できる。4
真核微生物(カビ、酵母)の種類と特徴について説明できる。4

評価割合

試験小テスト相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力1020000030
専門的能力3010000040
分野横断的能力300000030