総合国語ⅠB

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 総合国語ⅠB
科目番号 0006 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質化学工学科 対象学年 1
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 国語総合 現代文編・古典編(大修館書店)/新総合図説国語(東京書籍)/新版高校漢字必携(第一学習社)
担当教員 足立 繭子

到達目標

1.古典を含むさまざまな文章中に出現する語句の語意を説明できる。
2.古典を含むさまざまな文章の主旨を説明できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文章中の語句を用いて文章作成ができる。文章中の語句の語意を説明できる。文章中の語句の語意を説明できない。
評価項目2文章の主旨を規定の字数で表現できる。文章の主旨を説明できる。文章の主旨を説明できない。
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
漢字、語彙、文法など、言語的な知識を身に着け、古典を含むさまざまな文章を読み、論理構成に即して、主旨を理解できるようにする。読んだ文章を通して、さまざまな問題について、自身の意見や考えを持ち、適切に表現できるようにする。
授業の進め方・方法:
担当教員による単独講義、演習。
但し、授業前に学習プリントや授業プリントを配布して、予習課題とする。
注意点:
他人の書いた文章を正確に読むことや自分で苦労して文章を書くことを通じて、自らの感じ方や考え方を磨いてゆくのだという意識を持ってほしい。なお、授業計画は、学生の理解度に応じて変更する場合がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 夏期研修課題漢字テスト・課題回収、古文の用言(動詞)の活用の復習 夏期研修課題(漢字検定5級後半)の意味を理解でき、正しく使用できる。古文の用言の活用が正しくできる。
2週 古文の用言(動詞)の活用の復習、
古文の用言(形容詞)の活用の学習
『徒然草』の文学史的知識を説明できる。読み、古文単語の意味の説明、現代語訳ができる。各話の内容を説明できる。
3週 古文の用言(形容動詞)の活用の学習、古文の助動詞・助詞についての概説 形容動詞の活用について理解し、活用表を作成できる。助動詞・助詞を指摘し、教科書の付録ページの表を用いて、活用形や意味を説明できる。
4週 『徒然草』「これも仁和寺の法師」 読み、古文単語の意味調べ、現代語訳をする。助動詞、助詞の意味を理解する。係結び、接続助詞「ば」の働きを理解する。、「なり(る)」の識別について理解する。一話の内容を把握する。
5週 『徒然草』「奥山に猫またといふもの」 読み、古文単語の意味調べ、現代語訳をする。助動詞、助詞の意味を理解する。省略されている語句を補い、一話の内容を把握する。最後の一文「飼ひける犬の~」の働きについて考える。
6週 『徒然草』「高名の木登り」 読み、古文単語の意味調べ、現代語訳をする。助動詞、助詞の意味を理解する。敬語表現を学び、登場人物の関係について整理する。一話の内容を把握し、「高名の木登り」の言葉の意味を考える。
7週 『徒然草』「ある人、弓射ることを習ふに」・「つれづれなるままに」 読み、古文単語の意味調べ、現代語訳をする。助動詞、助詞の意味を理解する。「ある人、弓射ることを習ふに」の最後の一文に込められた筆者の思いについて、考える。『徒然草』の執筆目的や姿勢について、整理する。
8週 後期中間試験 第1~7回の授業内容について、理解度を確認する。
4thQ
9週 後期中間試験の答案返却と解説、漢文入門・「漢文訓読のきまり」・「訓読に親しむ」① 後期中間試験の解答解説。
漢文をなぜ学習するのか、その意義について理解する。送り仮名に用いる片仮名や返り点などがなぜ発明されたのかを理解する。
10週 漢文入門・「漢文訓読のきまり」・「訓読に親しむ」② 白文、書き下し文、訓点などについて、ルールを理解する。再読文字や置き字などについて理解する。再読文字や置き字などについて理解する。さまざまな慣用句・故事成語の意味を説明できる。
11週 故事成語・『孟子』「五十歩百歩」・『韓非子』「矛盾」・『戦国策』「蛇足」① 訓読、書き下し文、現代語訳ができる。一話の内容を把握し、故事成語の意味を説明できる。
12週 故事成語・『孟子』「五十歩百歩」・『韓非子』「矛盾」・『戦国策』「蛇足」②、『十八史略』曾先之「先従隗始」① 訓読、書き下し文、現代語訳ができる。一話の内容を把握し、故事成語の意味を説明できる。

13週 『十八史略』曾先之「先従隗始」②、『唐宋八家文読本』韓愈「雑説」① 「先従隗始」の郭隗の喩え話は、要するに何を言わんとしているのか、主旨を説明できる。
「雑説」の訓読、書き下し文、現代語訳ができる。
14週 『唐宋八家文読本』韓愈「雑説」② 訓読、書き下し文、現代語訳ができる。一話の内容を把握し、「千里馬」の喩えを理解した上で、韓愈の主張を説明できる。
「千里馬」の喩えを理解することで、韓愈の主張を説明できる。
15週 後期期末試験 第9~14回までの授業の内容について、理解度を確認する。
16週 答案返却・解説、授業アンケート 後期の授業を振り返り、達成できたこととできなかったことを文章化できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度提出物その他合計
総合評価割合705010150100
基礎的能力105055025
専門的能力5000510065
分野横断的能力100000010