分析化学実験

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 分析化学実験
科目番号 0012 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習・実験 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 物質化学工学科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 定性分析関係実験分析化学共立出版株式会社)および配布プリント 定量分析関係定量分析技報堂出版株式会社)および配布プリント
担当教員 安田 賢生,高松 さおり,間中 淳

到達目標

1.定性分析における系統的分類法を理解できる。
2.中和滴定の概念およびそれによる濃度測定法を理解できる.
3.酸化還元滴定の概念およびそれによる濃度測定法を理解できる.
4.沈殿滴定の概念およびそれによる濃度測定法を理解できる。
5.キレート滴定の概念およびそれによる濃度測定法を理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各操作に関する化学的原理を十分理解できる。各操作に関する化学的原理を理解できる。各操作に関する化学的原理を十分理解できない。
評価項目2中和反応の原理を十分理解し実験結果から濃度を算出できる。中和反応の原理を理解し実験結果から濃度を算出できる。中和反応の原理を十分理解できず、実験結果から濃度を算出ができない。
評価項目3酸化還元反応の原理を十分理解し実験結果から濃度を算出できる。酸化還元反応の原理を理解し実験結果から濃度を算出できる。酸化還元反応の原理を十分理解できず、実験結果から濃度を算出ができない。
評価項目4沈殿反応の原理を十分理解し実験結果から濃度を算出できる。沈殿還元反応の原理を理解し実験結果から濃度を算出できる。沈殿還元反応の原理を十分理解できず、実験結果から濃度を算出ができない。
評価項目5錯形成反応の原理を十分理解し実験結果から濃度を算出できる。錯形成反応の原理を理解し実験結果から濃度を算出できる。錯形成反応の原理を十分理解できず、実験結果から濃度を算出ができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
これまで化学および分析化学の講義で学習した、またはしている定性分析、定量分析を踏まえ、それらの実験操作を実際に行うことで体験的に習得する。また試薬を含む化学薬品および実験器具の取り扱いについて体得する。定性分析においては試薬で劇物、毒物を取り扱うこともあるが、そういったことを通して化学的な経験値を高める。また、定量分析においては、得られた実験値から濃度等を計算できるようにする。
授業の進め方・方法:
実験,演習
注意点:
実験を行うことで得た結果を自分なりに考えることそれらをレポートとしてまとめ、その内容を他人に伝えることができるようにすることが重要。また、濃度等の計算においては、計算式の意味を理解するよう努めること。実験の前には必ず予習を行ってから臨むこと。なお、授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 全体の説明、器具確認、試薬の調製 実験上の注意等を説明し試薬の取扱い方を習得
2週 試薬の調製、第Ⅰ族定性分析その1 試薬の取り扱い、第Ⅰ族陽イオンの系統的分類
3週 第Ⅰ族定性分析その2 第Ⅰ族陽イオンの系統的分類
4週 第Ⅱ族定性分析その1 第Ⅱ族陽イオンの系統的分類
5週 第Ⅱ族定性分析その2 第Ⅱ族陽イオンの系統的分類
6週 第III族定性分析その1 第III族陽イオンの系統的分類
7週 第III族定性分析その2 第III族陽イオンの系統的分類
8週 第Ⅳ族定性分析その1 第Ⅳ族定性分析その1
2ndQ
9週 中間テスト
10週 中間テストの解答
11週 第Ⅳ族定性分析その2 第Ⅳ族定性分析その2
12週 未知試料その1 未知試料中に含まれる陽イオンを検出
13週 未知試料その2 未知試料中に含まれる陽イオンを検出
14週 未知試料その3 未知試料中に含まれる陽イオンを検出
15週 期末テスト
16週 期末テスIの解答、アンケート
後期
3rdQ
1週 中和滴定その1 中和滴定操作の確認実験
2週 中和滴定その2 全ての溶液を調製しテスト試料の濃度測定
3週 中和滴定その3 試薬の純度測定
4週 中和滴定その4 医薬品中の解熱鎮痛剤の含有量測定
5週 中和滴定その5 ワーダー法
6週 中和滴定その6 混合アルカリの定量
7週 中和滴定その7 タンパク質の定量
8週 中間テスト
4thQ
9週 中間テストの解答
10週 酸化還元滴定その1 オキシドール中の過酸化水素の定量
11週 酸化還元滴定その2 アセトンの純度測定
12週 沈殿滴定その1 しょうゆ中の塩化ナトリウムの定量
13週 沈殿滴定その2 塩化ナトリウム塩化カリウム混合物の定量
14週 キレート滴定 水の硬度測定
15週 期末テスト
16週 期末テストの解答、アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート実技態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合108010000100
基礎的能力540500050
専門的能力540500050
分野横断的能力0000000