機器分析特論

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成27年度 (2015年度)
授業科目 機器分析特論
科目番号 0021 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 物質化学工学科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 「理工系 機器分析の基礎」保母敏行、小熊幸一編、朝倉書店、配布プリント
担当教員 間中 淳

到達目標

1. 吸光光度法が理解できる
2.蛍光光度法、化学発光法が理解できる
3.原子吸光分析法、発光分析法の基礎が理解できる
4.蛍光X線、X線回折分析法の基礎が理解できる
5.質量分析法の基礎が理解できる
6.データ管理のための計算が理解できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1吸光光度法の原理、特徴、種類、応用例を十分理解できる。吸光光度法の原理、特徴、種類、応用例を理解できる。吸光光度法の原理、特徴、種類、応用例を十分理解できない。
評価項目2蛍光光度法、化学発光法の原理、特徴、種類、応用例を十分理解できる。.蛍光光度法、化学発光法の原理、特徴、種類、応用例を理解できる。.蛍光光度法、化学発光法の原理、特徴、種類、応用例を十分理解できない。
評価項目3.原子吸光分析法、発光分析法の原理、特徴、種類、応用例を十分理解できる。.原子吸光分析法、発光分析法の原理、特徴、種類、応用例を理解できる。.原子吸光分析法、発光分析法の原理、特徴、種類、応用例を十分理解できない。
評価項目4蛍光X線、X線回折分析法の原理、特徴、種類、応用例を十分理解できる。蛍光X線、X線回折分析法の原理、特徴、種類、応用例を理解できる。蛍光X線、X線回折分析法の原理、特徴、種類、応用例を十分理解できない。
評価項目5質量分析法の原理、特徴、種類、応用例を十分理解できる。質量分析法の原理、特徴、種類、応用例を理解できる。質量分析法の原理、特徴、種類、応用例を十分理解できない。
評価項目6データ管理のための計算方法を十分理解できるデータ管理のための計算方法を理解できるデータ管理のための計算方法を十分理解できない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
ある試料を分析するとき、多くの手法・装置の中から試料の状態や分析する目的にあったものを選ばなければならない。そのためには手法・装置の原理に加え、適用範囲、得られる情報などを知っておくことが必要である。また、コンピュータの進歩と普及により、日常的な分析ではボタンを押せば自動的に試料が分析されるようになった感がある。その結果、原理と操作の意味を知らなければ、得られた結果の妥当性を判断することが難しくなったといえる。機器分析は定性・定量目的だけでなく、構造解析、反応機構の推定、物理定数を求めるなど広範囲に利用されている。本講義では、いくつかの機器分析法について原理など基本的な理解を目指しながら、最近の応用例も紹介する。また、得られたデータを管理するための計算に関する演習を行う。
授業の進め方・方法:
講義
注意点:
測定項目と測定原理を理解するように努めよう。授業計画は,学生の理解度に応じて変更する場合がある。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
2週 データの管理I 精度管理、機器の精度、分析操作の精度
3週  データの管理II 検出下限値、定量下限値(定量限界値)、変動係数
4週 紫外・可視吸光光度法 原理(ランベルト-ベールの法則),特徴
5週 紫外・可視吸光光度法 吸収スペクトル、得られる情報、装置、測定・分析
6週 蛍光光度法、化学発光法 原理、装置、分析法
7週 中間試験
8週 試験の解答
4thQ
9週 原子吸光分析法 原子吸光分析法の原理、特徴、装置構成、種類
10週 発光分析法 ICP分析法の原理、特徴、装置構成、種類
11週 X線分析法I X線の発生、X線と物質のかかわり
12週 X線分析法II X線回折分析法と蛍光X線分析法の原理、特徴、装置構成、種類
13週 質量分析法I 質量分析法の原理、特徴、装置構成、種類
14週 質量分析法II GC-MS, ICP-MS、Tof-MSの原理、特徴、装置構成、種類
15週 期末テスト
16週 期末テストの解答、アンケート

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力500000050
専門的能力500000050
分野横断的能力0000000