概要:
現代文・古文・漢文をバランスよく学習し、知識・読解力・鑑賞力を身につけるとともに、論理的思考力を伸ばすことができるよう、シラバスに沿って授業を進める。漢字検定試験準2級以上(4年生までに2級)合格をめざす。
授業の進め方・方法:
予習を前提として授業を進める。現代文は本文を熟読し、漢字の読み方や語句の意味を調べておくこと。古文・漢文は授業で説明する方法を用いて授業の前にノートを作成しておき、授業中は必要事項を書き込むようにする。夏・冬の長期休暇には別途課題を課す。
注意点:
授業内容をきちんと理解するために、毎回必ず予習をして授業に臨むこと。
① 学習に有用な、しっかりしたノート作りを確実に行い、理解力・表現力の伸長に心がける。
▼はじめの授業にノート作り指導をする。以後、どの教材もその仕方で各自ノート作りを行うこと。
▼現代文・古文・漢文それぞれ別個の、ノートを用いること。(ファイル式は不可。)
▼古文は予習として、本文書写と活用語、特に助動詞の明示を怠らないこと。
▼漢文は予習として、白文と書き下し文の記入を怠らないこと。
▼現代文ノートでは特に、聞き取りながらメモする作業を重視すること。
② 辞書を引き予習復習を行って、漢字力・語彙力を養成し、日常的な学習習慣を身につける。
▼教材程度のレベルの文章を自力で読み解くことができるようになることが肝心。
▼予習習慣の身に付けが、学習習慣身に付けの基礎であることを忘れないように。
▼「自分で調べ、読み、書く」ことが「勉強」であると、銘記すること。
③ 新聞を含め広く文章に親しみ、実際に読み書きすることを心がける。具体例としてコラム写書を行うことを推奨する。
▼必要な能力を身に付けるために、国語が不得意と自分で思う者ほど取り組む必要がある。
▼平常点に結びつくものであるから、国語が不得意と自分で思う者ほど取り組む必要がある。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス ノート法演習 |
・学習の取り組み方や意義・評価法等がわかる。 ・ノート作りが具体的にできる。
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2週 |
【現代文】・最初のペンギン〈評論〉 |
・短い評論を読んで筆者の考えを読み取ることができる。
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3週 |
【現代文】・ミロのヴィーナス〈評論〉 |
・評論を読み、筆者の着眼点を正確につかむことができる。
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4週 |
【現代文】・ミロのヴィーナス〈評論〉 【古文】 ・博雅の三位と鬼の笛〈十訓抄〉 |
・評論を読み、筆者の着眼点を正確につかむことができる。 ・国語総合での学習を踏まえ的確に読み取ることができる。
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5週 |
【古文】 ・博雅の三位と鬼の笛〈十訓抄〉 ・大江山〈古今著聞集〉 |
・国語総合での学習を踏まえ的確に読み取ることができる。 ・和歌の修辞技法を理解することができる。
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6週 |
【漢文】 ・季札挂剣〈蒙求〉 |
・国語総合での学習を踏まえ的確に読み取ることができる。
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7週 |
【漢文】 ・愛蓮説〈古文真宝〉 |
・訓点法を習得し、正確な書き下し文を書くことができる。
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8週 |
前期中間試験・答案返却指導 【現代文】・わかりやすいはわかりにくい?〈評論〉 |
・評論を読み筆者の意図を的確に捉えることができる。
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2ndQ |
9週 |
【現代文】・わかりやすいはわかりにくい?〈評論〉 ・山月記〈小説〉 |
・評論を読み筆者の意図を的確に捉えることができる。 ・虎の姿に託して描かれた人間性とは何かを考え、登場人物の心の姿を理解することができる。
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10週 |
【現代文】・山月記〈小説〉 |
・虎の姿に託して描かれた人間性とは何かを考え、登場人物の心の姿を理解することができる。
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11週 |
【現代文】・山月記〈小説〉 |
・虎の姿に託して描かれた人間性とは何かを考え、登場人物の心の姿を理解することができる。
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12週 |
【古文】 ・ゆく河の流れ〈方丈記〉 ・初冠〈伊勢物語 |
・日本古典の代表的随筆を読み、筆者の考え方を理解することができる。
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13週 |
【古文】・初冠〈伊勢物語〉 【漢文】・四面楚歌〈史記〉 |
・登場人物の心情を的確に読み取ることができる。
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14週 |
【漢文】・烏江亭〈史記〉 |
・訓読の習得につとめ、歴史物語を通じて、人間の生き方について考えを深めることができる。
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15週 |
前期末試験 |
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16週 |
答案返却指導 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
【現代文】・未来世代への責任〈評論〉 |
・評論文を読み、論理の展開を理解することができる。
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2週 |
【現代文】・未来世代への責任〈評論〉 ・恐怖とは何か〈評論〉 |
・評論文を読み、論理の展開を理解することができる。 ・構成を確かめながら,筆者の主張を読み取ることができる。
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3週 |
【現代文】・恐怖とは何か〈評論〉 |
・構成を確かめながら,筆者の主張を読み取ることができる。
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4週 |
【古文】・中納言参り給ひて〈枕草子〉 |
・筆者の美意識やものの見方を読み取ることができる。 ・敬語を理解することができる。
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5週 |
【古文】・やまと歌は〈古今集仮名序〉 |
・歌論を読み、筆者の和歌に対する感じ方や考え方を理解することができる。
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6週 |
【漢文】・不忍人之心〈孟子〉 |
・儒家の思想を理解するとともに、人間の生き方やあり方についての考えることができる。
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7週 |
【漢文】・人之性悪〈荀子〉 |
・儒家の思想を理解するとともに、人間の生き方やあり方についての考えることができる。
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8週 |
前期中間試験・答案返却指導 【現代文】・メディアと歴史〈評論〉 |
・人間が生み出した道具や技術と、現代人の生活の変化との関係を読み取ることができる。
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4thQ |
9週 |
【現代文】・メディアと歴史〈評論〉 |
・人間が生み出した道具や技術と、現代人の生活の変化との関係を読み取ることができる。
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10週 |
【現代文】・戦争の〈不可能性〉〈評論〉 |
・現代社会の抱える問題について、筆者の私的に沿って理解し、考えることができる。
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11週 |
【現代文】・戦争の〈不可能性〉〈評論〉 |
・現代社会の抱える問題について、筆者の私的に沿って理解し、考えることができる。
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12週 |
【古文】・光源氏の誕生〈源氏物語〉 |
・敬語法に注目し、主語を補いながら解釈することができる。 ・日本古典の代表作を味わい、正確に理解することができる。
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13週 |
【古文】・行く春を〈去来抄〉 【漢文】・青取之於青、而青於藍〈荀子〉 |
・俳論を読み、筆者の主張を読み取ることができる。 ・儒家の思想を理解するとともに、人間の生き方やあり方についての考えを深めることができる。
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14週 |
【漢文】・天下莫柔弱於水〈老子〉 ・夢為胡蝶〈荘子〉 |
・道家の思想を理解するとともに、自分の思考を深めることができる。
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15週 |
学年末試験 |
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16週 |
答案返却指導 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 論理的な文章を読み、論理の構成や展開の把握にもとづいて論旨を客観的に理解し、要約し、意見を表すことができる。また、論理的な文章の代表的構成法を理解できる。 | 2 | |
代表的な文学作品を読み、人物・情景・心情の描写ならびに描写意図などを理解して味わうとともに、その効果について説明できる。 | 2 | |
文章を客観的に理解し、人間・社会・自然などについて考えを深め、広げることができる。 | 2 | |
文学作品について、鑑賞の方法を理解できる。また、代表的な文学作品について、日本文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。 | 2 | |
鑑賞にもとづく批評的な文章の執筆や文学的な文章(詩歌、小説など)の創作をとおして、感受性を培うことができる。 | 2 | |
読書習慣の形成をとおして感受性を培い、新たな言葉やものの見方を習得して自らの表現の向上に生かすことができる。 | 2 | |
現代日本語の運用、語句の意味、常用漢字、熟語の構成、ことわざ、慣用句、同音同訓異義語、単位呼称、対義語と類義語等の基礎的知識についての理解を深め、その特徴を把握できる。また、それらの知識を適切に活用して表現できる。 | 2 | 前9 |
代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。 | 2 | |
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。 | 2 | |
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。 | 2 | |
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。 | 2 | |
情報の収集や発想・選択・構成の方法を理解し、論理構成や口頭によるものを含む表現方法を工夫して、科学技術等に関する自らの意見や考えを効果的に伝えることができる。また、信頼性を重視して情報を分析し、図表等を適切に活用・加工してコミュニケーションに生かすことができる。 | 2 | |
他者の口頭によるものを含む表現について、客観的に評価するとともに建設的に助言し、多角的な理解力、柔軟な発想・思考力の涵養に努めるとともに、自己の表現の向上に資することができる。 | 2 | |
相手の意見を理解して要約し、他者の視点を尊重しつつ、建設的かつ論理的に自らの考えを構築し、合意形成にむけて口頭によるコミュニケーションをとることができる。また、自らのコミュニケーションスキルを改善する方法を習得できる。 | 2 | |
社会で使用される言葉を始め広く日本語を習得し、その意味や用法を理解できる。また、それらを適切に用い、社会的コミュニケーションとして実践できる。 | 2 | |