概要:
インターンシップは,熊本高等専門学校の学生一人一人の勤労観,職業観を育てるキャリア教育の一環として,企業や公共機関等において,自らの専攻や将来のキャリアに関連した就業体験を行うことを目的とする.
授業の進め方・方法:
インターンシップでは,企業や団体での就業体験を行う.受け入れ企業・団体は自分の進路を考えて選定する.実習期間は原則として夏季休業中とする.実習先では日々の記録を取り,終了後に指定の書類を提出し,インターンシップ発表会を行う.
インターンシップに関する基本的な情報は担任等を通じて提供されるが,事前・事後を通じて学生が主体的に取り組むことが重要である.例えば,学生が自らおこなうべき作業の主要な項目は以下のようになる.
○事前作業
・インターンシップ受け入れ企業・団体の把握 ・実習先の選定 ・書類の作成・発送 ・実習期間の確認と決定 ・移動に関する手続き(旅券の手配等)
○インターンシップ期間
・企業での実習 ・インターンシップ証明書の受領
○事後作業
・実習先へのお礼状の送付 ・インターンシップ報告書の作成 ・必要書類の提出 ・インターンシップ報告会の準備/発表
注意点:
・移動に関する手続き等は各自で行うこと.
・実習先に向かう前に,持参品のチェックを行うこと.(実習服などの確認)
・実習先で事故やトラブルがあった場合は,速やかに担任か本校の学務係へ連絡すること.
・移動中や実習先では先方の迷惑にならないように本校の学生としての自覚を持って行動すること.また,安全については十分留意すること.
・単位認定については,企業等での就業体験および自分の学修成果についての点検,総括をおこなっているか否かでおこなう.ただし,就業体験中に故意または重大な過失によって第三者に損害を与えたり,本科目の目的に照らし著しく逸脱する行為などがあった場合は単位を認定しないことがある.
・単位認定は,次の全ての事項に不備なき場合に行い,成績は「合格」とする.
○実働日数が5日以上であること
○インターンシップ証明書の提出
○実習報告書を提出し,学修成果の点検,総括がなされていること
○実習報告会の実施
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
分野横断的能力 | 基盤的資質・能力 | 自己理解 | 自己理解 | 自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。 | 3 | |
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。 | 3 | |
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。 | 3 | |
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。 | 3 | |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。 | 3 | |
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。 | 3 | |
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。 | 3 | |
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。 | 3 | |
企業には社会的責任があることを認識している。 | 3 | |
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。 | 3 | |
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。 | 3 | |
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。 | 3 | |
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。 | 3 | |
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。 | 3 | |
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。 | 3 | |
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。 | 3 | |
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。 | 3 | |
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。 | 3 | |