電気数学Ⅱ

科目基礎情報

学校 広島商船高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 電気数学Ⅱ
科目番号 1953001 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電子制御工学科 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 参考書 大日本図書「微分積分II」
担当教員 石橋 和葵,浜崎 淳

到達目標

(1) 同次方程式を変数分離形に帰着させ、解くことができる。
(2) 積分因子を求め、完全微分方程式に帰着させることができる。
(3) 非斉次線形微分方程式のうち、解の形が予想できるものについて解くことができる。
(4) 2変数関数の級数展開を解くことができる。
(5) 確率の意味を理解し、計算ができる。
(6) 1次元データを整理し、平均・分散・標準偏差を求めることができる。
(7) 1次元データの簡単な統計処理、相関係数、回帰直線の計算ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1変数分離形、同次形の微分方程式を解くことができる。同次形について、変数変換によって変数分離形に書き換えることができる。変数分離形を解くことができない。
評価項目2積分因子を求めて、完全微分方程式を解くことができる。積分因子がわかった状態で完全微分方程式を解くことができる。完全微分方程式を解くことができない。
評価項目3求積法によって、線形微分方程式を解くことができる。非斉次の2階線形微分方程式の簡単な場合について解くことができる。斉次微分方程式を解くことができない。
評価項目4級数の収束、発散について説明でき、計算することができる。級数の収束、発散についての簡単な計算ができる。級数の計算ができない。
評価項目5確率変数の関数の平均・分散が利用できる。加法定理・乗法定理を使った確率の計算ができ、事象の独立の意味を説明できる。確率変数の平均および分散が計算できる。加法定理・乗法定理を使った確率の計算ができる。確率変数の平均および分散が計算できない。
評価項目6データについて、代表値・散布度を利用することができ、散布度の意味が説明できる。データについて、代表値・散布度の計算ができる。確率変数の平均および分散を計算することができる。データ確率変数の平均および分散を計算することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
以下の (1) から (4) は制御工学に登場する微分方程式の解法を学ぶ。ただし、微分方程式は工学のみならず、現在進行中の社会変化(第4次産業革命、Society 5.0、データ駆動型社会等)を微分方程式を利用すれば、解析でき、それが自らの生活と密接に結びついていることを理解する。
また、(5) から (7) は、実データ・実課題(学術データ等を含む)を用いた演習など、社会での実例を題材として、「データを読む、説明する、扱う」といった数理・データサイエンス・AIの基本的な活用法を学ぶ。
(1) 変数分離形、同次方程式を解けるようになる。
(2) 積分因子を求めて、完全微分方程式に帰着させ、微分方程式の一般解を求められるようになる。
(3) 線形微分方程式の求積法による一般解を求めることができる。
(4) 級数の収束性、発散性が計算できる。
(5) 確率の意味を理解し、計算ができる。
(6) 1次元データを整理し、平均・分散・標準偏差を求めることができる。
(7) 1次元データの簡単な統計処理、相関係数、回帰直線の計算ができる。
授業の進め方・方法:
(1) シラバスの項目・内容を確認して、教科書で予習をしておくこと。
(2) これまでに習った数学の公式(微分積分)について復習しておくこと。
(3) 学習内容について分からないことがあれば、積極的に質問すること。
注意点:
(1) 教科書、ノート、指示されたものを持参すること。
(2) 授業と関連しない行為を行った場合は減点する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 1. 変数分離形 1-(1) 変数分離形を解ける。
2週 1. 変数分離形 1-(1) 変数分離形を解ける。
3週 1. 変数分離形 1-(2) 同次形を解ける。
4週 1. 変数分離形 1-(2) 同次形を解ける。
5週 2. 積分因子 2-(1) 完全微分方程式を解ける。
6週 2. 積分因子 2-(1) 完全微分方程式を解ける。
7週 2. 積分因子 2-(2) 積分因子を求めて,一般解を求められる。
8週 2. 積分因子 2-(3) Ricatti方程式,Bernoulli方程式を解ける。
2ndQ
9週 2. 積分因子 2-(3) Ricatti方程式,Bernoulli方程式を解ける。
10週 3. 2階線形微分方程式 3-(1) ロンスキアン行列式を求められる。
11週 3. 2階線形微分方程式 3-(2) 斉次線形方程式を解ける。
12週 3. 2階線形微分方程式 3-(2) 斉次線形方程式を解ける。
13週 3. 2階線形微分方程式 3-(3) 非斉次線形方程式を解ける。
14週 3. 2階線形微分方程式 3-(3) 非斉次線形方程式を解ける。
15週 3. 2階線形微分方程式 3-(3) 非斉次線形方程式を解ける。
16週 前期末試験答案返却・解説 前期末試験答案返却・解説
後期
3rdQ
1週 4. 関数の展開 4-(1) 不定形の極限を求められる。
2週 4. 関数の展開 4-(1) 不定形の極限を求められる。
3週 4. 関数の展開 4-(2) 級数を求められる。
4週 4. 関数の展開 4-(2) 級数を求められる。
5週 4. 関数の展開 4-(3) 1次近似式やべき級数の収束半径を求められる。
6週 4. 関数の展開 4-(3) 1次近似式やべき級数の収束半径を求められる。
7週 4. 関数の展開 4-(4) 2変数関数のマクローリンの定理とテイラーの定理を求められる。
8週 4. 関数の展開 4-(4) 2変数関数のマクローリンの定理とテイラーの定理を求められる。
4thQ
9週 5. 確率・統計 5-(1) 独立試行の確率,余事象の確率,確率の加法定理,排反事象が説明できる。
10週 5. 確率・統計 5-(1) 独立試行の確率,余事象の確率,確率の加法定理,排反事象が説明できる。
11週 5. 確率・統計 5-(1) 独立試行の確率,余事象の確率,確率の加法定理,排反事象が説明できる。
12週 5. 確率・統計 5-(2) 平均・分散・標準偏差を求めることができる。
13週 5. 確率・統計 5-(2) 平均・分散・標準偏差を求めることができる。
14週 5. 確率・統計 5-(3) 簡単な統計処理,相関係数,回帰直線の計算ができる。
15週 5. 確率・統計 5-(3) 簡単な統計処理,相関係数,回帰直線の計算ができる。
16週 学年末試験答案返却・解説 学年末試験答案返却・解説

評価割合

試験小テスト課題合計
総合評価割合702010100
基礎的能力702010100
専門的能力0000
分野横断的能力0000