情報基礎

科目基礎情報

学校 鹿児島工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 情報基礎
科目番号 0012 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 情報工学科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 新・コンピュータ解体新書,清水忠昭他,サイエンス社
担当教員 堂込 一秀

到達目標

本科目の目標は、情報工学科の専門科目を学ぶための基礎を固めることである。本科目の受講生は、コンピュータに関する目標として、基数変換法や論理回路を始めとする専門領域について基礎的な意思疎通ができるようになることが求められる。また、電気回路に関する目標として、キルヒホッフの法則を利用して直流回路の計算ができるようになることが求められる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
プログラム実行に伴う変数の値の変化を追跡できるプログラム実行に伴う変数の値の変化を追跡し、変数の追加や変更を行えるプログラム実行に伴う変数の値の変化を追跡できるプログラム実行に伴う変数の値の変化を追跡できない
浮動小数点数や近似計算のしくみを示せる浮動小数点数や近似計算のしくみを示せ、実際に計算できる浮動小数点数や近似計算のしくみを示せる浮動小数点数や近似計算のしくみを示せない
任意の基数法による四則演算ができる任意の基数法による四則演算ができる10,2,8,16数法による四則演算ができる2進数による四則演算ができない
負数を2の補数で表せる2の補数を使った減算処理ができる負数を2の補数で表せる負数と2の補数の結びつきができない
アセンブリ言語を機械命令に変換できる機械命令で書かれたプログラムをアセンブリ言語に直し、プログラムの機能を説明できるアセンブリ命令を機械命令に変換できるアセンブリ命令を機械命令に変換できない
真理値表と基本的な論理ゲートの機能を示せる基本的な論理ゲートを組み合わせた回路の真理値表と機能を示せる真理値表と基本的な論理ゲートの機能を示せる真理値表と基本的な論理ゲートの機能を示せない
半加算器,全加算器、エンコーダ、デコーダ、フリップフロップ、カウンタの動作を示せる半加算器、全加算器、エンコーダ、デコーダ、フリップフロップ、カウンタの動作を示し、機能や応用方法を示せる半加算器,全加算器,エンコーダ、デコーダ、フリップフロップ、カウンタの動作を示せる半加算器、全加算器、エンコーダ、デコーダ、フリップフロップ、カウンタの動作がわからない
直並列接続された抵抗の合成抵抗値を求められる直並列接続された抵抗の合成抵抗値を求められ、分圧則,分流速を用いて電圧・電流を求められる直並列接続された抵抗の合成抵抗値を求められる直並列接続された抵抗の合成抵抗値を求められない
電流則と電圧則を適用して回路の解析ができるキルヒホッフの法則とオームの法則を用いて電流側と電圧則を説明することができる電流則と電圧則を適用して回路の解析ができる電流則と電圧則を適用して回路の解析ができない

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
情報工学科の専門科目を学ぶための基礎を固める。
授業の進め方・方法:
特に予備知識は必要としない。本科目では、情報工学科の専門科目につながる最も基本的な事項を取り扱う。
注意点:
情報の表現やコンピュータの構造を中心として、これらの実現技術として直流回路の基礎についてもふれる。いずれも基本的な事項なので、定着度の高い修得が求められる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 プログラム プログラム実行に伴う変数の値の変化を追跡できる。
2週 プログラム プログラム実行に伴う変数の値の変化を追跡できる。
3週 プログラム プログラム実行に伴う変数の値の変化を追跡できる。
4週 プログラム プログラム実行に伴う変数の値の変化を追跡できる。
5週 コンピュータの限界 浮動小数点数や近似計算のしくみを示せる。
6週 コンピュータの限界 浮動小数点数や近似計算のしくみを示せる。
7週 コンピュータの限界 浮動小数点数や近似計算のしくみを示せる。
8週 演習 ここまでの学習内容に関わる質問に解答できる。
2ndQ
9週 基数変換と四則演算 任意の基数法による四則演算ができる。
負数を2の補数で表せる。
10週 基数変換と四則演算 任意の基数法による四則演算ができる。
負数を2の補数で表せる。
11週 基数変換と四則演算 任意の基数法による四則演算ができる。
負数を2の補数で表せる。
12週 基数変換と四則演算 任意の基数法による四則演算ができる。
負数を2の補数で表せる。
13週 アセンブリ言語と機械命令 アセンブリ言語を機械命令に変換できる。
文字と文字コードの関係を示せる。
14週 演習 ここまでの学習内容に関わる質問に解答できる。
15週 試験答案の返却・解説 試験において間違えた部分を自分の課題として把握する。
16週
後期
3rdQ
1週 コンピュータの基本動作 命令フェッチと命令実行の動作を示せる。
2週 コンピュータの基本動作 命令フェッチと命令実行の動作を示せる。
3週 論理回路 真理値表と基本的な論理ゲートの機能を示せる。
半加算器、全加算器、エンコーダ、デコーダ、フリップフロップ、カウンタの動作を示せる。
4週 論理回路 真理値表と基本的な論理ゲートの機能を示せる。
半加算器,全加算器,エンコーダ,デコーダ,フリップフロップ,カウンタの動作を示せる。
5週 論理回路 真理値表と基本的な論理ゲートの機能を示せる。
半加算器、全加算器、エンコーダ、デコーダ、フリップフロップ、カウンタの動作を示せる。
6週 論理回路 真理値表と基本的な論理ゲートの機能を示せる。
半加算器、全加算器、エンコーダ、デコーダ、フリップフロップ、カウンタの動作を示せる。
7週 論理回路 真理値表と基本的な論理ゲートの機能を示せる。
半加算器、全加算器、エンコーダ、デコーダ、フリップフロップ、カウンタの動作を示せる。
8週 演習 ここまでの学習内容に関わる質問に解答できる。
4thQ
9週 合成抵抗値 直並列接続された抵抗の合成抵抗値を求められる。
10週 合成抵抗値 直並列接続された抵抗の合成抵抗値を求められる。
11週 キルヒホッフの法則 電流則と電圧則を適用して回路の解析ができる。
12週 キルヒホッフの法則 電流則と電圧則を適用して回路の解析ができる。
13週 キルヒホッフの法則 電流則と電圧則を適用して回路の解析ができる。
14週 演習 ここまでの学習内容に関わる質問に解答できる。
15週 試験答案の返却・解説 試験において間違えた部分を自分の課題として把握する。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野計算機工学整数・小数をコンピュータのメモリ上でディジタル表現する方法を説明できる。3
基数が異なる数の間で相互に変換できる。3
整数を2進数、10進数、16進数で表現できる。3
基本的な論理演算を行うことができる。3
基本的な論理演算を組合わせて、論理関数を論理式として表現できる。3
論理ゲートを用いて論理式を組合せ論理回路として表現することができる。3
与えられた組合せ論理回路の機能を説明することができる。3
組合せ論理回路を設計することができる。2
フリップフロップなどの順序回路の基本素子について、その動作と特性を説明することができる。3
レジスタやカウンタなどの基本的な順序回路の動作について説明できる。3
コンピュータを構成する基本的な要素の役割とこれらの間でのデータの流れを説明できる。3
情報数学・情報理論ブール代数に関する基本的な概念を説明できる。3
コンピュータ上での数値の表現方法が誤差に関係することを説明できる。2
コンピュータ上で数値計算を行う際に発生する誤差の影響を説明できる。2
コンピュータ向けの主要な数値計算アルゴリズムの概要や特徴を説明できる。2
その他の学習内容オームの法則、キルヒホッフの法則を利用し、直流回路の計算を行うことができる。3

評価割合

試験自学自習態度合計
総合評価割合60400100
基礎的能力60400100