マーケティング論Ⅱ

科目基礎情報

学校 富山高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 マーケティング論Ⅱ
科目番号 0235 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 国際ビジネス学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 池尾恭一(2016)『入門・マーケティング戦略』有斐閣.
担当教員 那須野 育大

到達目標

企業のマーケティング戦略について、4P(製品Product、価格Price、プロモーションPromotion、流通チャネルPlace)の観点から分析できるようになる。
マーケティングに関する基本的概念と理論的枠組みを活用して、個々の事例に関する自分の見解を述べられるようになる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1企業のマーケティング戦略について、4Pの観点から、幅広く説明できる。企業のマーケティング戦略について、4Pの観点から、その一部を説明できる。企業のマーケティング戦略について、4Pの観点から、説明できない。
評価項目2マーケティングに関する基本的概念と理論的枠組みを活用しながら、個々の事例に関する自分の見解を十分に述べられる。マーケティングに関する基本的概念と理論的枠組みを活用しながら、個々の事例に関する自分の見解を不十分ながらも述べられる。マーケティングに関する基本的概念と理論的枠組みを活用しながら、個々の事例に関する自分の見解を述べられない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
 本講の目的は、企業のマーケティング戦略について、①環境分析、②マーケティング戦略形成、③マーケティング・ミックス策定、という3つの枠組みから分析することにある。「マーケティング論Ⅱ」では、価値提供と競争優位、新製品開発戦略、製品ライフサイクルとマーケティング戦略、製品政策、価格政策、プロモーション政策、流通チャネル政策について検討する。
 なお、この科目は、自治体で官民連携に関する業務を担当していた教員が、その経験を活かし、経済を構成する「企業・家計・政府」の幅広い観点から、講義形式で授業を行うものである。
授業の進め方・方法:
 講義形式で行うが、グループワークや視聴覚教材も交えて実施する。
注意点:
 本講では、毎回提出する「授業のまとめ」(授業の要約・意見・感想を書いたもの)の内容を重視する。また、受講生の積極的な発言や意見交換を期待する。
 評価が60点に満たない者は、願い出により追認試験を受けることができる。追認試験の結果、単位の修得が認められた者にあっては、その評価を60点とする。評価方法と評価基準は、本試験に準じる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、価値提供と競争優位 「マーケティング論Ⅱ」の目的について、理解できる。また、標的市場選択、コスト・リーダーシップ、差別化、価値提供ネットワーク、関係性マーケティングについて、理解できる。
2週 新製品開発戦略 新製品開発過程における売上予測と収益性分析、普及理論・普及モデル、同過程における製品開発・市場テスト・市場導入について、理解できる。
3週 製品ライフサイクルとマーケティング戦略 製品の導入期・成長期・成熟期・衰退期の特徴とマーケティングのあり方、製品ライフサイクルの意義と問題点について、理解できる。
4週 製品政策 マーケティング・ミックス、製品の種類、製品の構造、ブランド政策、日本企業ブランドの課題について、理解できる。
5週 価格政策(1) 価格の意義、価格設定の規定関係について、理解できる。
6週 価格政策(2) セグメント別価格設定、製品ラインの価格設定について、理解できる。
7週 ビジネス事例研究(1) 経済の仕組みとビジネスについて、具体的事例に沿って理解できる。
8週 中間試験 第1~7回の学習内容
4thQ
9週 プロモーション政策(1) プロモーション活動の役割、消費者情報源、プロモーション手段について、理解できる。
10週 グループワーク(1) ある特定の研究テーマ(マーケティング)について、情報収集・調査できる。
11週 プロモーション政策(2) プロモーション・ミックスについて、理解できる。
12週 流通チャネル政策(1) チャネル選択、延期と投機について、理解できる。
13週 流通チャネル政策(2) メーカーとチャネル・メンバーとの関係、パワー資源に基づくチャネル管理、流通チャネルとしてのインターネットについて、理解できる。
14週 グループワーク(2) ある特定の研究テーマ(マーケティング)について、資料作成・発表できる。
15週 期末試験 第9~14回の学習内容
16週 成績確認 答案返却、解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験授業のまとめグループワーク態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合702010000100
基礎的能力3020500055
専門的能力200500025
分野横断的能力200000020