到達目標
本科目は古代から現代に至る社会施設(住居、橋,ダム,運河,港湾,鉄道,道路,トンネル,上下水道など)の技術的・意匠的な推移を教授されることで,技術や意匠のおおらかさ(多様性)と厳しさ(技術者としての倫理)について,理解することを目標とする。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
土木の歴史上重要な建造物の名称や構造的な特徴、都市施設としての役割などを、理解し説明できる。 | 標準的な到達レベルを踏まえ、歴史的に重要な土木構造物の価値や現代社会に対応・発展させて、新しい社会資本の形成について論じることが出来る。 | 歴史的に重要な土木構造物について、名称や時代・構造概要に加えて、成立した時代背景や当時の都市における役割などを理解し、説明できる。 | 歴史的に重要な土木構造物について、名称や建設された時代、構造的な概要について説明できる。 |
日本建築における歴史上重要な作品の名称、設計者、建築の特徴と時代背景について、理解し説明できる。 | 日本の建築文化の発展や、各時代での建築様式や構造形式などについて総合的に理解し、自己の考察を含めて説明できる。 | 日本建築において、建築史的に重要な作品の名称や、建築の特徴を示す主要な専門用語を示せる。 | 日本建築において、有名な歴史的建築作品の名称や、その特徴を示す主要な専門用語が、判別できる。 |
西洋建築における歴史上重要な作品の名称、設計者、建築の特徴と時代背景について、理解し説明できる。 | 西洋の建築文化の発展や、各時代での建築様式や構造形式などについて総合的に理解し、自己の考察を含めて説明できる。 | 西洋建築において、建築史的に重要な作品の名称や、建築の特徴を示す主要な専門用語を示せる。 | 西洋建築において、有名な歴史的建築作品の名称や、その特徴を示す主要な専門用語が、判別できる。 |
学科の到達目標項目との関係
教育プログラムの科目分類 (4)②
説明
閉じる
JABEE(2012)基準 1(2)(b)
説明
閉じる
教育プログラムの学習・教育到達目標 1-3
説明
閉じる
本科(準学士課程)の学習・教育到達目標 1-b
説明
閉じる
教育方法等
概要:
これまで学んできた技術が過去の社会施設建設の経験を踏まえて構築されたことを学ぶとともに、この技術の社会的な活用を学ぶ。土木・建築の枠を超え、人間が安全に且つ快適に生活する空間を如何に構築してきたかを理解するための講座である。
授業の進め方・方法:
現代の社会施設の技術的・意匠的な推移を学び、現在の社会資本の基本的な技術の拠り所を習得する。
注意点:
技術を表面的な手法や単なる様式としてではなく、社会的な背景や、安全で快適な空間を実現するために、過去の人間たちが問題を解決しようとした思想が、その裏にあることを理解するように努める。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
道路建設の歴史 |
古代ローマの道路から現在までの道路の変遷を理解できる
|
2週 |
道路建設の歴史 |
古代ローマの道路から現在までの道路の変遷を理解できる
|
3週 |
古代の建設技術と橋梁の歴史 |
古代のアーチ構造物(コロッセオ・凱旋門・パンテオン等)とアーチ橋(ポン・デュ・ガール等)との関係、さらに現在の橋梁技術までの変遷を理解できる
|
4週 |
古代の建設技術と橋梁の歴史 |
古代のアーチ構造物(コロッセオ・凱旋門・パンテオン等)とアーチ橋(ポン・デュ・ガール等)との関係、さらに現在の橋梁技術までの変遷を理解できる
|
5週 |
水制技術の歴史 |
河川の水制技術の推移を海外、日本の事例から理解できる
|
6週 |
水制技術の歴史 |
河川の水制技術の推移を海外、日本の事例から理解できる
|
7週 |
古代からギリシャの建築 |
4大文明とギリシャの都市・建築の特徴が理解できる
|
8週 |
ローマ建築の特徴 |
ローマ時代の都市・建築の特徴が理解できる
|
4thQ |
9週 |
アジア・日本建築 (古代・中世) |
古代から中世にかけてのアジア・日本建築の概略を理解できる
|
10週 |
中世西洋建築の特徴 |
都市と農村、生活と水、防御と自治、宗教など建築形態と社会背景を理解できる
|
11週 |
中世西洋建築の特徴 |
都市と農村、生活と水、防御と自治、宗教など建築形態と社会背景を理解できる
|
12週 |
ルネッサンスからバロックへ |
芸術運動と建築のかかわりが理解できる
|
13週 |
ルネッサンスからバロックへ |
芸術運動と建築のかかわりが理解できる
|
14週 |
近代建築の萌芽 |
鉄・ガラス・コンクリートの建築史における位置づけを説明できる
|
15週 |
試験答案の返却・解説 |
試験において間違えた部分を自分の課題として把握する
|
16週 |
|
|
評価割合
| 試験 | レポート | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 20 | 0 | 10 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 70 | 20 | 0 | 10 | 0 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |