概要:
本実験実習Ⅳでは,2~4学年で学習した専門基礎科目の理解を更に深め,併せて種々の測定技術や安全な取り扱い方法を身につけさせる.また,実験結果の整理を通して,データの解析法やグラフ化なども習得させる.
授業の進め方・方法:
この科目は学修単位科目「C」です.
各班毎に衛生工学,水理学,地盤工学,橋工学に関する基礎的な物性値を測定する.また,種々の工学的な現象を観察,測定し,それらをデータ解析あるいは数値解析により理論値の比較等を行って考察を行う.
各実験項目を実施する順序は,ガイダンスで班毎に指定する.なお,シラバスの説明時には実験全体の安全教育を行うが,各実験の最初にも,必要に応じて実験上の安全に関する基礎的な知識や技術を解説する.
注意点:
【学習・教育目標】
本科(準学士課程):RE1(◎)
環境生産システム工学プログラム:JE1(◎)
【関連科目】
構造力学Ⅰ(本科2年),構造力学Ⅱ(本科3年),構造力学Ⅲ(本科4年),水理学Ⅰ(本科3年),水理学Ⅱ(本科4年),水理学Ⅲ(本科5年),地盤工学Ⅰ(本科3年),地盤工学Ⅱ(本科4年),コンクリート構造学Ⅰ(本科4年),環境衛生工学(本科4年),河川工学(本科4年),流域水文学(本科5年),海岸工学(本科5年),舗装工学(本科5年)
【評価方法】
各実験に関するレポートの評価点(100%)
【評価基準】
成績評価で60%以上を合格とする.
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法) | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 3 | 前15,後15 |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 3 | 前15,後15 |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 3 | 前15,後15 |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 3 | 前15,後15 |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 3 | 前15,後15 |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 3 | 前15,後15 |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 3 | 前15,後15 |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | 前15,後15 |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 3 | 前15,後15 |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 3 | 前15,後15 |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 3 | 前15,後15 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 建設系分野【実験・実習能力】 | 建設系【実験実習】 | コンクリートの空気量試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | 後4 |
コンクリートの強度試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | 後5 |
各種構造形式(コンクリート、金属などによる)による試験体を用いた載荷実験を行い、変形の性状などを力学的な視点で観察することができる。 | 4 | 後5 |
土粒子の密度試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | 前11 |
液性限界・塑性限界試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | 後11,後12 |
粒度試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | 前12 |
透水試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | 前14 |
突固めによる土の締固め試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | 前13 |
一軸圧縮試験について理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | 後13 |
層流・乱流を観測してレイノルズ数を算出できる。 | 4 | 後10 |
各種の流量測定の方法を理解し、器具を使って実験できる。 | 4 | 前6,前7,前9,後4,後6,後9 |
常流・射流・跳水に関する実験について理解し、実験ができる。 | 4 | 前10 |
DO、BODに関する実験について理解し、実験ができる。 | 4 | 前4 |
pHに関する実験について理解し、実験ができる。 | 4 | 前2,前3 |