概要:
大河ドラマに代表されるように、多くの歴史ものの映像作品が作成されている。本授業ではそうした映像作品を通じて、何が描かれて何が描かれなかったのかを検討する。このことによって、映像作品を批判的に鑑賞する姿勢を歴史学の観点から身につける
授業の進め方・方法:
レジュメを主として授業を展開する。授業前半では「この世界のさらにいくつもの片隅に」を題材に授業を展開し、後半では戦前の映画や受講生の希望する映画の検討も行う予定である。
注意点:
中間・期末レポートと授業ごとに提出の課題の内容から総合的に判断する
また、授業で扱う映像作品は娯楽作品としての鑑賞はしない。また、授業ではいわゆる「ネタバレ」を含む内容となるため、娯楽作品として楽しみたい受講生は初回授業前の視聴を推奨する。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス |
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2週 |
この世界のさらにいくつもの片隅に ①呉と海軍 |
映画の舞台となる呉の歴史について理解し、説明することができる
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3週 |
この世界のさらにいくつもの片隅に ②広島と軍隊 |
映画の舞台となる広島の歴史について理解し、説明することができる
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4週 |
この世界のさらにいくつもの片隅に ③鬼いちゃんと戦場 |
アジア・太平洋戦争期の軍隊の仕組みについて理解し、説明することができる
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5週 |
この世界のさらにいくつもの片隅に ④鬼いちゃんの帰還と慰霊 |
アジア・太平洋戦争期の軍隊の慰霊について理解し、説明することができる
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6週 |
この世界のさらにいくつもの片隅に ⑤りんさんと呉 |
軍隊と遊郭の関係について理解し、説明することができる
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7週 |
この世界のさらにいくつもの片隅に ⑥哲さんと海軍 |
海軍志願兵について理解し、説明することができる
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8週 |
この世界のさらにいくつもの片隅に ⑦呉と空襲 |
空襲について理解し、説明することができる
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4thQ |
9週 |
この世界のさらにいくつもの片隅に ⑧孤児たちの戦後 |
戦争孤児について理解し、説明することができる
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10週 |
ハワイ・マレー沖海戦 ①戦時下の日本と国策映画 |
戦時下における国策映画について理解し、説明できる
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11週 |
ハワイ・マレー沖海戦 ②映画内容を考察する |
ハワイ・マレー沖海戦を視聴し、その内容が当時どのように受け取られたかを考察することができる
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12週 |
ハワイ・マレー沖海戦 ③映画製作の歴史的背景 |
ハワイ・マレー沖海戦がどのような歴史的背景から作成されたかを理解し、説明することができる
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13週 |
リクエスト回① |
受講生から希望があった映画を題材に、歴史的背景について理解し、説明できるようになる
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14週 |
リクエスト回② |
受講生から希望があった映画を題材に、歴史的背景について理解し、説明できるようになる
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15週 |
歴史の伝え方 |
今までの授業の内容をふまえた上で、歴史を批判的に伝えるにはどのようにしたらいいか考え、説明することができる。
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 社会 | 公民的分野 | 自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。 | 3 | 後12,後13 |
現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後12,後13,後14,後15 |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 汎用的技能 | 収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 3 | 後1,後9,後15 |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 3 | 後1,後9,後15 |