エネルギー変換工学概論

科目基礎情報

学校 有明工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 エネルギー変換工学概論
科目番号 PI045 科目区分 専門 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産情報システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 後期 週時間数 後期:1
教科書/教材 指定しない
担当教員 伊野 拓一郎

到達目標

1.熱エネルギーを仕事に変換する機関におけるサイクルについて説明する事ができる。
2.燃料の燃焼により得られるエネルギーについて説明する事ができる。
3.冷凍サイクルにおけるエネルギーの変換について説明する事ができる。
4.運動、熱、電気、光のエネルギーの変換について説明する事ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1熱エネルギーを仕事に変換する機関におけるサイクルについて説明する事ができる。熱エネルギーを仕事に変換する機関におけるサイクルについてある程度説明する事ができる。熱エネルギーを仕事に変換する機関におけるサイクルについて説明する事ができない。
評価項目2燃料の燃焼により得られるエネルギーについて説明する事ができる。燃料の燃焼により得られるエネルギーについてある程度説明する事ができる。燃料の燃焼により得られるエネルギーについて説明する事ができない。
評価項目3冷凍サイクルにおけるエネルギーの変換について説明する事ができる。冷凍サイクルにおけるエネルギーの変換についてある程度説明する事ができる。冷凍サイクルにおけるエネルギーの変換について説明する事ができない。
評価項目4運動、熱、電気、光のエネルギーの変換について説明する事ができる。運動、熱、電気、光のエネルギーの変換についてある程度説明する事ができる。運動、熱、電気、光のエネルギーの変換について説明する事ができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
熱力学第一法則では、「エネルギーは形態は異なるものの、その本質はまったく同じであり、相互に変換可能である。」とある。
そのうちの一つに内燃機関がある。これは、熱エネルギーを仕事に変換し人間の生活を楽なものにしている。
内燃機関ではどのような作用により仕事をえられているのかを理解する事でエネルギーの変換を理解する。
一方、冷凍サイクルでは力学的なエネルギーを使って、低温熱源から高温熱源へ熱移動を行っている。
これもエネルギーの変換の一種である。最後に、運動、熱、電気、光のエネルギーの変換を行う事ができる装置について授業をおこなう。
授業の進め方・方法:
この科目は学修単位科目です。授業外学修の時間を含めます。授業外学修として毎回復習を行うこと。
中間試験前と期末試験前にポートフォリオを実施します。
授業はスライドによる講義形式で授業を行います。
注意点:
「中間試験」を40%、「学年末試験」を40%、「ポートフォリオ」を20%の計100%で採点を行う。
60%以上を合格とする。
2回のポートフォリオは各10点で採点し、1日提出が遅れる毎に1点ずつ減点する。
採点方法はポートフォリオを実施する際に説明する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、熱力学、水力学の復習 熱や流体のエネルギーについて復習し説明できるようになる。
2週 内燃機関 エンジンの構造について説明できるようになる。
3週 燃料とガソリンエンジン 燃料の分類や性能評価方法、ガソリンエンジンの特徴について説明できるようになる。
4週 オットーサイクル オットーサイクルの熱効率と平均有効圧力を計算できるようになる。
5週 ディーゼルサイクル ディーゼルサイクルの熱効率と平均有効圧力を計算できるようになる。
6週 サバテサイクル サバテサイクルの熱効率と平均有効圧力を計算できるようになる。
7週 燃焼工学 燃料の発熱量や理論混合比を計算できるようになる。
8週 中間試験
4thQ
9週 冷凍サイクル① 冷凍の発生について説明できるようになる。
10週 冷凍サイクル② 蒸気圧縮式冷凍サイクルについて説明できるようになる。
11週 運動エネルギーを熱エネルギーへの変換 運動エネルギーから熱エネルギーへの変換について説明できるようになる。
12週 電気エネルギーを運動エネルギーへの変換 電気エネルギーから運動エネルギーへの変換について説明できるようになる。
13週 電気エネルギーと光エネルギーの変換 電気エネルギーと光エネルギー間の相互エネルギー変換について説明できるようになる。
14週 電気エネルギーと熱エネルギーの変換 電気エネルギーと熱エネルギー間の相互エネルギー変換について説明できるようになる。
15週 学年末試験
16週 学年末試験の返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合80000200100
基礎的能力0000000
専門的能力80000200100
分野横断的能力0000000