環境都市システム工学

科目基礎情報

学校 福井工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 環境都市システム工学
科目番号 0034 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 環境システム工学専攻 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 村井俊治:改訂版空間情報工学,日本測量協会
担当教員 辻野 和彦,大和 裕也

到達目標

(1)MRまちづくりについて,Unityの操作方法,HMDの操作方法を説明できる.
(2)建設分野におけるUAVの活用事例を挙げて説明できること.
(3)空撮画像からオルソモザイク画像,数値表面モデルの生成までの流れを説明できること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1Unityを用いて3Dモデルの作成,MR環境の開発ができるUnityを用いて3Dモデルの作成,MR環境の開発がある程度できるUnityを用いて3Dモデルの作成,MR環境の開発ができない
評価項目2建設分野におけるUAVの活用技術について説明できる建設分野におけるUAVの活用技術についてある程度説明できる建設分野におけるUAVの活用技術について説明できない
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

JABEE JB3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
Unityはゲームだけでなく,都市計画や建築の分野でもリアルタイムレンダリングソフトとして活用されることが多くなっている.Unityを用い自分でプログラムを作成することにより基本的なMRプログラムについて学習する.
また,近年,公共工事ではi-Constructionの流れを受けてUAVを測量の道具として活用することができるようになった.新しい測量技術としてのUAVの活用,規則,求められる精度,空撮画像の活用方法について学習する.
授業の進め方・方法:
前半は,「MRまちづくり編」とし,Unityの操作方法,プログラムの作成方法,HMDの操作方法について学習する.後半は,「空撮画像の活用編」とし,UAV(無人航空機)を用いた飛行および空撮,数値表面モデルやオルソモザイク画像の生成,地理情報システムのレイヤーとしての活用について講義・演習を行う.
注意点:
【学習・教育目標】
環境生産システム工学プログラム:JB3(◎)
【関連科目】
環境都市工学設計製図Ⅱ
【評価方法】
前半の「MRまちづくり編」は,課題の内容(50%)で評価する .
後半の「空撮画像の活用編」は,期末試験(30%),報告書(20%)で評価する.
【評価基準】
学年成績60点以上を合格とする.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
Unityの基本的操作の習得
シラバスの説明
Unityでの簡単なゲームの開発
2週 Unityの有効性,操作方法の理解 Unityでできることを理解する
3週 Unityの操作の理解,開発 カラーテクスチャ,ライティングの設定
4週 3Dモデル作成 まちなみのモデルを作成する
5週 HMDの操作方法の理解 HMDであるホロレンズ2を用いて操作方法を確認する
6週 UnityでのMR環境の開発 Unityを用いてMixedRealityで視認できるような開発を行う
7週 MRデバイスでのまちなみの視認 作成した3DモデルをHMDにより視認する
8週 「空撮画像の活用編」のガイダンス UAV(Unmanned Aerial Vehicle)の飛行禁止区域,飛行の方法について理解する
2ndQ
9週 公共測量作業規定
UAVの公共測量への活用について理解する
10週 UAVの飛行演習
UAVの飛行と空撮の演習
11週 3Dモデルの生成 ポイントクラウド,地上基準点,3Dモデルの生成について理解する
12週
オルソモザイク画像,数値表面モデルの生成について理解する
13週 空撮画像やDSMの地理空間情報としての活用 地理情報システム(GIS)に使用する地理空間データについて理解する
14週 ベクトルデータやラスターデータを用いた演習
15週 期末試験 UAVによる測量
16週 試験返却 空撮画像活用編のまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

空撮_試験空撮_レポート地域まちづくり_レポート地域まちづくり_グループワーク合計
総合評価割合30202030100
専門的能力30202030100