科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 史学
科目番号 040 科目区分 一般 / 選択
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 電気情報工学科(2021年度以降入学者) 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 特になし
担当教員 谷口 牧子,根本 聡,箱山 健一

到達目標

1. 現在、歴史学において問題となっているテーマや最新の動向に通暁することができる。
2. 産業革命の意義について理解することができる。
3. 世界史をめぐる諸問題を理解することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1歴史学の最新の動向について十分に理解することができる。歴史学の最新の動向について理解することができる。歴史学の最新の動向についての理解が不十分である。
評価項目2産業革命の意義について十分に理解することができる。産業革命の意義について理解することができる。産業革命の意義についての理解が不十分である。
評価項目3世界と日本との関係史について十分に理解することができる。世界と日本との関係史について理解することができる。世界と日本との関係史についての理解が不十分である。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
おもに歴史学上の大問題である産業革命の意義についての考察を深める。そのさい、第一に、工業化以前の時代のヨーロッパの動向を考察する。第二に、ヨーロッパが他の諸世界、とくにアジアにおよぼした西洋の衝撃のもつ意義を考える。第三に、日本人の目から見た世界という視点に立って、世界と日本との関係で世界史を考える。なお、本講義をつうじて、歴史学の最新の動向や課題について理解を深める。
授業の進め方・方法:
1.歴史学の基本問題について解説し、歴史学の課題について説明する。
2.宗教紛争、人種差別、貧困、移民といった現代の問題から、歴史を考える。
3.日本人の目から見た世界史を組み立てることを目標とする。
注意点:
1.現代社会におけるさまざまな問題の歴史的背景を考えるようにする。
2.問題を提起し、テーマをしぼる力をやしなう。
3.みずから調べ、みずから考える姿勢をやしなうようにする。
・教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目の割合は、B-1, B-2とする。
・総時間数45時間(自学自習15時間)
・自学自習時間(15時間)は、日常の授業(30時間)に対する予習復習、レポート課題の解答作成時間、試験のための学習時間を総合したものとする。
・評価については、合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合、各到達目標項目の到達レベルが標準以上であること、教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目を満たしたことが認められる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 資本主義社会確立をめぐる諸問題
産業革命の概念
産業革命の概念について正しく理解する
2週 初期資本主義’(1)
第一次囲い込み運動と資本主義的牧羊業の成立
産業革命に先行する初期資本主義の概念について正しく理解する。とくに、16世紀西欧における資本主義的牧羊業の成立について正しく理解する。
3週 初期資本主義(2)
輸出市場向け農村毛織物手工業の成立
産業革命に先行する初期資本主義の概念について正しく理解する。とくに、16世紀西欧における農村毛織物手工業の成立について正しく理解する。
4週 初期資本主義(3)
資本主義精神の形成
資本主義の経済活動に適合的な経済倫理がどのようにして形成されたか、ウェーバーテーゼに基づいて正しく理解する。
5週 産業革命期イギリス木綿産業の技術史 木綿産業の技術革新が社会経済に与えた作用について正しく理解する。
6週 第二次囲い込み運動と農工のもつれ合い 農業の資本主義化の進展について正しく理解する。
7週 国際資本主義体制の確立 イギリス以外の諸国の産業革命の進展と複数の資本主義国民経済による多国間自由貿易体制の成立について正しく理解する。
8週 十九世紀末大不況下における資本主義の変質 生産の集中と資本の集中について正しく理解する。
4thQ
9週 イギリス資本主義の特徴 寄生地主制 シティ
10週 フランス資本主義の特徴 アトリエ工業
11週 ドイツ資本主義の特徴 3C政策
12週 アメリカ資本主義の特徴 フロンティア 米西戦争 門戸開放宣言
13週 国際金本位制の成立と展開 金本位制 再建金本位制 ブレトンウッズ体制
14週 グローバル化と地域統合 グローバル化 EU NAFTA
15週 期末試験
16週 試験答案の返却と解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力800000080
専門的能力100000010
分野横断的能力100000010