創造機械電子基礎実験実習Ⅱ

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 創造機械電子基礎実験実習Ⅱ
科目番号 191323 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 3
開設学科 機械電子工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 3
教科書/教材 実習教本を配布する。また,必要に応じて資料を配布または提示する。
担当教員 高橋 洋一,相馬 岳,山下 智彦

到達目標

【機械系】
1.旋盤,フライス盤の機能・構造を理解し,基本的な旋盤作業ができる。
2.NC旋盤の機能・構造を理解し,その基礎的なプログラムが組める。
3.実習で取り扱った各種溶接の特徴を理解し,基本的な溶接作業ができる。
4.実習の内容,結果および結果に対して考察したことがらを報告書にまとめることができる。
【電子系】
1.基礎的な電気・電子回路図を読むことができ,実態配線図なしに配線できる。
2.実習で取り扱った各種計測器を取り扱え,電気・電子部品の名称およびその定数の読み方を知っている。
3.実習で取り扱った各種測定法を理解し,応用できる。
4.測定値は有効数字を考えて取り扱うことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1実験実習行う際の5S (整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を深く知っている。実験実習行う際の5S (整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を知っている。実験実習行う際の5S (整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を知らない。
評価項目2安全に留意して工作機械を優秀に扱うことができる。安全に留意して工作機械を扱うことができる。安全に留意して工作機械を扱うことができない。
評価項目3実験指導者に従い,実習を優秀に行うことができる。実験指導者に従い,実習を行うことができる。実験指導者に従い,実習を行うことができない。
評価項目4使用した工具・工作機械の用途を深く知っている。使用した工具・工作機械の用途を知っている。使用した工具・工作機械の用途を知らない。
評価項目5仕様に従って優秀なレポートを書き,期限内に提出することができる。仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
実習により技術者に必要である機械加工技術を習得する。また,実験により基本回路素子の特性と基礎的電気回路の特性の理解を深める。
 実験実習で必要と考えられる,メカトロニクス基礎ⅠおよびⅡ(機械系および電子系)で学習した項目を事前に復習しておくこと。
授業の進め方・方法:
1.実習服を着用し,安全第一で作業を進める。
2.年間の課題を4パートに分け,10人程度の班に分かれて各パートに取り組み,1年間で一巡する。
3.実習教本または資料を使用し,指導者の指導・監督のもとに作業する。
4.各課題終了後に報告書を作成し,修得した知識・技術を整理する。

参考書:
(1) 大西久治著,伊藤猛改訂,「機械工作要論」,理工学社(オーム社), ISBN 4-8445-2705-3
(2) 平井三友,和田任弘,塚本晃久,「機械工作法」,コロナ社, ISBN 4-339-04481-2
(3) 武藤高義,「わかりやすい電気電子基礎」,コロナ社, ISBN 4-339-00821-0
(4) トランジスタ技術編集部,「わかる電子回路部品完全図鑑」,CQ出版社, ISBN 4-7898-3422-3
注意点:
最終結果:100%=機械系50%(報告書25%+作品25%)+電子系50%(報告書のみ)
また,実習態度の悪い場合は減点する。
注:期限までに提出されなかった報告書は評価せず0点とする。また,未提出の報告書がある場合,最終評定に上限が付く(未提出ありで80点にはならない,など)。
以上の評価結果をもとに合格基準を満たしているか判定する。ただし,総実習時間の80%以上の出席がなければ不合格とする。その際,欠席の理由は考慮しない。
報告書作成における不正(データの盗用および改ざん,文面の丸写し等)が発覚した場合は当該部分の得点をゼロとする。

・授業期間中の実習実施回数が30回に満たない場合,補講期間に不足分の実習を行う。
・この科目は指定科目であり,この科目の単位修得が進級要件となるので,必ず修得すること。
・実験系科目であるので,再試験および単位追認試験の対象にはならない。
・毎回,実習に出席し,必ず報告書を作成,提出することが必要である。
・原則として欠席時の補講は行わない。ただし,電子系については正当な理由がある場合,補講できる。その際,担任,実習担当教員に欠席の理由を明確にできる証明書等を提出する必要がある。
・高橋先生は機械工学科の教員。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 実験実習行う際の5S (整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)を知っている。
2週 旋盤実習(1)
旋盤の構造と取扱い方法の確認
段付きボルトの製作
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。
・実験指導者に従い,実習を行うことができる。
・使用した工具・工作機械の用途を知っている。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
3週 旋盤実習(2)
段付きボルトの製作
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。
・実験指導者に従い,実習を行うことができる。
・使用した工具・工作機械の用途を知っている。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
4週 旋盤実習(3)
段付きボルトの製作
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。
・実験指導者に従い,実習を行うことができる。
・使用した工具・工作機械の用途を知っている。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
5週 旋盤実習(4)
リングナットの製作
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。
・実験指導者に従い,実習を行うことができる。
・使用した工具・工作機械の用途を知っている。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
6週 旋盤実習(5)
リングナットの製作
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。
・実験指導者に従い,実習を行うことができる。
・使用した工具・工作機械の用途を知っている。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
7週 旋盤実習(6)
フライス盤エンドミル作業
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。
・実験指導者に従い,実習を行うことができる。
・使用した工具・工作機械の用途を知っている。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
8週 旋盤実習(7)
フライス盤エンドミル作業
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。
・実験指導者に従い,実習を行うことができる。
・使用した工具・工作機械の用途を知っている。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
2ndQ
9週 NC旋盤実習(1)
構造と取扱い方法
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。
・実験指導者に従い,実習を行うことができる。
・使用した工具・工作機械の用途を知っている。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
10週 NC旋盤実習(2)
座標の計算方法
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。
・実験指導者に従い,実習を行うことができる。
・使用した工具・工作機械の用途を知っている。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
11週 NC旋盤実習(3)
プログラミング
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。
・実験指導者に従い,実習を行うことができる。
・使用した工具・工作機械の用途を知っている。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
12週 NC旋盤実習(4)
プログラミング
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。
・実験指導者に従い,実習を行うことができる。
・使用した工具・工作機械の用途を知っている。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
13週 溶接実習(1)
TIG溶接
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。
・実験指導者に従い,実習を行うことができる。
・使用した工具・工作機械の用途を知っている。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
14週 溶接実習(2)
炭酸ガスアーク溶接
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。
・実験指導者に従い,実習を行うことができる。
・使用した工具・工作機械の用途を知っている。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
15週 溶接実習(3)
ガス切断,エアープラズマ切断
・安全に留意して工作機械を扱うことができる。
・実験指導者に従い,実習を行うことができる。
・使用した工具・工作機械の用途を知っている。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
16週
後期
3rdQ
1週 電子実習1
キルヒホッフの法則【復習】
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
2週 電子実習1
オシロスコープによる交流信号計測【復習】
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
3週 電子実習1
表計算ソフトウェアを用いたデータ処理
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
4週 電子実習1
ダイオードの静特性【復習を含む】
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
5週 電子実習1
CR回路(LPF/HPF)
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
6週 電子実習1
LCR共振回路
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
7週 電子実習1
整流回路
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
8週 電子実習2
電源回路(3端子レギュレータ)
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
4thQ
9週 電子実習2
NOTゲートの入出力特性
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
10週 電子実習2
各種TTLゲートの真理値表
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
11週 電子実習2
反射型フォトセンサ
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
12週 電子実習2
DCモータ駆動回路
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
13週 電子実習2
移動ロボットの製作
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
14週 電子実習2
移動ロボットの製作
・実験指導者に従い,実験を行うことができる。
・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
15週 レポート指導 ・仕様に従ってレポートを書き,期限内に提出することができる。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

レポート作品合計
総合評価割合7525100
機械系252550
電子系50050