機械設計工学

科目基礎情報

学校 香川高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 機械設計工学
科目番号 201310 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 機械電子工学科(2019年度以降入学者) 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 林 則行他 「機械設計法」 森北出版 ISBN 978-4-627-61041-5
担当教員 十河 宏行

到達目標

1.標準規格,許容応力,安全率,応力集中の意味を概説することができる。
2.単純な外力を受けた場合のネジ部,溶接部の強度計算ができる。
3.単純な外力を受けた場合の軸の強度計算ができる。
4.軸継手の種類と用途について説明できる。
5.軸受の種類と構造についての概説と,ころがり軸受の呼び番号より名称と概略寸法を求めることができる。
6.ころがり軸受の寿命公式につい概説することができる。
7.歯車の種類と規格,転位歯車の必要性について概説することができる。
8.単純な条件下における平歯車の強度計算ができる。
9.設計技術者の職務上における責任について,自分の意見を文章にまとめることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1標準規格,許容応力,安全率,応力集中の意味を概説することができ,設計へ利用できる。標準規格,許容応力,安全率,応力集中の意味を概説することができる。標準規格,許容応力,安全率,応力集中の意味を概説することができない。
評価項目2単純な外力を受けた場合のネジ部,溶接部の応用的な強度計算ができる。単純な外力を受けた場合のネジ部,溶接部の強度計算ができる。単純な外力を受けた場合のネジ部,溶接部の強度計算ができない。
評価項目3複合的な外力を受けた場合の軸の強度計算ができる。単純な外力を受けた場合の軸の強度計算ができる。単純な外力を受けた場合の軸の強度計算ができない。
評価項目4軸継手の種類と用途について説明でき,設計へ適用できる。軸継手の種類と用途について説明できる。軸継手の種類と用途について説明できない。
評価項目5軸受の種類と構造についての概説と,ころがり軸受の呼び番号より名称と概略寸法を求め,適切な軸受を選択することができる。軸受の種類と構造についての概説と,ころがり軸受の呼び番号より名称と概略寸法を求めることができる。軸受の種類と構造についての概説と,ころがり軸受の呼び番号より名称と概略寸法を求めることができない。
評価項目6ころがり軸受の寿命公式につい概説することができ,寿命計算することができる。ころがり軸受の寿命公式につい概説することができる。ころがり軸受の寿命公式につい概説することができない。
評価項目7歯車の種類と規格,転位歯車の必要性について概説することができ,転位歯車の設計へ応用できる。歯車の種類と規格,転位歯車の必要性について概説することができる。歯車の種類と規格,転位歯車の必要性について概説することができない。
評価項目8高度な条件下における平歯車の強度計算ができる。単純な条件下における平歯車の強度計算ができる。単純な条件下における平歯車の強度計算ができない。
評価項目9設計技術者の職務上および社会的な責任について,自分の意見を文章にまとめることができる。設計技術者の職務上における責任について,自分の意見を文章にまとめることができる。設計技術者の職務上における責任について,自分の意見を文章にまとめることができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
1.設計技術者の職務上における責任について,自分の考え方を文章にまとめることができる。
2.基本的な要素に対し,設計に用いる式を選択し必要な事項を表より決定することができる。
3.力学系に関する基礎知識を,機械システムを構成する要素の設計に適用することができる。
授業の進め方・方法:
1.機械システムに用いている各要素の規格や基本設計手法について講義を行う。
2.演習問題により規格や設計手法の利用法について理解を深める。
注意点:
・第3者が理解できる設計計算書を書くための表現法を習得するための演習が必要。
・後期期末試験では,総合問題を出題。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 標準規格の種類・用途
許容応力,安全率,応力集中
標準規格,許容応力,安全率,応力集中の意味を概説することができる。
2週 ねじの種類
ねじの原理
ねじの種類について概説することができる。
3週 ねじ各部の名称
ねじの規格
ねじの規格について概説することができる。
4週 ねじの強度設計 単純な外力を受けた場合のネジ部の強度計算ができる。
5週 ねじの強度設計
ねじの強度設計演習
単純な外力を受けた場合のネジ部の強度計算ができる。
6週 溶接の種類と概要
溶接部の強度設計
単純な外力を受けた場合の溶接部の強度計算ができる。
7週 溶接部の強度設計
溶接部の強度設計演習
単純な外力を受けた場合の溶接部の強度計算ができる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 軸の種類
曲げモーメントのみが作用した場合の軸設計
単純な外力を受けた場合の軸の強度計算ができる。
10週 トルクのみが作用した場合の軸設計 単純な外力を受けた場合の軸の強度計算ができる。
11週 複合応力が作用した場合の軸設計
モールの応力円
単純な外力を受けた場合の軸の強度計算ができる。
12週 モールの応力円
複合荷重が作用した場合の軸設計
複合荷重が作用する場合の設計について概説することができる。
13週 捩じり角度による機能設計
キー溝を考慮した軸設計
ねじり角度を帰省した場合の軸径の設計ができる。
キー溝を考慮した軸設計について概説することができる。
14週 キー溝を考慮した軸設計
軸継手の種類
キー溝を考慮した軸設計について概説することができる。
軸継手の種類と用途について説明できる。
15週 軸継手の伝達トルク 軸継手の種類と用途について説明できる。
16週 前期期末試験
後期
3rdQ
1週 軸受の種類と構造 軸受の種類と構造について概説することができる。
2週 ころがり軸受の種類
主要寸法表
ころがり軸受の呼び番号より名称と概略寸法を求めることができる。
3週 ころがり軸受の寿命設計 ころがり軸受の寿命公式につい概説することができる。
4週 ころがり軸受で変動荷重を考慮した場合の寿命計算
軸受の固定方法
ころがり軸受の寿命公式につい概説することができる。
5週 すべり軸受の概要
すべり軸受の特徴値を表す係数
すべり軸受の専門用語の概説ができる。
6週 歯車の種類
歯車の特徴
歯車の種類と特徴に関して概説ができる。
7週 歯車各部の名称
歯車曲線の定義
歯車の各部名称と各部の大きさについて概説できる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 実用歯車曲線
インボリュート曲線
実用歯車曲線とインボリュート曲線に関して概説できる。
10週 転位歯車の概要
転位歯車の加工1
転位歯車の必要性について概説することができる。
11週 転位歯車の加工2
転位歯車かみ合い1
転位歯車の転位係数の算出方法について概説することができる。
12週 単位歯車かみ合い2
平歯車の強度設計概要
ルイスの式
転位歯車が必要な理由について,教科書やノートを参考にして概説することができる。
13週 ヘルツの式
平歯車強度計算の演習
単純な条件下における平歯車の強度計算ができる。
14週 はすば歯車の概要
はすば歯車のルイスの式
はすば歯車のヘルツの式
はすば歯車の強度計算式について,教科書やノートを参考にして概説することができる。
15週 はすば歯車強度設計の演習
技術者倫理
設計技術者の職務上における責任について,自分の意見を文章にまとめることができる。
16週 後期期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験合計
総合評価割合100100
評価項目155
評価項目22020
評価項目32020
評価項目455
評価項目555
評価項目61515
評価項目71010
評価項目81515
評価項目955