到達目標
・単心曲線、緩和曲線、縦断曲線が説明できる。
・GNSS測量の原理を説明できる。
・最小二乗法の原理を説明でき、これを考慮した計算ができる。
・工事測量における丁張りや遣形の設置方法を説明できる。
・GISの概要を説明できる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
単心曲線、緩和曲線、縦断曲線 | 良に加え、路線測量のその他の項目もよく理解している。 | 原理を説明できる。 | 原理を正しく説明できない。 |
GNSS測量 | 良に加え、GNSS測量の原理以外の項目もよく理解している。 | 原理を説明できる。 | 原理を正しく説明できない。 |
最小二乗法の原理 | 良に加え、誤差論の基礎をよく理解している。 | 原理を説明でき、これを考慮した計算ができる。 | 原理を正しく説明できない。 |
工事測量 | 良に加え、工事測量のその他の項目もよく理解している。 | 丁張りや遣形の設置方法を説明できる。 | 丁張りや遣形の設置方法を正しく説明できない。 |
GIS | 良に加えGISの概要以外の項目もよく理解している。 | 概要を説明できる。 | 概要を正しく説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
【開講学期】秋学期週4時間(授業計画では、1週あたり2時間として後期1~15週に示している)
測量は、国土に関する計画や建設工事の計画・設計・施工及び検査の基礎となる作業で、建設技術者は測量に関する充分な知識と技能をもち、かつその理論についての正しい知識が必要である。基本的な専門知識と技術を習得し、実務に対処できる技術者を育成することを目標とする。
授業の進め方・方法:
交通路(道路・鉄道)などの線状構造物を建設するための測量や地球上のどこにおいてもリアルタイムで3次元的位置を決定することができる衛星測位システム(GNSS: Global Navigation Satellite System)の基礎、図形情報と属性情報を複合的に扱うことのできる地理情報システム(GIS: Geographic Information System)の概要などについて学ぶ。1~4年次までの測量学・同実習を修得すれば、卒業後の申請で「測量士補」の資格が得られる。
到達度試験70%、演習等30%として評価を行い、総合評価は100点満点として、60点以上を合格とする。答案は採点後返却し、達成度を伝達する。
注意点:
演習や簡単な実習を通じて、理論や測量内容を理解することが重要である。課題等は、指示された期限までに提出すること。なお、欠席した場合、後日担当教員を訪ね、指示を受けること。電卓は必ず持参。
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
路線測量(概要) |
路線測量の概要、主として、交通路の路線の建設に関する測量作業の行程を理解する。
|
2週 |
路線測量(基礎) |
路線形状、中心線測量の基礎知識を理解する。
|
3週 |
路線測量(円曲線の測設1) |
主として、偏角弦長法による円曲線の測設の基本を理解する。
|
4週 |
路線測量(円曲線の測設2) |
偏角弦長法による円曲線の測設のための作業手順を理解し、計算できる。
|
5週 |
路線測量(クロソイド曲線の測設1) |
主として、クロソイド要素の計算と主要点の測設の基本を理解する。
|
6週 |
路線測量(クロソイド曲線の測設2) |
クロソイド曲線の測設のための作業手順を理解し、計算できる。
|
7週 |
工事測量(勾配の基礎) |
勾配の種類と適用を理解する。
|
8週 |
工事測量(工事準備測量) |
工事準備測量の基本を理解する。
|
4thQ |
9週 |
GNSS(概要、衛星、測定の原理) |
GNSSの概要、衛星、測定の原理の基礎を理解する。
|
10週 |
GNSS(測量システム、測定方法) |
GNSSの測量システム、測定方法の基礎を理解する。
|
11週 |
GNSS(測量の誤差、トータルステーションシステムとの比較) |
GNSSの測量の誤差、トータルステーションシステムとの関連等、その基礎を理解する。
|
12週 |
GIS(定義・特長・役割、地理空間データ、幾何学と位相構造) |
GISの定義・特長・役割、地理空間データ、幾何学と位相構造の基礎を理解する。
|
13週 |
GIS(空間分析、オーバーレイ、データベース管理システム) |
GISの空間分析、オーバーレイ、データベース管理システムの基礎を理解する。
|
14週 |
誤差論の基礎 |
最小二乗法の原理を説明でき、これを考慮した計算ができる。
|
15週 |
到達度試験 (答案返却とまとめ) |
路線測量、工事測量、GNSS、GIS、誤差論の基礎についての理解から、それらの間連知識について、到達度60%以上であること。
|
16週 |
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 建設系分野 | 測量 | 単心曲線、緩和曲線、縦断曲線が説明できる。 | 3 | 後1,後2,後3,後4,後5,後6,後15 |
GNSS測量の原理を説明できる。 | 3 | 後9,後10,後11,後15 |
有効数字、数値の丸め方を説明でき、これを考慮した計算ができる。 | 3 | |
最小二乗法の原理を説明でき、これを考慮した計算ができる。 | 3 | 後14,後15 |
分野別の工学実験・実習能力 | 建築系分野【実験・実習能力】 | 建築系【実験実習】 | 建築生産で利用されている測量(例えば、レベル、トランシット、トータルステーション、GPS測量など)について機器の取り扱いができる。 | 3 | |
測量の結果を整理できる。 | 3 | |
評価割合
| 到達度試験 | 演習等 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 70 | 30 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |