論理設計

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 論理設計
科目番号 0125 科目区分 専門 / 選択
授業形態 演習 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 わかるVerilog HDL入門 木村真也 CQ出版社/ 論理回路 曽根将容 コロナ社/ 入門Verolog-HDL記述  小林 優 CQ出版社
担当教員 高橋 直樹

到達目標

1.HDLを用いた設計の利点を理解し、論理設計に活用できる
2.各種組み合わせ論理回路をHDLで記述できる
3.各種順序回路をHDLで記述できる
4.オリジナルのCPUをHDLで記述し、動作を確認する

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
HDLHDLの利点を理解し、HDLによる論理設計ができるHDLを用いる利点が説明できるHDLを用いる利点が説明できない
組み合わせ論理回路要求を分析し、組み合わせ論理回路をHDLで設計できるカルノー図等から組み合わせ論理をHDLで記述できる組み合わせ論理回路がHDLで記述できない
順序回路要求を分析し、順序回路をHDLで設計できる状態遷移図等から順序回路をHDLで記述できる順序回路がHDLで記述できない
CPUCPUの内部動作を理解し、HDLを用いてCPUの設計ができるCPUの内部動作が理解ができるCPUの内部動作が理解できない

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 B 説明 閉じる

教育方法等

概要:
HDL(ハードウェア記述言語)の基本について学習する。第3学年で学習した論理回路を基礎として、具体的なディジタル回路(組み合わせ論理や順序回路)の設計法をハードウェア・ソフトウェアそれぞれの観点から学び、HDLにおける設計法の基礎的知識を習得する。
授業の進め方・方法:
必要とされる予備知識:第3学年で学習した論理回路が基礎となる。各種組み合わせ論理回路や順序回路について十分に理解し、説明、設計できることが要求される。
関連科目:論理回路、情報工学実験IV等
評価の方法・定期試験の方法:定期試験80%、課題20%で合計する。
学習上の留意点:HDL開発環境による課題実習を含む。実習環境はひとりづつ異なるため、各自USBメモリ(8GB以上,USB3.0を推奨)を用意する。
注意点:
函館高専教育目標 B

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス
論理回路復習
科目の位置付、必要性、到達目標、留意点が理解できる
基本的な組合わせ論理回路が説明できる
2週 HDLとディジタル回路
論理回路復習
HDLを用いた論理設計の利点について説明できる
仕様に基づき同期カウンタが設計できる
論理合成が説明できる
3週 Verilog-HDL基礎 Verilog-HDLの記述スタイル、シミュレーション記法が説明できる
開発ツールを用いて簡単な論理回路を作ることができる
4週 組み合わせ論理回路のHDL記述 Verilog-HDLで各種組み合わせ論理回路が記述できる
開発ツールを用いて簡単な論理回路を作ることができる
5週 フリップフロップのHDL記述 Verilog-HDLでフリップフロップが記述できる
6週 順序回路のHDL記述 Verilog-HDLで順序回路が記述できる
論理回路の動作をシミュレーター上で確認できる
7週 モジュールのインスタンス化
ステートマシンの設計
Verilog-HDLにおける階層設計法を説明できる
Verilog-HDLでステートマシンが記述できる
8週 CPUの設計 CPUについて仕様が理解できる
4thQ
9週 CPUの設計 CPUについてマシン語(命令セット)が設計できる
10週 CPUの設計 Verilog-HDLでCPUの内部構造が記述できる
11週 CPUの設計 CPUを用いて簡単なプログラムが記述できる
12週 CPUの設計 Verilog-HDLでCPUの内部構造をトレースできる
13週 CPUの設計 CPUを用いて簡単なプログラムが実行できる
14週 CPUと専用ハードウェア CPUと演算に特化した論理回路を比較し、それぞれの利点が説明できる
15週 期末試験
16週 答案返却・解答解説 ・間違った箇所を理解できる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合80000020100
基礎的能力4000002060
専門的能力400000040
分野横断的能力0000000