ソフトウェア工学

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 ソフトウェア工学
科目番号 0182 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 高橋直久・丸山勝久共著 ソフトウェア工学 (森北出版)/河合昭男著 UML超入門 (技術評論社)
担当教員 後藤 等

到達目標

1. ソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを理解している
2. システム設計には,要求される機能をハードウエアとソフトウェアでどのように実現するかなどの要求の振り分けやシステム構成の決定が含まれることを理解している
3. ユーザの要求に従ってシステム設計を行うプロセスを説明することができる
4. プロジェクト管理の必要性について説明することができる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1ソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを理解し,説明できるソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを理解しているソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを理解していない
評価項目2要求の振り分けやシステム構成の決定を理解し,説明できる要求の振り分けやシステム構成の決定を理解している要求の振り分けやシステム構成の決定を理解していない
評価項目3ユーザの要求に従ってシステム設計を行うプロセスを説明できるユーザの要求に従ってシステム設計を行うプロセスを理解しているユーザの要求に従ってシステム設計を行うプロセスを理解していない
評価項目4プロジェクト管理の必要性について説明することができるプロジェクト管理の必要性について理解しているプロジェクト管理の必要性について理解していない

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 B 説明 閉じる
函館高専教育目標 C 説明 閉じる
函館高専教育目標 F 説明 閉じる

教育方法等

概要:
ソフトウェア,およびソフトウェア開発について分析論証できるように,その基礎となる知識を習得する.また,現在主流となっている工学的な方法論,および具体的な手法の学習を通して,高品質なプログラムを効率的に開発する手法および支援ツールの必要性と有効性を理解し応用できることを目標とする.
授業の進め方・方法:
ソフトウェアという目に見えないものを開発することは,従来の「ものづくり」に比べ多くの問題を抱えており,それを解決すべくソフトウェア工学は急速な発展を続けている.その基盤となっている体系化された方法論,技法を理解し,それを基に,積極的に演習などに取り組むことが重要である.

・演習を実施する.その結果を課題として提出してもらう.
注意点:
「生産システム工学科」学習・教育到達目標評価 定期試験60%(B),課題40%(C:50%,F:50%))

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
ソフトウェア開発の課題

ソフトウェア開発の課題とソフトウェア工学の取り組みが説明できる
2週 ソフトウェアの開発工程 ソフトウェアの特性について理解し、ソフトウェアのプロセスモデルにおける課題や問題点が説明できる
3週 プロジェクト管理 プロジェクト管理について説明できる
4週 要求分析 要求分析の重要性と概要が説明できる
5週 構造化分析 構造化分析技法により、要求をモデル化し、要求仕様を定義する手順を理解し説明できる
6週 オブジェクト指向の基本概念 オブジェクト指向の基本概念を理解し、説明できる
7週 オブジェクト指向開発方法論 オブジェクト指向開発の方法論を理解し、説明できる
8週 後期中間試験
2ndQ
9週 答案返却・解答解説 間違った問題の正答を求めることができる
10週 アーキテクチャ設計 アーキテクチャ設計について理解し、説明できる
11週 モジュール設計 モジュール設計について理解し、説明できる
12週 プログラミング プログラミングについて理解し、説明できる
13週 テストと検証 テストと検証について理解し、説明できる
14週 ソフトウェアの保守と再利用 ソフトウェアの保守と再利用について理解し、説明できる
15週 学年末試験
16週 試験答案返却・解答解説 間違った問題の正答を求めることができる

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野ソフトウェアソフトウェアを中心としたシステム開発のプロセスを説明できる。4前2
コンピュータシステム集中処理システムについて、それぞれの特徴と代表的な例を説明できる。4前10
分散処理システムについて、特徴と代表的な例を説明できる。4前10
システム設計には、要求される機能をハードウェアとソフトウェアでどのように実現するかなどの要求の振り分けやシステム構成の決定が含まれることを説明できる。4前10
ユーザの要求に従ってシステム設計を行うプロセスを説明することができる。4前4
プロジェクト管理の必要性について説明できる。3前3
WBSやPERT図など、プロジェクト管理手法の少なくとも一つについて説明できる。3前3
ER図やDFD、待ち行列モデルなど、ビジネスフロー分析手法の少なくとも一つについて説明できる。4前5
その他の学習内容データモデル、データベース設計法に関する基本的な概念を説明できる。4前12
データベース言語を用いて基本的なデータ問合わせを記述できる。4前12

評価割合

試験授業中の演習課題相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合402000040100
基礎的能力0000000
専門的能力402000040100
分野横断的能力0000000