情報ネットワーク

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 情報ネットワーク
科目番号 0184 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生産システム工学科 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 徹底攻略 Cisco CCNA 教科書[640-802J][640-816J]対応 ICND2編 インプレスジャパン
担当教員 佐藤 恵一

到達目標

1. VLSMによるサブネットの設計、構築ができる。インターネット規模でルーティングの仕組みが理解できる。
2. スイッチ、ルータの基本的な設定ができ、スイッチングループ、ルーティングループを発生させない、ネットワークの設計構築ができる。
3. VLAN、ACL、PATによるネットワークの設計構築ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1VLSMで設計でき、複数ルーティングプロトコルを導入したネットワークを構築できる。1つのルーティングプロトコル、固定サブネットマスクにより設計できる。固定サブネットマスクにより設計できない
評価項目2障害が発生させない構造を理解し、STPなど障害を発生させない技術の導入ができる。スイッチングループなどの障害が発生するネットワーク構造を理解している。スイッチングループなどの障害が発生するネットワーク構造を理解していない。
評価項目3VLAN、ACL、PATを導入した総合的なネットワークを設計構築できる。VLAN、ACL、PATをそれぞれ単純なネットワークで設計構築できる。VLAN、ACL、PATをそれぞれ単純なネットワークで設計構築できない。

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 B 説明 閉じる

教育方法等

概要:
インターネットの送受信の仕組みを構造的に理解し、VLSMなど3年で学習したネットワークの設計をさらに発展させた設計手法を学習する。スイッチングループ、ルーティングループなど障害の原因となるデバイスの基本動作原理について理解する。VLAN、ACL、PATを理解して、トラフィックの分散、ネットワークのアクセス制御、内部ネットワークの隠ぺいなど実際に使用させている技術を習得する。
授業の進め方・方法:
3年で学習したルーティングプロトコルなど基本的な技術をもう一度学習しますが、4年では、単純なネットワークではなく、「インターネット規模で」どのようにして送受信を実現しているのか理解してください。ネットワークでどこが混雑するのか、トラフィックの流れがイメージできるよう構造的に理解し、設計できるようにしてください。
注意点:
JABEE教育到達目標評価:試験90%(B-3):定期試験4回
態度10%(B-3):遅刻・欠席、課題、学習態度により総合的に評価する

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 スイッチとルータの基本動作とIPアドレス インターネットの仕組み、構造的な技術が理解する
2週 スイッチングループとSTP スイッチングループとSTPが理解できる。
3週 OSI7階層 OSI参照モデル7回層もちいて、ネットワークの構造を理解できる。
4週 スイッチの動作とARP スイッチの動作とARPが理解できる。
5週 VLANの基礎 VLANの基礎が理解できる
6週 VLAN間ルーティング VLAN間ルーティングが理解できる
7週 演習 演習によりこれまでの学習内容を理解する。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 試験答案返却・解答解説と演習 ・間違った問題の正答を求めることができる。演習問題で確認する。
10週 標準ACL 標準ACLが理解できる。
11週 拡張ACL 拡張ACLが理解できる。
12週 自律システムとOSPF 自律システムとOSPFが理解できる。
13週 自動経路集約 クラスフルによる自動経路集約が理解できる。
14週 演習 演習によりこれまでの学習内容が理解できる。
15週 前期期末試験
16週 試験答案返却・解答解説と演習 ・間違った問題の正答を求めることができる。演習問題で確認する。
後期
3rdQ
1週 スタティックルート・メトリック・AD スタティックルート・メトリック・ADを理解できる。
2週 デフォルトルート デフォルトルートが理解できる。
3週 EIGRP EIGRPを理解できる。
4週 手動経路集約 クラスレスによる手動経路集約が理解できる。
5週 クラスレスルーティング クラスレスルーティングが理解できる
6週 VLSMによるサブネットの設計 VLSMによるサブネットの設計ができる。
7週 演習 演習によりこれまでの学習内容が理解できる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 試験答案返却・解答解説と演習 ・間違った問題の正答を求めることができる。演習問題で確認する。
10週 スタティックNAT スタティックNATが理解できる
11週 ダイナミックNAT ダイナミックNATが理解できる
12週 PAT PATが理解できる
13週 WANのプロトコル WANのプロトコルが理解できる。
14週 WANのプロトコル WANのプロトコルが理解できる。
15週 学年末試験
16週 試験答案返却・解答解説と演習 ・間違った問題の正答を求めることができる。演習問題で確認する。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学情報系分野情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。4前1,前2,前3,前4
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。4前1,前2,前3,前4
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2
インターネットの概念を説明できる。4前1,前3,前4,前5,後9
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。4前1,前2,前3,前4,前5,前6,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2
情報通信ネットワークを利用したアプリケーションの作成方法を説明できる。4前3
ネットワークを構成するコンポーネントの基本的な設定内容について説明できる。4前3,前4,前5,前6,前9,前10,前11,前12,前13,前14,後1,後2
有線通信の仕組みと規格について説明できる。4前1,前2
基本的なルーティング技術について説明できる。4前4,前7
基本的なフィルタリング技術について説明できる。4後3,後4,後5,後6,後7
その他の学習内容コンピュータウィルスやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4後12
コンピュータを扱っている際に遭遇しうる脅威に対する対策例について説明できる。4後12
基本的な暗号化技術について説明できる。4後12
基本的なアクセス制御技術について説明できる。4後3,後4,後5,後6,後7
マルウェアやフィッシングなど、コンピュータを扱っている際に遭遇しうる代表的な脅威について説明できる。4後12

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオ課題合計
総合評価割合9000505100
基礎的能力0000000
専門的能力9000505100
分野横断的能力0000000