情報工学実験Ⅲ

科目基礎情報

学校 函館工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 情報工学実験Ⅲ
科目番号 0186 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験・実習 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 生産システム工学科 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 4
教科書/教材 プリント配布
担当教員 高橋 直樹,河合 博之,後藤 等,佐藤 恵一,今野 慎介

到達目標

1. データ構造を用いたプログラムの実装,データの処理を行うことができる
2. 順序回路の構築,回路中の信号測定ができる
3. ネットワークの概念を理解し,実装できる

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1多様なデータ構造を用いたプログラムの実装,多様なデータの処理を行うことができる基本的なデータ構造を用いたプログラムの実装,基本的なデータの処理を行うことができる基本的なデータ構造を用いたプログラムの実装,基本的なデータの処理を行うことができない
評価項目2Scheme言語で簡単な数式処理ができるScheme言語でプログラムをつくることができるScheme言語でプログラムをつくることができない
評価項目3複雑なネットワークの実装できる基本的なネットワークの実装できる基本的なネットワークの実装できない
評価項目4仕様に基づいてVerilog-HDLで論理回路を作ることができるVerilog-HDLで基本的論理ゲートを作ることができるVerilog-HDLで基本論理ゲートを作ることができない

学科の到達目標項目との関係

函館高専教育目標 A 説明 閉じる
函館高専教育目標 B 説明 閉じる
函館高専教育目標 E 説明 閉じる
函館高専教育目標 F 説明 閉じる

教育方法等

概要:
IT分野の様々な技術に関する基本的素養を身につける。また、そこから得られた知識を他の応用分野へ適用する方法についても理解できる。また、この実験から得られた結果を論理的な文書にまとめることができる能力を養うと共に、技術的な課題について自分の考えをまとめシステムを組み上げに応用し、かつまた自分の考えについて他者と討論ができるレベルを目標とする。
授業の進め方・方法:
課題ごとに、取組姿勢(実験への参加状況や実験中の意欲・姿勢など)およびレポートによって評価し、その平均点を学年総合評点とする。すべてのレポートが提出されていない場合は、この科目の評価は59点以下とする。
注意点:
<実験上の留意点>
・感電等の事故を起こさないよう細心の注意をはらう。
・実験結果の処理とその結果に対する検討を行う。
・実験・実習中はできるだけ自分達で問題を解決し、応用力を養うと同時に、実験における各自の分担作業について責任を持って遂行する。
・測定器の取扱いには十分に注意する。
・正しい報告書を作成し、提出期限までに必ず提出する。

評価割合:
レポート 50%(E, F)
取り組み姿勢 50%(A, B, E)

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 実験テーマの概要を把握する。
2週 アルゴリズムとデータ構造 データ構造について,プログラムを作成することができる
3週 アルゴリズムとデータ構造 データ構造について,プログラムを作成することができる
4週 論理回路 Verilog-HDLで基本論理ゲートを記述できる
5週 論理回路 Verilog-HDLで仕様に基づいた論理回路を記述できる
6週 情報ネットワークⅠ 各種プロトコルについて説明できる
7週 情報ネットワークⅠ 各種プロトコルについて説明できる
8週 レポート整理
4thQ
9週 確率・統計 データの処理(推定・検定)についてExcelを用いてできる
10週 確率・統計 データの処理(推定・検定)についてExcelを用いてできる
11週 Scheme言語・C言語 Scheme言語・C言語で簡単な問題を解くことができる
12週 Scheme言語・C言語 Scheme言語・C言語で簡単な問題を解くことができる
インタプリタとコンパイラの違いが説明できる
アルゴリズムによる計算量(計算時間)の違いを説明できる
各プログラミング言語の特徴を説明できる
13週 情報ネットワークⅡ LANを構築できる
14週 情報ネットワークⅡ LANを構築できる
15週 レポート整理
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。3後9,後10
専門的能力分野別の専門工学情報系分野プログラミング主要な言語処理プロセッサの種類と特徴を説明できる。4後11,後12
ソフトウェアソースプログラムを解析することにより、計算量等のさまざまな観点から評価できる。4後11,後12
同じ問題を解決する複数のプログラムを計算量等の観点から比較できる。4後11,後12
計算機工学ハードウェア記述言語など標準的な手法を用いてハードウェアの設計、検証を行うことができる。4後4,後5
情報通信ネットワークプロトコルの概念を説明できる。4後6,後7,後13,後14
プロトコルの階層化の概念や利点を説明できる。4後6,後7,後13,後14
ローカルエリアネットワークの概念を説明できる。4後6,後7,後13,後14
インターネットの概念を説明できる。4後6,後7,後13,後14
TCP/IPの4階層について、各層の役割を説明でき、各層に関係する具体的かつ標準的な規約や技術を説明できる。4後6,後7,後13,後14

評価割合

試験発表レポート取組姿勢ポートフォリオその他合計
総合評価割合00505000100
基礎的能力0000000
専門的能力00505000100
分野横断的能力0000000