到達目標
1. 通信路のモデルと通信路符号化について説明できる.
2. 単純な通信路符号を生成し,誤りを含む通信路符号を復号できる.
3. 体,ガロア体,ガロア拡大体を理解し,それぞれの体に基づいた代数計算ができる.
4. 各種符号の生成ができ,復号方法を理解している.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 初見の単純な通信路符号において,符号化,復号できる. | 授業で扱った通信路符号において符号化,復号できる. | 授業で扱った通信路符号において符号化,復号できない. |
評価項目2 | さまざまな体について代数計算ができる. | 経験したことがある体について代数計算ができる. | 経験したことがある体について代数計算ができない. |
評価項目3 | 各種符号の生成,復号ができる. | 各種符号の生成,復号を補助が入りながらできる. | 各種符号の生成,復号を補助が入りながらできない. |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
符号理論はCD・DVD・主記憶装置・インターネットなど身近なところにも広く浸透し,情報社会の基礎を築いている.この授業では,通信路符号化定理,巡回符号の多項式表現,巡回ハミング符号の生成・復号法,更には複数誤り訂正可能な符号化法設計に必要なガロア体の基礎理論と,その具体例を学び,より実践的な符号理論に対応できる基礎知識を習得する.
授業の進め方・方法:
学習上の留意点
必要とされる予備知識は講義のなかでも説明するが、行列の計算等はあらかじめ復習しておくこと.
課題については,中間試験までに最低1回,期末試験までに最低1回行う予定である.
4年次の情報理論を行っていないものは,授業開始までに担当教員のところまで来ること.
関連する科目
線形代数,情報理論,確率・統計
注意点:
評価:試験80%(B),課題20%(B)
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス |
授業の進め方,評価方法を理解する
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2週 |
数学の復習(行列,多項式の計算等) |
行列の積,転置,四則演算,行基本操作ができる 多項式の四則演算ができる
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3週 |
符号と復号化 |
単一パリティ検査符号を求めることができる 線形符号の生成行列が理解でき,組織符号化ができる
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4週 |
符号と復号化 復号 |
単一パリティ検査符号を求めることができる 線形符号の生成行列が理解でき,組織符号化ができる ハミング距離・重み,線形符号の復号を理解し,復号できる
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5週 |
線形符号(ハミング符号) |
ハミング符号を理解し生成できる
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6週 |
体,ガロア体,既約多項式
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体,ガロア体について理解できる ガロア体での四則演算ができる
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7週 |
ガロア拡大体 多項式の根と共役元 |
ガロア拡大体の表現形式が理解でき拡大体における代数計算ができる 元と最小多項式について理解できる
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
試験答案の返却・解答解説
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試験問題の間違った問題の正答を求めることができる
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10週 |
巡回符号と巡回ハミング符号 |
生成行列,検査行列,組織符号化の計算ができ,巡回ハミング符号が生成できる
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11週 |
巡回符号と巡回ハミング符号 |
生成行列,検査行列,組織符号化の計算ができ,巡回ハミング符号が生成できる
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12週 |
BCH符号 |
BCH符号が生成できる
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13週 |
RS符号 |
RS符号が生成できる
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14週 |
巡回ハミング符号の復号 |
巡回ハミング符号の復号ができる
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15週 |
期末試験 |
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16週 |
試験答案返却・解答解説 |
間違った問題の正答を求めることができる
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 80 | 20 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |