概要:
本講義では身の回りにある高分子化合物(プラスチック)について、①種類、②化学構造、③合成方法、④物性(性質)についての基礎事項を学習する。特に、③の合成方法については,各重合について説明でき,どのような高分子がどの反応からできているのかを理解できるレベルを目標とする。また,5大汎用プラスチックは①~④について理解し,他者に説明できるレベルを目標とする。なお授業内容は公知の情報のみに限定されている。
授業の進め方・方法:
本講義では高分子化学に関する専門用語や化学反応式(構造式)が多数出てくる。そのため,汎用されている高分子材料(5大汎用プラスチックなど)についてはいつ聞かれても答えられるように日々確認し,覚える必要がある。授業中では身の回りで使われている高分子材料のサンプルを提示したり,簡単な実験を行ったりする。前半は高分子の基礎について説明し,中盤から後半にかけては合成高分子の内容を学習する。
注意点:
本科目は学修単位(2単位)の授業であるため、履修時間は授業時間30時間と授業時間以外の学修(予習・復習、課題・テスト等のための学修)を併せて90時間である。
・自学自習の成果は小テスト及び定期試験によって評価する。
・授業中態度が悪い場合は減点とするので十分に注意すること。
教育到達目標評価:定期試験80%(B-2),小テスト20%(B-2)
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 化学・生物系分野 | 有機化学 | 高分子化合物がどのようなものか説明できる。 | 4 | 前1,後1,後2 |
代表的な高分子化合物の種類と、その性質について説明できる。 | 4 | 前2,前9,後2,後9 |
高分子の分子量、一次構造から高次構造、および構造から発現する性質を説明できる。 | 4 | 前4,前5,後4,後5 |
重合反応について説明できる。 | 4 | 前10,前11,前12,前13,前14,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14 |
重縮合・付加重合・重付加・開環重合などの代表的な高分子合成反応を説明でき、どのような高分子がこの反応によりできているか区別できる。 | 4 | 前6,前7,前10,前11,前12,前13,前14,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14 |
ラジカル重合・カチオン重合・アニオン重合の反応を説明できる。 | 4 | 前10,前11,前12,前13,後10,後11,後12,後13 |
ラジカル重合・カチオン重合・アニオン重合の特徴を説明できる。 | 4 | 前10,前11,前12,前13,後10,後11,後12,後13 |