概要:
古文・漢文の学習を通して、中国文化との関係を含む日本文化への理解を深めるとともに、それらに親しみながら、読む・聞く・書く・話す・考えるという日本語の能力を有機的に連携させつつ育成することにより、社会において求められる読解力や思考力、コミュニケーション能力、表現意欲、および感受性を培う。
授業の進め方・方法:
基本的に講義形式だが、時間を取って発表も行う。
本講義は、1年次「国語総合Ⅰ」「コミュニケーション日本語Ⅰ」や2年次「コミュニケーション日本語Ⅱ」(物質環境工学科除く)の内容を踏まえ、基本的な古典を読む知識を学びながら、古典の文学的文章の読解を通して、国語の力(読む・聞く・書く・話す・考える)を養っていくものである。受動的な姿勢ではなく、積極的に学ぼうという姿勢が望まれる。
注意点:
評価については、主に定期試験と課題、発表によって行う。毎回の授業をしっかり受講し、ノートや資料をまとめておく、日頃からコツコツと取り組んでいく、などということをしていれば、対応は難しくない。
すでに述べたとおり、本講義は文学作品を読み進めていくスタイルである。できる限り双方向の講義となるようにするが、基本的には授業者の話を聞くことが多くなるだろう。従って、講義中に関係の無い取り組みをしていたり、不要の物を操作していたりした場合は、「意欲無し」と見なし、相応の減点措置となることを覚悟されたい。加えて、そのような姿勢であれば、将来に向けて必ずや失点となるであろうことを指摘しておく。
また、不合格となった場合には、授業者指定の「古典原文(書き下し文)・現代語訳」を、不足点数分筆写することで再試験に代替することを申し添えておく。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 人文・社会科学 | 国語 | 国語 | 代表的な古文・漢文を読み、言葉や表現方法の特徴をふまえて人物・情景などを理解し、人間・社会・自然などについて考えを深めたり広げたりすることができる。 | 2 | 後2,後3,後4,後7,後9,後10,後11,後13,後14 |
古文・漢文について、音読・朗読もしくは暗唱することにより、特有のリズムや韻などを味わうことができる。 | 2 | 後2,後3,後4,後6,後7,後9,後10,後11,後12,後13,後14 |
代表的な古文・漢文について、日本文学史および中国文学史における位置を理解し、作品の意義について意見を述べることができる。また、それらに親しもうとすることができる。 | 2 | 後1,後2,後4,後5,後6,後9,後12 |
教材として取り上げた作品について、用いられている言葉の現代の言葉とのつながりや、時代背景などに関する古文・漢文の基礎的知識を習得できる。 | 2 | 後3,後4,後6,後7,後10,後11,後12,後13,後14 |